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第3章 基本的な考え方と全体像

大田区スポーツ推進計画(改定版)

第3章 基本的な考え方と全体像

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1 計画方針

1.1 計画の基本方針

計画の背景や位置づけを踏まえ、次の基本方針に沿って本計画を策定する。

(1)区の課題を踏まえた計画

大田区の持つ課題(第 2 章「大田区の現状と課題」)を解決することを目指した計画と する。

(2)国の第2期スポーツ基本計画を踏まえた計画

平成 29(2017)年 3 月に策定された国の第 2 期スポーツ基本計画の基本方針や施策 の方向性と整合を図りつつ、大田区のまちづくりの方向性を踏まえ、地域特性や課題等に 対応した計画とする。

(3)スポーツを軸とした都市戦略の構築

他都市に先駆けて推進する先進的な施策、大田区の地域資源を活かした魅力的なスポー ツ環境の整備等を戦略的に推進することで「スポーツ健康都市」、「国際都市」としての大 田区のアイデンティティ(個性・独自性)と魅力ある都市としてのブランド価値の形成を 図る。

(4)スポーツ推進を通じた地域課題の解決

本計画は、スポーツの推進(大田区をスポーツの盛んなまちにする)のための計画であ るが、同時に、多面的な価値を有するスポーツの力で地域の課題を解決し、コミュニティ や地域産業を活性化させる計画としての役割を担うものとする。

1.2 スポーツの定義

大田区スポーツ推進計画(前計画)では、以下のようにスポーツを捉えている。

本計画における「スポーツ」には、技能や能力を伸ばすことを目的と した競技スポーツだけでなく、ライフステージに合わせ、日常生活によ り身近なものとし、体力、健康の維持向上、介護予防などを目的とした 軽い運動、ストレスの解消や気晴らし、家族・友人・仲間との交流、地 域の多様な人との交流を目的としたレクリエーション等あらゆる身体活 動を含めます。

本計画においてもこの考えを踏襲し、趣味や仲間との交流を目的としたレクリエーショ ン型のスポーツや、ジョギング、ウォーキング、サイクリング、健康や美容を目的とした 各種エクササイズなども含めた幅広い概念としてスポーツを捉え、計画対象とする。

スポーツの定義 1.2

計画の基本方針

1.1

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2 計画の理念

計画方針に沿って、計画理念を以下の通り設定する。

大田区の地域力を活かして、世界に誇れるユニバーサルなスポーツ環境を構築し、「誰 もが健康に暮らせるまち」を実現する。また、その取組を通じて、区民の生活の質を向 上させ、定住を促進するとともに交流人口の拡大、関連産業の振興を図る。

本計画の対象領域を前計画と比較すると、以下のとおりとなる。

■ 前計画との対象領域比較

※本計画には、産業・経済分野のスポーツ関連施策も対象範囲として含まれるが、区民の健康づくりや地域活性 化などの社会、文化分野の施策の比重が高くなっているため、対象範囲を左に重心を置いた図としている。

本計画の 対象範囲

前計画の 対象範囲

生きがい創出、自己実現 生活の質の向上

健康づくり

地域力の向上

(NPO・コミュニティ 活動支援)

