以下の観測施設の外観を図 2. 5.2 に示す。
① 地震波検測作業
火山活動観測データ処理解析システムの地震波トリガー機能により取得された地震波デ
ータについて、地震波(P波とS
波)の読取りを行い、震源決定するとともに、地震波形 により地震の型の分類を次の分類に従って行う(※3)。作業の対象は表2.7.1
の全観測 点の短周期地震計。地震波形の主な分類:高周波地震(HF)
、低周波地震(LF)、やや低周波地震(ILF)、深部低周波地震(DLF)
、火山性微動(TR)、人工地震(B)、 その他不明な信号(Unknown)なお、有珠山、岩手山、浅間山、阿蘇山、霧島山及び草津白根山、十勝岳、樽前山、雲
監督員にメールなどで報告するとともに、火山グループ情報共有ページに観測点機器及 びデータ状況、各火山の地震個数リスト等の作成状況、
RENEX
データ作成状況を掲載する。なお、火山活動観測データ処理解析システムの維持に必要な消耗品を管理し、補充の必
要な場合は監督員に連絡する。③ 地殻変動等のデータ処理
(ア) 地殻変動等のデータ(低速データ:傾斜、歪、磁力、重力、温度、気圧、雨量)処
理は、低速波形表示システム等を操作して、指定した期間のオフセットの除去及び データ削除を行う。作業の対象は表2.7.1
のうち防災科研火山観測点。(イ) GPS
に関わる作業は、収録解析処理の状況を確認し、未回収データがある場合は手動回収及び
RENEX
データ作成を行う。作業の対象は表2.7.1
のうち防災科研火山観 測点。④ 硫黄島火山観測システムの運用
(ア) 硫黄島におけるデータ(短周期)に関しては、受信データと作成した連続波形図(1
時間遅れ)からデータ異常状態をチェックし、データ異常が確認されたときは、異 常原因の対策処置を直ちに監督員に報告する。(イ) 硫黄島で収録された地震波(短周期、広帯域)データを用いて、地震回数の計数と
震源決定作業を行う。(ウ) 現地の硫黄島地震データ処理システムの稼働状況をつくば側装置により確認する
(週
2
回)。現地及び防災科研内のシステム装置に障害が発生したときには、関係者 に連絡して復旧の対処を行う。復旧不可の場合は、原因・対処策を直ちに監督員に 報告する。(エ)臨時観測点を設置した場合には、メディアで回収されたデータを解析に反映させる
ため、火山活動観測データ処理解析システムに投入する。6.2.3 硫黄島火山活動観測施設の作業
火山列島硫黄島(東京都小笠原村。以下、硫黄島という。
)における防災科研の火山観測施設について定期点検受注業者・関係者との連絡対応を行う。ただし、請負者が作業を行う場合 は監督員と協議する。
なお、同島における注意事項として次のとおり。
a. 硫黄島における作業は、監督員と連絡を密にとりながら実施すること。
b. 作業場所への人員及び器材の輸送は防衛省の航空機等を利用することになる。その手続
きは防災科研が行う。また、現地における宿泊費等は、直接、防衛省の窓口に納付する ため、その手続き及び支払いを現地にて作業者が行うこと。なお、納付した宿泊費は防 災科研への別途請求として処理すること。6.2.4 火山観測データシステムの運用管理及びデータ監視作業の支援業務
火山観測システム及びデータ処理システムに関して技術的な支援を行う。システム運用状況、
作業状況や問題等を確認し、問題が発生している場合には、その解決に向け、技術的な観点 から適切な提案又は支援活動を行うこと。特に本年度は火山観測データ処理システムの更新 が予定されているので、業務の新システムへの円滑な移行の支援も行うこと。本業務は、少
に必要なネットワークを含む総合的な運用管理及び監視作業を効率的且つ効果的な仕組みを 構築する支援作業を行うこと。なお、火山システムにおいては基幹システムであるLinuxサー バー及びサーバー上で動作するGMT(※5)をはじめとする解析用のソフトウェアが運用され ている。運用に当たっては、処理システムの起動・停止及び障害の発生したハードディスク の交換等の軽微な作業を行い、ソフトウェア等のパラメータ設定を行うこと。
6.3 作業分担
(1) 火山観測データ管理の総合管理の総括(6.2.1)を行う者は、第1章6.作業に必要な体制 (1)で組織的な配置を求められている要員のうち火山観測総合管理総括者(火山・開発)
があたり、火山観測データ管理及び火山観測システム管理を総合的に総括する。総括者 は、火山活動の把握に向けて監督員との連絡を緊密に取り、作業に遅滞の生じないよう に実施する。
(2) 火山観測データの処理(6.2.2)を行う者は、第1章6.作業に必要な体制(1)で組織的な配
置を求められている要員のうち火山観測データ処理者があたる。6.4 報 告
① 必要な情報は監督員に随時報告する。
② データ処理の報告(毎月報告書 1
部)③ 噴火等の場合の資料作成
火山に関わる群発地震、地殻変動、噴火があった場合は監督員と協議して下記に示す資料
を作成する。a. 各種データ処理図 (震源分布図)
十勝岳、樽前山、北海道駒ヶ岳、富士山、伊豆大島、三宅島、那須岳、硫黄島、有珠 山、岩手山、浅間山、草津白根山、阿蘇山、霧島山、雲仙岳、口永良部島の
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火山につ いては、気象庁や大学の観測データとの併合処理。(傾斜変動図)
十勝岳、樽前山、北海道駒ヶ岳、富士山、伊豆大島、三宅島、有珠山、岩手山、浅間 山、草津白根山、阿蘇山、霧島山、阿蘇山、霧島山、雲仙岳。
(地磁気変化図)
伊豆大島、三宅島。
b. GPS
データ基線長解析結果十勝岳、樽前山、北海道駒ヶ岳、三宅島、富士山、硫黄島、有珠山、岩手山、那須岳、浅 間山、草津白根山、阿蘇山、霧島山、雲仙岳、口永良部島。
ム. 情報地質、第
20
巻、第2
号、49-55項※2 RINEX:https://igscb.jpl.nasa.gov/igscb/data/format/rinex303.pdf
※3 気象庁 (1990)地震観測指針(調査編)
気象庁 (1971)地震観測指針(解析編)
宇津徳治・他(2010) 地震の辞典、朝倉書店 宇津徳治 地震学【第
3
版】(2001) 共立出版※4 WIN-SYSTEM: http://eoc.eri.u-tokyo.ac.jp/WIN/show_man_index.htm
※5 GMT:THE GENERIC MAPPING TOOLS (https://www.soest.hawaii.edu/gmt/)