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塩化物イオン透過性状の予測

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第5章 蒸気養生コンクリートと現場打ち模擬コンクリートの塩化

5.7 c1 の塩化物イオン透過性状

5.7.4 塩化物イオン透過性状の予測

本節では、前節において算出した、暴露材齢2年と5年の表面塩化物イオン 量および見掛けの拡散係数の値(表−5.7)を、再びフィックの第2法則に基づ く拡散方程式(式 5-1)に代入し、塩化物イオンの透過性状が予測した結果につ いて検討する。また、材齢2年における拡散係数から算出した材齢5年の塩化 物イオン量分布予測結果は、図−5.10の材齢5年のc1の塩化物イオン量分布と 比較する。

暴露材齢2年における拡散係数から算出した材齢5年,10年の塩化物イオン 量分布予測を図−5.15,16に示す。また、暴露材齢5年における拡散係数から算 出した材齢10年の塩化物イオン量分布予測を図−5.17に示す。

図−5.15,16に示す、暴露材齢2年における拡散係数から算出した塩化物イオ ン量分布予測においては、コンクリート表層部の10~100mmの範囲において、

水セメント比50%の蒸気養生コンクリートc1-s50-dより、現場打ち模擬コンク

リートc1-n50-5rdの塩化物イオン量の値が少なかった。また、コンクリート表

層部の0~10mmの範囲における塩化物イオン量の値は、すべての供試体におい てほぼ同等の値を示すと予測されていた。

しかし、図−5.10に示す、暴露材齢5年の拡散係数の値より、コンクリート表

層部の10~100mmの範囲において、水セメント比50%の蒸気養生コンクリート

c1-s50-dと、現場打ち模擬コンクリートc1-n50-5rdの塩化物イオン量の値は、ほ

ぼ同等の値と判明した。そして、図−5.17に示す、暴露材齢5年における拡散係 数から算出した塩化物イオン量分布予測では、コンクリート表層部の10~

100mmの範囲において、水セメント比40%の蒸気養生コンクリートc1-s40-dと、

水セメント比50%の現場打ち模擬コンクリートc1-n50-5rdの、塩化物イオン量 の値は、ほぼ同等の値となると予測された。しかし、図−5.10と図−5.17を比較 すると、5年後の予測にも関わらずc1-n50-5rdの塩化物イオン量が減少している 為、予測としては不適であると考えられる。

なお、材齢の進行にともない蒸気養生コンクリートの見掛けの拡散係数の値 が小さくなることと、予測結果の傾向が一致しないことから、本節における傾 向と予測は、あくまで暴露材齢5年の結果によるものであり、必ずしも蒸気養 生コンクリートと現場打ち模擬コンクリートの、塩化物イオン濃度拡散係数が 一致すると断定はできないことを追記しておく。

102

図−5.15 材齢2年の拡散係数から算出した 材齢5年の塩化物イオン量分布予測

図−5.16 材齢2年の拡散係数から算出した 材齢10年の塩化物イオン量分布予測

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

5 15 25 35 45 55 65 75 85 95

全塩化物イオン量(kg/m3)

浸透面からの深さ(mm)

暴露期間 5 年

c1-s40-d

c1-s50-d c1-n50-5rd

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

5 15 25 35 45 55 65 75 85 95

全塩化物イオン量(kg/m3)

浸透面からの深さ(mm)

暴露期間 10 年

c1-s40-d c1-s50-d c1-n50-5rd

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図−5.10の材齢5年のc1の塩化物イオン量分布

図−5.17 材齢5年の拡散係数から算出した 材齢10年の塩化物イオン量分布予測 0

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 全塩化物イオン量(kg/m3

浸透面からの深さ(mm) c1-s40-d c1-s50-d c1-n50-5rd

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

5 15 25 35 45 55 65 75 85 95

全塩化物イオン量(kg/m3)

浸透面からの深さ(mm)

暴露期間 10 年

c1-s40-d c1-s50-d c1-n50-5rd

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