第3章 計画の基本的な考え方
4 基本目標
第3章の 28・29 頁の「4 重点課題」で示した重点課題を踏まえ、次の5つの基 本目標を設定して計画を策定、推進していきます。
基本目標 重点課題
基本目標(1)地域包括ケアシステムの深化・推進 1・6
基本目標(2)高齢者が生きがいをもって社会参加できるしくみづくり 2・3
基本目標(3)高齢者の生活を支える支援体制づくり 4
基本目標(4)高齢者が安心・安全に暮らせる生活環境づくり 5
基本目標(5)介護保険サービスの適切な運用と制度の円滑な実施 6
(1)地域包括ケアシステムの深化・推進
高齢化のさらなる進行と要介護等高齢者の伸びを踏まえて、介護保険サービスの量 的な整備と質の向上を図るとともに、医療・介護・予防・住まい・生活支援の一体的 な提供を図る地域包括ケアシステムの構築をめざします。
また、認知症高齢者の増加に対応して、医療・介護など地域の連携のもとで総合的 な認知症関連施策を推進します。
(2)高齢者が生きがいをもって社会参加できるしくみづくり
高齢者の生きがいづくりを促進するため、多様な学習・文化・芸術・地域活動等の 機会を確保するとともに、介護予防・日常生活支援総合事業など通じ、高齢者が参加 しやすい環境整備を図り、高齢者の生きがいづくりを支援します。
(3)高齢者の生活を支える支援体制づくり
高齢者が地域で自立した生活を送るためには、高齢者自身の健康寿命の延伸が重要 であり、健康づくりと併せ介護予防の充実を図ります。たとえ、介護が必要な状態に なった場合でも、適切に介護保険サービスを受けられ、医療との連携により継続的に 生活が送ることができるよう支援体制を強化します。
(4)高齢者が安心・安全に暮らせる生活環境づくり
年齢を重ねるごとに、心身機能が低下すると、日常生活において何らかの支援が必 要となってきます。住宅や公共交通機関、道路、公共施設などの生活環境面での安全 性、居住性、快適性などが確保された各種社会基盤の整備に努めるとともに、すべて の人が安心して生活できるよう、多くの人が利用しやすい環境と製品のデザインを導 入したまちづくりを推進します。
また、交通事故や災害時等の緊急時における安全対策を推進し、高齢者が地域にお いて普段から安心感を持って生活できるように安全・安心対策を推進します。
(5)介護保険サービスの適切な運用と制度の円滑な実施
介護保険制度の役割は、介護を必要とする高齢者にサービスを提供し、住み慣れた 自宅や地域で安心して暮らせるよう支援することです。
その役割を果たすため、在宅サービスと施設・居住系サービスのバランスの取れた 基盤整備を進めるとともに、介護サービス事業者に対する指導監督を積極的に行うこ となどにより、サービスの質量両面にわたる充実を図ります。
また、介護保険制度の安定した運営を図るとともに、介護保険制度の適正な利用を 支援し、介護保険サービスの質の向上と制度の信頼性の確保に努めます。
5
計画体系
【 基本理念 】 【 基本目標 】 【 基本施策 】
1 地域包括ケア体制の構築
2 認知症支援策の充実
3 医療と介護の連携
4 情報提供・相談支援体制の強化
1 地域福祉の推進
2 社会参加や生涯学習の推進
2 交通安全・防災・防犯体制の 推進
3 高齢者の自立に配慮した 居住環境の整備
1 介護保険サービスの利用支援
2 介護保険サービスの質の向上 3 高齢者の就業促進や能力の活用 1 地域包括ケアシステム
の深化・推進
2 高齢者が生きがいを もって社会参加できる しくみづくり
3 高齢者の生活を 支える支援体制づくり
4 高齢者が安心・安全に 暮らせる生活環境 づくり
5 介 護 保 険 サ ー ビ ス の 適 切 な 運 用 と 制 度 の 円滑な実施
安 心
~ み ん な の 笑 顔 が 輝 く 土 岐
4 介護予防や健康づくりの推進
1 自立生活支援サービスの充実
2 介護保険サービスの充実 3 サービスを提供する人材の
育成・確保とサービスの質の向上 4 介護者への支援の充実
1 高齢者の虐待防止