10. 別途請求
3.2 内 容
3.2.1 観測データ処理システム総合管理の総括
① 観測データ処理システムが円滑に運用できるように作業の総括を行う。
② 観測データ処理システムの全体を把握し、作業の促進を図り・調整連絡を行う。
③ 最新の観測及びデータ処理技術についての情報収集を行い、技術的な観点から状況に応じ
た提案を行うこと。具体的には、連携する他業務等の月例会議等の会議体に参画し、新規 に導入される機器及び処理システムなどの仕様を鑑みてデータ転送サービス等の業務に技い、その解決に向け、技術的な観点から適切な提案を行う。
a. 観測データ処理システムに係る運用監視及び地震観測データ管理業務
b. 観測データ処理システム運用管理及び監視作業等に係るデータ処理系 AP
保守⑥ 3.2
の各項に記載する業務の総括を行う。3.2.2 観測データ処理システム及びインターネット公開システムの総合管理業務等
(概要)
観測データ処理システムは以下のようなサーバー群で構成されるものである。機能別にネッ トワーク接続されたサーバーは全国から収集される地震観測データを受信し、リアルタイムで 地震活動状況を監視するシステムである。処理システムは、各観測点の地面の揺れを的確に判 断し、地震発生時には震源位置の同定を行い、地震の規模を推定する。決定した地震情報は直 ちに防災科研の
Web
ページから地震情報として発信され、年間件数として約30
万件以上の情 報が発信される。また、全国から受信した地震波形データは、短期蓄積部、一次長期蓄積部、二次長期蓄積部と逐次移送され、最終的に、ネットワークディスク、テープ及びブルーレイ等 の媒体に保存されアーカイブ管理される。
図
3.2
観測データ処理システムの概略図本仕様の作業項目に含まれる観測データ処理システム、インターネット公開システム、広
ーバー群で構成され、ネットワークをはじめとする付随するインフラを共用したシステムとし て構築されて、絶え間なくデータ流通及び処理結果等の地震情報を送受信している。
図
3.3
各処理システムの関係についての概略図観測データ処理システムの業務内容に関係する各業務は以下のような分担で実施する。各業 務は担当する業務の実施状況等を速やかに報告し、各業務連携が円滑に行われるよう尽力し、
システムの安定稼働に資するよう努める。
合には、不具合調査の1次切り分けを実施し、別途発注するアプリケーション・ソフトウ ェア保守作業者に対し、問題箇所及び修正点等の情報を提供し、迅速なる問題解決を図る。
なお、観測データ処理システムで使用されている主な開発言語は
C++、C、JAVA
である。② 地震学的なデータ解析のために、計算パラメータの調整や統計学的な手法を用いた専門的
な操作(GMT による頻度分布図の作成及び地図作成等※1)を伴う手動解析を実施し、地震 活動の活動度及び地震の発生様式に関する解析を行う。地震学的な観点から観測データ処 理システムによる解析結果の検証及び精度向上を図る。具体的な解析については地震活動 の状況、システムの稼働状況によって変更が生じることもあるが、基本的には一般的な地 震データの解析又は防災科研所有の計算(解析)ツールを提供し、手順に従いデータをま とめることを行う。さらに、一日に発生した全ての地震について、震源決定に利用した観 測点の走時残差や振幅マグニチュードの値を統計的に処理し、データの品質及び震源決定 の精度を日次検査する(※2)。これらの解析結果の情報は、PostgresSQLによって構築され た運用データベースシステム(※4)によって全ての処理結果が管理されている。また、観測データ処理システムに限らず、防災科研担当者からの依頼に応じて、広帯域 地震観測網(F-net)のデータを用いた地震のメカニズム情報の解析(※3)や解析結果の品 質チェック、インターネットに公開するメカニズム情報の選定などを支援する。
3.2.2.2 インターネット公開システム管理・監視業務
① 観測データ処理システムによるデータ及び解析結果を、インターネットを通じて、恒常的
に提供するため、以下に示す項目について公開システムサーバー群の管理を行う。(1)
サーバー稼働状況の監視を行う。(2)
適切なサーバー稼動のための設定作業を実施する。WEB サーバーについてはApache
