暁.
(事例A)
欝、1、 ツ灘
− ゴ 粟 ・釦 ,,、轍
…・2・
D羅羅翻繍黙
門轡1・「
図1V−2−2 発声模倣の音声分析
3)3時点(H7,9,19,2:4)にみられた発声模倣の特徴
3時点における事例Aに発声・発語の機能的な面をみた結果を図1V−2−3 に、発声・発語が生じた場面をTable 4に示した。この保育場面は事例Aと 母親がかかわっている場面である。
この保育場面は母親が持っている牛乳パヅクを事例Aに手渡しし、積んだ り、牛乳パックを振って音を立てたりする動作をさせた。
事例Aは母親の発声や、牛乳パヅクの音に気付いており、母親から牛乳パ ヅクを受け取り、同じ動作を繰り返すだけでなく、音刺激に反応している。
母親の「ちょうだい」に対しては「うわ占うわ一」と反応しているが、音 の弁別ができ始めていると言える。
急性行動は随所にみられ、音刺激によってやりとりが成立している。
交互作用は母親からの刺激に事例Aが反応し、事例Aの発声にも母親が反 応ずる自然な形でみられるようになった。
②音声特徴
a)模倣のタイミング
母親の発声のすぐ後のタイミングのよい発声がみられた。
b)大人のフォルマント構造との一致
母音部分はフォルマント構造が明確に出ていて、Mの発声のパターンと 類似していた。[dai]の[d]の音声は、破裂音ではなく、母音の変化として 表出されている。
発声時間もMの刺激音声とほぼ同じ長さを保ち、一音の間隔もほぼ同様 の発声になっている。
c)抑揚の模倣
フォルマントにわたりもみられず、抑揚に模倣はみられなかった。
一31一
・発声場面の特徴
発声模倣のあった時点から±15秒の保育場面はTable 4に示したとお りである。
Table 4 発声模倣 事例A
1,Mから牛乳パヅクの玩具を ・
xx 受け取り、積む。
2,他の牛乳パックに手を伸ば・、
N し、Mを見る。
tlt
3,「わ一」と言って、他のパ〈
x ヅクを指さす。
ノ〆
4,牛乳パヅクを指さしたままP 「あった」と言う。
5,*「難ζ馨ミ馨毒藁鋤譲懸」と言っ
N 、
て手を差し出す。
ノ〆
6,牛乳パヅクを受け取り、積蟹 x
む。
7,Mのまねをして、手をゆら P ゆらさせる。
ノ
/
大 人
XN
N1,(M)「よいしょ」と言って、 Aが重ねた 牛乳パヅクを押さえる。
xx
92,(M)牛乳パヅクを取り上げ、カラカラ
t/
/ と音を立てて振り、 「これ?」と 言う。
XN
93,(M)「これ?」と言って、別のパヅク
tl
を出してくる。
4,(M)*「ち灘∴う霧毫験」と言う。
xx
95,(M)「どうぞ一」と言って、牛乳パヅ
xt
クをわたす。
XN
a」6,(M)「よいしょ、高い高いやね」と言 う。
・ (M}「あ一ぐらぐらぐらぐらするわ」
/
と言って、手をゆらゆらさせる。
(M:母親)
→と1搬灘は、発声模倣を表し、 一〉は、やりとりの交互作用を表す。
一32一
(M)
1
器
t
ロ ちゼ
鐵
L奮
懸一疏識麟照門灘,_
、.黛隻__.熱蕊姦・lll賦__ 、
・三軸三三簸;融癖壷蒲…一
・ 官i二t/
・琴訊ゆでぶいご ツ
』㌢淋 赫
ド ヒへ
轍3,馳』 tl、ヒ1 噂r鰯機、 . L亀、、tt
D ,蚤 ..D
(事例A)
騰四
鰻
竃}奮
藤、・瓢:1∵
暁−
ヒ、芦』 b藤
Vl−t
、1h購繍幽噸蝋・
{き
ゴ」・
.仰・P昨「 2F智ツ1仰寸
噛、牽5㌦レ. 、 ヤこ,t ,:■b
、瀦・−溢憲
.一届.L、.轟=・轟∴♂、、・_・_、_・一 …
;/ ・ tt・・謡・・A.,.㌦卍.・駈、、.・ ・一・「
ト層、【
蕊蹴樋譜
雛 ,
濾鑑、
ト な キ よ
三三
翫L∴「㌃
齢融…熱
.暫 逸 、i『 L」
図IV−2−3 発声模倣の音声分析
4)4時点(H7,10,6,2:5)にみられた発声模倣の特徴
4時点における事例Aに発声・発語の機能的な面をみた結果を図IV−2−4 に、発声・発語が生じた場面をTable 5に示した。この保育場面は事例Aを 中心に指導者と母親の3人でかかわっている場面である。
指導者が母親と事例Aに絵カードを見せ、絵の名称を答えさせた。
事例Aがリンゴのカードをみるのと同時に母親が、発声し、絵の内容を理 解させようとしている。事例Aはその発声に気付いており、同じように発声 しながら動作も模倣した。
