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第4章 施策の方向性

2.3 新スポーツ健康ゾーンにおける先進モデルづくり

大田区では、水辺のレクリエーション拠点として整備された「大森ふるさとの浜辺公園」

や「平和の森公園」「平和島公園」を中心に、スポーツ施設や公園などが集積するエリア を新スポーツ健康ゾーンとして位置づけ、スポーツ健康都市のシンボルゾーンとして利活 用を図っていく取組を進めている。東京 2020 大会開催を契機にこの取組をさらに発展 させ、ハード、ソフト両面でのスポーツ環境整備を進め、区民の利活用促進、交流人口の 拡大を図っていく。

(1)スポーツ健康都市のシンボルとなる環境整備

区民や国内外からの来訪者が手軽にスポーツに親しめるとともに、スポーツに関心がな い層が「体を動かすことの楽しさや爽快感」を味わえるきっかけとなるような環境を整備 する。

【検討の方向性】

民間事業者との協働による魅力づくり

子ども連れファミリーやカップル、3世代家族が1日楽しめる機能や環境の整備

(健康遊具やフィールドアスレチックなどの活用を高めるための工夫)

散策、ジョギング、ウォーキングルートの設定と利用を促進するシステムの整備(例:

お得なお店巡りマップ、街歩きスタンプラリーなど結果的に歩いてしまう仕掛け)

新スポーツ健康ゾーンにおける先進モデルづくり

2.3

大田区スポーツ推進計画(改定版)

第4章 施策の方向性

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(2)国際水準のユニバーサルスポーツ環境の整備

様々な障がいを抱える人も健常者と同じステージで「する・みる・ささえる」スポーツ ライフを豊かに享受できる「ユニバーサルスポーツ環境」を整備する。

【検討の方向性】

バリアフリー化やボランティアの活用による、スポーツ施設などでの障がい者へのスポ ーツ対応の促進

区民スポーツまつりや区民スポーツ大会におけるユニバーサルスポーツのイベントや体 験会、指導者講習会等の継続開催による拠点化

(3)大森ふるさとの浜辺公園や大森東水辺スポーツ広場の利活用促進

東京都 23 区内で唯一の常設ビーチバレー場やかつての大森海岸を再現した人工海浜な どからなる大森東水辺スポーツ広場と大森ふるさとの浜辺公園は、区民のスポーツ、レジ ャー拠点として多様な活用の可能性を有している。そのため、区民ニーズを踏まえて、区 や体育協会、各連盟が力を合わせて施設整備や利活用のための仕組みの構築を進めること でさらなる賑わいを創出し、新スポーツ健康ゾーンの中核施設として機能させる。

【既存の施策】

区民スポーツまつりなどでのイベントの開催

【検討の方向性】

砂浜や海辺を活用した多様なイベントの開催

ビーチ、マリンスポーツ競技団体と連携した施設の利活用推進

(各種大会、教室、体験会などの継続開催)

ビーチ、マリンスポーツ競技団体への支援(場所の提供やイベント、普及活動支援)

(4)スポーツエリアマネジメント機能の確立

行政・地域住民・事業主・地権者等特定のエリアの利害関係者が協働し、そのエリアの 価値を向上させるためのまちづくり等の取組である「エリアマネジメント」の手法を研究 し、地域スポーツコミッション機能とも連動しながら新スポーツ健康ゾーンの運営に応用 することで、エリア内の各施設間の連携を図り、ゾーン全体でのプロモーション、ブラン ディング(ブランド価値の訴求)を図っていく。

【検討の方向性】

ネーミングライツの導入検討

ゾーンのネーミングやロゴマークの公募

統一的な案内サイン整備、空間装飾(季節ごとのバナー掲出など)

アクセス利便性の向上、選択肢の多様化

(桟橋を使った舟運事業なども視野に入れる)

大田区スポーツ推進計画(改定版)

第4章 施策の方向性

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エリア内の主要施設管理者間の連絡を密にすることで、マネジメント体制を構築する(複 数のスポーツ施設の連携した、スポーツ教室の開催など)

地域スポーツコミッション機能との連動(区外への PR 展開など)

観光・商業などスポーツ以外の分野の団体などと連携した推進体制づくり

ゾーン全体での広報、プロモーション展開

ゾーンのシンボルとなるイベントの開催

(例)-スポーツと食、アトラクションを連携させたフェスタ

-あまり知られていないスポーツ競技を体験できる次世代スポーツフェスティバ ル開催〔VR(仮想現実技術)などを使ったスポーツ疑似体験や音楽、ファッショ ン、アニメなど多ジャンルのコンテンツと融合したイベントとして展開するなど〕

大田区スポーツ推進計画(改定版)

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3 スポーツによる国際交流の推進

全世界が注目し、多くの国・地域から選手や関係者、観戦客が来日する東京 2020 大 会は、大田区がスポーツ健康都市宣言していることを、区内に留まらず世界にアピールす る絶好の機会である。大田区オリンピック・パラリンピックアクションプランにおいても、

「『おおた未来プラン 10 年(後期)』の計画事業をはじめ、積極的かつ大胆な施策を展開 し、大田の都市機能・まちの魅力を向上させる」方針が打ち出されている。

この方針に沿って、スポーツを軸に、「世界にひらかれた大田区」の実現に向けた取組 を推進する。

【対応課題 3.4 4.5】

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