を採用しており、PHP、Javascript、CGI等で構築された環境となっている。(3)
サーバソフトウェアの修正パッチ等の適用を行う。(4)
各種統計情報を収集し、報告する。月次のメールによる報告以外にも、特にアクセス ログやホームページへのアタック履歴等の記録は確認次第報告する。(5)
地震データダウンロードシステムのユーザ登録業務とユーザの管理を行う。さらに、内部管理用の
PHP
で作成されたページの保守を実施し、不具合のある場合には改修を 行う。(6)
セキュリティリスクを分析し、システムを再構築する。② 公開システムの機能を向上させるためのアプリケーション・ソフトウェア開発を実施する。
公開システムは
PHP、 Javascript、 CGI
等で開発されており、各コンテンツ情報についてはPostgresSQL
にて構築された公開データベースシステム(※4)で管理されており、複数の アプリケーションが連携して稼働するよう構築されている。③ データ及び解析結果の配信コンテンツの変更及び新規作成を迅速に実施する。
④ 外部からのデータ提供依頼に対し、対象となるデータの準備を実施する。
⑤ 大規模地震発生時等における情報公開に対する補助作業を実施する。
⑥ 特定機関に向けた情報配信システムの開発と管理を実施する。
⑦ 既存ウェブサイトのデザインと操作性の向上をさせる。
⑧ 稼働パフォーマンスを維持しつつコストダウンを実現させる提案と遂行を実施する。
以下の作業を実施する。また、各作業にあたっては、4.観測装置維持管理の「4.2.3.2 F-net について」と連携して実施すること。
①
F-net
の地震のメカニズム情報について、防災科研担当者によって解析された結果をインターネットに公開する作業を行う。
② 広帯域地震データ利用者の利便性のために、波形データ
WIN32(※5), SAC(※6) , SEED(※
7)形式へのフォーマット変換、データの欠測情報の管理を実施し、インターネットで公開す
る作業を行う。また、指定された地震計の方位情報をSEED
ヘッダに登録する作業を実施する。③ センサーの正常性確認のために防災科研担当者によって作成されているノイズスペクト ルモニタリング画像について稼働状況を監視する。さらに、計算結果のグラフ作成等の描画 方法の速度改善と、インターネット公開に向けてのユーザインターフェイスの整備を実施す る。これらの表示システムは開発言語が
ruby、 perl
を主なコードとして開発されたものであ り、観測点の追加や不具合の場合には改善のためのメンテナンスを行う。④ インターネットで公開している機器履歴・特性や欠測情報について更新する。
⑤ 月に
1
回(計12
回)の頻度で地震調査委員会用の資料を作成する。(1)報告対象月における広帯域地震計を用いたモーメントテンソル解析結果のイベン
トリスト報告に必要なイベントをデータベースから抽出し、領域毎に記載すること。各イベントには、震源日時とマグニチュード、深さ、バリアンスリダクションと断層 の型を明記すること(※3)。
(2)対象となるイベントについて、GMT
を用いてモーメントテンソル解を地図上にプロットし、イベントリストの番号と対応が分かる状態にしたもの(日本全国版、北海道、
東北、関東中部、近畿中国四国、九州、沖縄の計
7
領域)ファイルはポストスクリプ トで作成すること。地図にはイベントリストも併記する。各イベントのおおよそのマ グニチュードと深さが地図上で分かる状態にすること。描画時には各モーメントテン ソル解が重なり合わないよう、GMT
又はイラストレータ等を使用して注意深く作成する こと。3.2.2.4 ハードウェア管理業務
観測データ処理システム解析サーバー、公開システムを構成するハードウェアの統括を行う。
故障時には必要に応じてシステム納入業者、別途発注するハードウェア保守担当業者等に適切 な指示を与え、速やかな復旧を図ること。サーバー及びネットワーク機器(HUB、スイッチ)、 無停電電源装置(UPS)について購入時期、保守期間、納入元情報など運用上で必要な基本情 報を管理すること。
3.2.3 観測データ処理システムの運用管理支援業務
① 防災科研が別途発注する以下の項目、 (1)~(4)に関わるシステム運用及び監視業務に関し
て技術的な支援を行う。システム運用状況、作業状況や問題等を確認し、問題が発生して