母親の刺激音「ちょうだい」に対しては、 「うわ一うえ」と反応しており、
刺激音の弁別もできており、発声が機能的におこなわれていた。
軸性行動は随所にみられ、発声刺激によるやりとりがおこなわれていた。
交互作用は、母親から事例A、事例Aから母親と自然なやりとりが続いた。
②音声特微
a)模倣のタイミング
母親の発声のすぐ後、タイミングのよい発声がみられた。
b)大人のフォルマント構造との一致
発声時間もMの刺激音声とほぼ同じ長さを保ち、一音の間隔がほぼ同様に なっている。
c)抑揚の模倣
音律(プロソディ)の模倣が明確に出現している。
Mの【dai]と言ったときの語尾の抑揚の上がりが、そのままの形で事例A の発声に持ち込まれていて、同様の抑揚がみられた。
一34一
・発声場面の特徴
発声模倣のあった時点から±15秒の保育場面はTable 5に示したとお
りである。
Table 5 発声場面 事例A
1,カードを見る。
2,「わ、わ、わ、わ、」と言V って、包丁で切るふりをす
る。
3,Mのまねをして、手を出し
*「綾幾熱麟獄1薦」と言う。
5,新しいカードを見て、 「うv 一」と言う。
/
N
1
/
N
ノ
大 人
・1,(T}(M)「1、2、3くるり」と言』って
!ノ
TがカードをAに見せる。
冷2,(M}「あ、Aちゃんの好きな、トントン
lt
1 トン」と言って、包丁で切るふり をする。
「リンゴ」と言う。
(T)「これは?」と言う。
t N
t
9 R,{M)Aに合わせて「トントントン」と 言いながら切るふりをする。
(T}「リンゴ」と言う。
(M)「リンゴ」と言う。
(M)カードを机の上に置き「旧いとこ ね」と言う。
(M)Tの手元を見て、手を出し、 「1こ
・4,(T)新しいカーードを見せて「これは?
tl
」と言う。
5,(M)「あ、Aちゃんこれ、ほら、ぼうし 」と言って、カードを指さす。
(T:指導者、M:母親)
→と線鱗は、発声模倣を表し、 一一は、やりとりの交互作用を表す。
一35一
窓
1
(M)
(事例A)
図N−2 一・4 発声模倣の音声分析
1)発声・発語の量的変化
発声・発語の量的変化は、各時点ともに保育場面中の3分間における語音を取 りあげ、意味的な広がりと自発および模倣発声、発語の出現回数を測定したもの
である。
1)1時点(H7,7,6,2:2)
①語音の広がり
1時点における保育場面で、事例Aが発声した語音はTable 6に示したと おりである。
Table 6 語音の広がり
語音 語音の意味
う一 あうあ あ一 ああ
[UI ]
[aui a]
回
[aa]
ちょうだい
(ここに表記した語音は必ずしも初出語音ではない。)
1時点における保育場面では、[a] [UI ]が表出していた。
②自発および、模倣発声・発語回数
事例Aの保育;場面からTable 6で示した場面を含む3分間の自発発声・発 語は、15回あった。模倣発声・発語は、みられなかった。
一37一
2)2時点(H7,7,13,2:2}
①語音の広がり
2時点における保育場面で、事例Aが発声した語音はTable 7に示したと おりである。
Tabユe 7 語音の広がり
語音 語音の意味
つ、 つ
うわ一 あうあ
う一一一
うわうわうわ おうお一 あっ
つ、 つ、 つ、
[UI t UI ]
[ui wa]
[aui a]
[UI ]
[ul w a, ul w a, ul w a]
[ow o]
[a]
[UI , UI t UI ]
どうぞ
からからから ちょうだい ばっ
ぐるぐるぐる
(ここに表記したものは必ずしも初出語音ではない。)
2時点における保育場面では[a][ua][o】[wa]が表出していた。
②自発および、模倣発声・発語回数
事例Aの保育場面からTable 7で示した場面を含む3分間の自発発声・発 語は、15回あった。模倣発声・発語は、6回あった。
一38一
3)3時点(H7, 9,19,2:4)
①語音の広がり
3時点における保育場面で、事例Aが発声した語音はTabユe 8に示したと
おりである。
Table 8語音の広がり
語音 語音の意味
あ一あ [ataJ あった [a,ta]
おうあ [OUI a]
うんあ [Ulna]
あうあ [awa]
うわっうえ一 [Ulwa, uae]
