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7-2-1 土堤

7-2-1-1 堤体

堤防の治水機能が保全されるよう堤体を維持管理するものとする。なお、

必要に応じて堤防及び周辺の河川環境の保全に配慮する。

堤防は一般に、かさ上げ、拡幅、補修等の 工事が容易であること、これらの工費が比較 的低廉であること、構造物としての劣化現象 が起きにくいこと、基礎地盤と一体化してな じみやすいこと等から、土堤を原則としてい る。ただし土堤は長時間の浸透水により強度 が低下すること、流水により洗掘されやすい こと、越流に対して弱いこと等の欠点も有し

ており、それらの構造上の特性を十分に理解し 狩野川左岸8.4km付近 て維持管理を行うものとする。

(1)状態把握と機能の維持について

堤防の機能維持にとって点検による状態把握は特に重要である。堤防にクラ ック、わだち、裸地化、湿潤状態等の変状が見られた場合は、点検等による当 該箇所の状態把握を継続するとともに必要に応じて原因調査を行い、維持すべ き堤防の耐侵食、耐浸透機能に支障が生じると判断される場合には必要な対策 を実施するものとする。

堤防開削工事を行った場合には、地質状況や空洞の有無等の堤防断面調査を 行い、堤防の状況を把握していくとともに、必要な場合は補修等を行うものと する。

平成

14

7

月に改定された堤防設計指針の改訂に基づき、河川堤防の質的 現状を把握するための詳細点検を平成18年度までに行っている。その結果、

点検対象区間

46.2km

のうち、所要の安全率が確保されていないため堤防強化 が必要な区間は

23.9km

となっている。対策が実施されるまでの間、巡視・点 検を行い状態の把握に努めると同時に、効果的な水防活動の推進を図るため、

詳細点検結果を重要水防箇所に反映し、水防管理団体と共有していくものとす る。

堤防上に道路や樋管などの施設占用を許可した場合、舗装クラックからの浸 透水による雨水の集中や、樋管と堤防との境界などより漏水が発生するなど、

河川管理施設が危険とならないように許可受者を指導するとともに、自ら河川 巡視などで早期に異変を把握するものとする。

(2)法面の適切な補修等の対策について

法面では、出水や降雨による堤体内の水位の上昇に伴うすべり、あるいは降 雨や人為作用起因する崩れ等の被災を生じる。そのため、法面のすべりや崩れ については状態把握に基づいて原因を調べる等により適切な補修等の対策を行 うものとする。

パイピングが生じやすい箇所としては、旧河道や落掘等、基礎地盤に砂礫等 による透水層被覆土が存在する箇所等があり、これらに留意した点検あるいは 被災原因の把握に努める。

旧河道としては、狩野川左岸

15.4km

付近、狩野川右岸

18.8

19.2km

付近、

狩野川右岸

21.6

22.2km

付近、狩野川左岸

23.4

23.6km

付近、狩野川右岸

24.0

24.4km

付近、狩野川左岸

24.6

25.6km

付近、大場川左岸

0.0km

付近、

来光川左岸

0.0

0.2km

付近が重要水防箇所となっており、留意が必要である。

7-2-1-2 除草

堤防法面等においては、点検の条件整備とともに堤体の保全のために必要 な除草を出水期前及び台風期に行うものとする。

(1)除草頻度

除草は、洪水による災害発生の防止のために実施する堤防点検時に堤防の状 況の把握を容易とするために出水期前及び台風期に実施するものとする。

また高水敷等に植生が繁茂し、あるいは樹木が密生する等により河川巡視や 水文・水理等観測等に支障を生じる場合には、必要に応じて除草、伐開を実施 するものとする。

(2)除草の方法

事前調査、除草中に堤防等の異常を発見した場合は速やかに詳細点検を実施 する。

除草区域内の官民境界杭、河川距離標杭、通信管路及び占用物件など、除草 時に損傷しないよう事前調査を実施し、表示・保護などの対策を講じるものと する。

沿川に住宅地が隣接している空間や道路に面している区間での、除草機械に による飛石に注意する。

兼用道路については、堤防天端部、天端路肩部及び天端路肩部から1m区間の 法面の損傷等の補修は管理協定に基づき道路管理者が実施する。兼用道路管理 者及び堤防坂路等の占用地者との除草時期が同一期間となるよう事前調整を実 施する。また堤防本体に関わる損傷(災害等による被災)は、道路管理者と復 旧方法、施工主体,費用等について、協定に基づき協議し実施するものとする。

機械操作による除草の状況 人力による除草の状況

(3)集草・処理

除草後の刈草を放置すると芝の生育への支障や土壌の富養化、火災等の問題 を生じることがあるため、刈草が乾燥した後速やかに集草を行うものとする。

狩野川は河川に人家が隣接しているため県の指導で草の野焼きは出来ず、農 場で堆肥材料やマルチング材として受け取って貰っている。受け手については 情報収集を継続し、堤防に近く受け取り条件が良い(ゴミの選別が無いなど)

箇所を選定するものとする。

(4)河川環境保全への配慮

事前調査、除草中に貴重種を発見した場合には把握しておくものとする。

事前調査、除草等で外来種を発見した場合には駆除を行うものとし、「特定外 来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」及び「オオキンケイギ ク等の防除に関する件」に基づき行うものとする。

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7-2-1-3天端

天端は堤防の高さや幅を維持するために重要な部分であるが、管理車両や 河川利用者の通行等の人為的な作用、降雨や旱天等の自然の作用により様々 な変状を生じる場所であるため、適切に維持管理する。

天端は耐浸透機能から見ると、降雨の広い 浸入面になる。また、河川巡視あるいは洪水 時の水防活動が行われる場でもあり、越水が 生じたときには決壊までの時間を少しでも引 き延ばすために舗装しておくこととする。た だし、舗装面上の雨水は法面に集中して法面 侵食が助長されることがあるため、天端舗装 にあたっては雨水排水に十分配慮するととも に、必要に応じて舗装面を維持管理する。

狩野川は河川利用者の通行が多く、河川管 狩野川11.0km右岸

理施設の損傷や河川利用上の危険が増加する恐れがあるため、自動車等の車止め 設置等の適切な措置を必要応じて実施する。

占用道路については、管理協定に基づき占用範囲及び隣接法面等の補修や除草 について占用者において行うこととなっており、河川管理施設の重要性に鑑み管 理を行うよう指導を行っていくものとする。

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