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第2章 事業所調査の集計結果

14 契約社員の雇止め

『雇止め(やといどめ)』…… 更新が可能な有期労働契約を締結している場合に、使用者が有期労 働契約を更新しないことを言う。ただし、あらかじめ労働者が契約 の更新を希望しない旨を申し出ていた場合を除く。

なお、契約期間の途中で雇用契約を解約する場合を含まない。

14.1 過去3年間での契約社員の雇止めの有無

28.4

24.4

67.6

66.4

3.0

2.8 1.0

6.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成23年度

(N=395)

平成19年度

(N=393)

雇止めの有無(N=395/H23、N=393/H19)

ある ない わからない 無回答

○過去3年間における契約社員の雇止めの有無については、「ある」が 28.4%、「ない」

が 67.6%となっている。

○前回調査と比較すると、雇止めの有無について、「ある」が前回の 24.4%から 4.0 ポ イント増加している。

○雇止めを行った事業所の割合が3割を超えた業種としては、「教育、学習支援業」

(41.9%)、「金融・保険業」(38.9%)、「製造業」(34.0%)、「情報通信業」(33.3%)、

「運輸業」(30.8%)となっている。

○事業規模別に見ると、事業規模が大きくなるにつれて雇止めを行った事業所の割合 が増加する傾向が見られる。

14.2 雇止めの際の予告の有無

14.2.1 予告(30 日前)の実施状況

○雇止めの際の 30 日前の予告については、雇 止めを行ったことがあると回答のあった事 業所 112 社のうち 107 社(95.5%)が「予 告している」としている。

○「予告していない」と回答した事業所はな かった。

予告の実施状況(N=112)

予告している 無回答

1.8%

予告して いない

0.0%

1年を超えた 継続雇用及 び3回以上の 契約更新の いずれも該 当がないた め予告してい

ない 2.7%

14.2.2 雇止めの理由の説明

○雇止めの理由の説明は、雇止めを行ったこ とがあると回答のあった事業所 112 社のう ち 96 社(85.7%)が「説明している」とし ている。

14.3 雇止めの理由(複数回答可)

○雇止めを行ったことがある事業所にそ の理由を聞いたところ、「労働者の能 力不足」が 50.0%で最も多く、以下、

「労働者の勤務態度不良」(40.2%)、

「業務量の減少」(35.7%)、「契約更 新を重ねていたが、最後の契約ではあ らかじめ更新しない契約であった」

(28.6%)などが続いている。

○前回調査と比較すると、雇止めの理由 について、上位5位の順序はほぼ同様 であるが、「労働者の能力不足」が前 回の 44.8%から 5.2 ポイント、「業務 量の減少」が前回の 33.3%から 2.4 ポ イント、「契約更新を重ねていたが、

最後の契約ではあらかじめ更新しない契約であった」が前回の 26.0%から 2.6 ポイ ント増加している。一方、「労働者の勤務態度不良」が前回の 42.7%から 2.5 ポイン ト、「プロジェクトの終了」が前回の 22.9%から 5.9 ポイント減少している。また、

「経営状況の悪化」は前回の 7.3%から 11.5 ポイントと大幅に増加している。

説明している 85.7%

説明して いない

0.9%

無回答 13.4%

雇止め理由の説明(N=112)

2.1 10.4

13.5 26.0 22.9

42.7 44.8 22.9

7.3

33.3

0.9 12.5

13.4 28.6 23.2

40.2 50.0 17.0

18.8 35.7

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

無回答 その他 周囲との人間関係 契約更新を重ねていたが、

最後の契約ではあらかじめ 更新しない契約であった

労働者の傷病などの 健康不良 労働者の勤務態度不良

労働者の能力不足 プロジェ クトの終了

経営状況の悪化 業務量の減少

雇止めの理由(N=112/H23、N=96/H19)

平成23年度 平成19年度

14.4 雇止めを行った際のトラブル発生の有無とその原因

(雇止めに伴うトラブルの原因については複数回答可)

○雇止めを行った際のトラブルについては、

「あった」が 13.4%で、「なかった」が 81.3%となっている。

○トラブルの原因を聞いたところ(複数回答 可)、「雇止めの理由について納得してもら えなかった」が 73.3%で最も多くなってい る。同項以外の原因は大きく低下するが、

「契約期間の定めについて労使の認識が異 なっていた」(13.3%)、「契約期間の更新の 可能性について労使の認識が異なってい た」(13.3%)、「更新の基準について労使の

認識が異なっていた」(13.3%)などとなっている。

あった 13.4%

なかった 81.3%

わからない 3.6%

無回答 1.8%

雇止めを行った際のトラブル発生の有無(N=112)