まaま一 [papa]
あっちや [a, eJ a]
あ一 [aj まんま [皿anma]
Xeま まeま [papapapa】
あうえうえ一 [aUl eUl e]
あ一あ あった
ちょうだい
やって ばいばい おちゃ
まんま
ばらばらばら あけて
(ここに表記した語音は必ずしも初出語音ではない。)
3時点における保育場面では、[a] [UI ][e] [o][ta][ma][tf a][pa][wa] [n]が
表出していた。
②自発および、模倣発声・発語回数
事例Aの保育場面からTable 8で示した場面を含む3分間の自発発声・発語 は、6回あった。模倣発声・発語は、4回あった。
一39一
4)4時点(H7,10,6.2:5)
①語音の広がり
4時点における保育場面で、事例Aが発声した語音はTable 9に示したと
おりである。
Table 9 語音の広がり
語音 語音の意味
う一わ もっかい わ一わ やって
うんちゃ うわうわ うわ一うわ うわ一わ
ひ
つつ一
つ ヨ
つ、 つ一 わ一 かい
うわうえうえ うわ一
うわ一うえ うえ一ちゃ一 ぼ一ひ
わ一わ一 あっと
うわ一わん うわわわわ んぱぱ一
うわうわうわ
ばっ あっ
ちえちえちえ ぽ一ん
え一
[ua t w a]
[mo, kai]
[wa, wa]
[ja, te]
[ui n tS a]
[ut wa, ul wa]
[UL互wa2 U工wa]
[ul wa, wa]
[UI UI ]
[Ui t UI ]
[wa]
[kai]
[ul waul eu[ e]
[ui wa]
[ua w a, ul e]
[ui e, tS a]
[bo, Q i]
[wa, wa]
[a, t o]
[ua wa, wan]
[ul wawawawa]
[npapa]
[ul wa, ul wa, u wa]
[pa]
[a]
[es e, 一tJ e, tS e]
[p o, n]
[e]
もう1回
ないわ やって ないわ ちょうだい
ぶつぶ一 もう1回
ないわ できた ぼうし ばいばい ありがとう
ぞうさん
ばば
トントントン
ばっ あっ
ちょきちょきちょき ボーン
あれ一
(ここに表記した語音は必ずしも初出語音ではない。)
一40一
4時点における保育場面では、[a][i][wHe][o][kaHte][to][mo][ja][w
a][一tJ a] [t∫ e][bo][pa][po][g i] [wa][n]が表出していた。
②自発および、模倣発声・発語回数
事例Aの保育場面からTable 9で示した場面を含む3分間の自発発声・発語 は、14回あった。模倣発声・発語は、8回あった。
一41一
4)補聴器装用に関わる諸条件
事例Aの調査時期におこなった聴力検査の結果は、Table正0に示したとお りである。なお、聴力検査は何れも担任教師が、聾学校の聴力検査室にて実 施している。
Table lOの縦列は調査時点を表し、横列は検査周波数ごとの測定値を表し ている。事例Aは、H7, 7,12に補聴器を装用したので、 H7,6,7の聴力検査は裸
耳で行った。以降の値はすべて補聴器を装用した状態での値である。事例A L
は高度難聴に分類される。
補聴器を装用した翌日のH7,7,13、夏休み中のH7,8,21の聴力検査結果のう ち、500Hzの聴力レベルが補聴器装用前よりやや悪くなっているが、事例Aの 年齢からいっても、明確に適合する検査法はなく、検査時の事例Aの状態に よっても測定値にばらつきがみられ、必ずしも聴力の閾値や補聴閾値を示し ているとはいえないものであると考えられる。また、さらに加えて補聴効果 が進むことによる閾値の上昇も十分に考えられることである。Table 10をみ ると、第一次検査時点における盗塁特性と比較すると、何れの検査時点にお いても補聴器装用による効果が確認される。
Table 10 聴力検査結果
検査時点
500Hz 1000Hz 2000Hz 4000Hz
H7, 6, 7 (2:1) * 68dB * 73dB * 76dB * 76dB
H7, 7, 13 (2:2) 74dB 57dB 64dB 60dB
H7, 8, 21 (2:3) 74dB 52dB 42dB 43dB
(*は、補聴器装用前の裸耳聴力を示す。)
一42一