働き方改革 健康経営

スポーツ関連 産業の振興 個人(区民)対象

地域・コミュニティ対象

産 業

・ 経 済分 野 の 施策 社

・ 文化 分 野 の施 策

スポーツで創る

健康で豊かなくらしとまちの活力

誰もがずっと元気にいきいき

地域の力で未来を築くスポーツ健康都市 おおた

<前計画の理念>

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3 施策の全体像

3.1 基本目標の設定

計画理念を具現化するため、次の 4 つの基本目標を決定し、大田区のスポーツ関連施策 を体系的、総合的に推進する。

■ 基本目標

基本目標 ねらい

1 誰もがいきいき暮らせる 地域づくり

大田区をスポーツの盛んなまちにし、区民の暮らしの質を 向上させる。

2 スポーツを通じた 地域の活力づくり

スポーツの力で大田区の様々な地域課題を解決するとと もに、スポーツ関連産業の振興により地域経済の活性化を 図る。

3 スポーツによる

国際交流の推進

東京 2020 大会開催を契機に「世界に開かれた大田区」を 実現し、大田区のアイデンティティ・個性を形成する。

4 スポーツ健康都市を 支える基盤の整備

スポーツを効果的に推進できる人、場、情報の先進的環 境・基盤を整備する。

4 つの基本目標のねらいと各目標間の関係を図示すると下図のとおりとなる。

■ 基本目標の構成

基本目標の設定 3.1

国 際 都 市 お お た

ス ポ ーツ 健 康 都市

お おた 1 誰もがいきいき暮らせる地域づくり

大田区をスポーツの盛んなまちにする

スポーツ健康都市を支える基盤の整備 人・場・情報の基盤を整備、拡充する 東京 2020 大会を

契機とする戦略的取組

「スポーツの力」

が再認識され 参加者が増える

スポーツによる 国際交流の推進

スポーツを通じた 地域の活力づくり スポーツで地域の 課題を解決する スポーツを軸に大田区の

アイデンティティ・個性 を形成する

「スポーツの力」が より強くなる

他のまちにはない良好なスポーツ環境を提供

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3.2 施策の体系

4.施策の全体像

施策の体系 3.2

<1>

施策方針 推進施策

スポーツに親しめる 機会の充実

障がい者スポーツの推進

1)子どものスポーツ環境の整備 2)地域におけるスポーツ活動の促進 3)スポーツ潜在層へのアプローチ 1)ユニバーサルスポーツの啓発・普及 2)障がい者のスポーツ機会の充実 3)障がい者スポーツを支える人材の育成 1)スポーツ健康づくりの啓発

2)スポーツによる働き方改革 3)健康ウォーキングの奨励

1)福祉・医療・介護機関とスポーツ資源の連携 2)地域力を活かした高齢者のスポーツ推進 3)高齢者の競技スポーツ参加促進 1)総合型地域スポーツクラブの自立化支援 2)民間企業の専門性や人材を活かした取組 3)体育協会及び加盟団体の活性化 スポーツによる

健康づくり

スポーツを通じた 高齢者の元気維持

地域スポーツの担い手づくり

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

<2>

スポーツコミッションなどによる 交流人口の拡大

スポーツものづくり 産業の振興

1)みるスポーツの振興

2)地域スポーツコミッション機能の整備 1)スポーツものづくりプラットフォームの整備 2)スポーツものづくりへの参入企業支援 3)スポーツ推進重点施策との連動

1)スポーツ健康都市のシンボルとなる環境整備 2)国際水準のユニバーサルスポーツ環境の整備

3)大森ふるさとの浜辺公園や大森東水辺スポーツ広場の利活用促進 4)スポーツエリアマネジメント機能の確立

新スポーツ健康ゾーンにおける 先進モデルづくり

2.1

2.2

2.3 基本目標

<3>

スポーツを通じた国際交流

東京 2020 大会を 契機としたまちづくり

1)外国人へのスポーツ機会や情報の提供 2)国際スポーツ大会を通じた交流の促進 1)東京 2020 大会機運醸成を目的とした事業実施 2)東京 2020 大会の円滑な開催とレガシー形成 3)区民ボランティアの参加促進

3.1

3.2

スポーツ実施の担い手を支える 人材の育成

身近なスポーツの場の 開発

1)スポーツ推進委員の資質向上 2)スポーツ指導者派遣制度の整備 1)街中・街かどの有効活用 2)公園施設のスポーツ活用促進 3)企業や大学等と地域の連携促進 1)施設の老朽化、安全対策

2)ストック適正化ガイドラインに沿った検討 3)民間活力を活かした施設整備と利活用促進 1)区民視点に立った情報編集や媒体選択 2)広報媒体の多様化・拡充

3)口コミ発信の仕組みづくり 公共スポーツ施設の

維持・管理

広報・情報発信機能 の充実

4.1

4.2

4.3

4.4

<4>

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