第2章 災害予防計画
第2節 地盤災害の予防
項 目 担 当(○主務)
1 土砂災害の防止
○対策本部事務局、土木部、都市部、成田土木事務所、銚子地方気象 台
2 液状化対策
○土木部、水道部、他水道事業体、成田土木事務所、東京電力パワー グリッド(株)、東京ガス(株)
3 地盤沈下防止 ○環境部、県
1 土砂災害の防止
災害発生時には、危険箇所や住宅造成地等で土砂災害が発生するおそれがある。市には、
丘陵地の斜面など崩壊の危険性のある箇所が点在し、また、丘陵部では山腹崩壊のリスクも ある。
崩壊による災害を未然に防止し、被害の軽減を図るため、被害が発生するおそれのある地 域をあらかじめ調査し、危険箇所等の把握に努めるほか、急傾斜地及び崖地の整備対策を促 進する。
また、警戒避難活動として、住民への土砂災害に関わる情報の周知、土砂災害警戒区域内 の要配慮者施設の指定及び土砂災害に基づく避難勧告等を発令する。
(1)土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域等 ア 土砂災害危険箇所の調査把握
市は、県に協力して土砂災害危険箇所及び土砂災害の危険性がある箇所の災害を未然に 防止し、その被害の軽減を図るため、土砂災害危険箇所の調査把握に努める。
イ 土砂災害警戒区域等の指定
県は、「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」(平成12 年法律第 57 号)に基づき、急傾斜地の崩壊等が発生した場合に被害が及ぶおそれのある 範囲を「土砂災害警戒区域」に、更に建築物に損壊が生じ住民の生命又は身体に著しい危 害が生ずるおそれがあると認められる範囲を「土砂災害特別警戒区域」に指定する。
また、「土砂災害特別警戒区域」における建築物の構造、開発規制若しくは移転等の対 策を進める。
ウ 土砂災害危険箇所の公表
県は、土砂災害の危険がある箇所を、公表、説明会の開催、現場への標識・標柱の設置 等により、住民等に周知徹底する。また、ちば情報マップを使用し、GIS 化するものとす る。
(2)土砂災害警戒情報の発表
県及び銚子地方気象台は、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関す る法律、気象業務法及び災害対策基本法に基づき、迅速かつ的確な土砂災害警戒情報の発 表のための体制整備に努める。
(3)警戒避難体制の整備
ア 住民への土砂災害に関わる情報の周知
市は、土砂災害警戒区域等の住民に対し、日頃から地域の危険性を周知させ、自宅内で
第2節 地盤災害の予防
の安全行動や周辺にある避難場所、避難路等について周知を図る。
また、土砂災害警戒区域等周辺地域に対する巡視、情報収集の手順を明確にするととも に、防災行政無線、広報車での巡回、戸別訪問等の複数の伝達手段を活用し、避難勧告等 の伝達体制の強化を図る。
イ 土砂災害警戒区域内の要配慮者施設の指定
土砂災害警戒区域内の要配慮者施設で、土砂災害のおそれがあるときに利用者の円滑か つ迅速な避難の確保が必要な施設の名称及び所在地について定めるものとする。当該施設 の所有者又は管理者に対する土砂災害に関する情報、予報及び警報、避難勧告等の情報の 伝達方法を定めるとともに、当該区域内における在宅の要配慮者に対する避難支援体制の 確立に努める。
ウ 土砂災害に基づく避難勧告等の発令体制の整備
市は、土砂災害警戒情報が発表された場合は、直ちに避難勧告等を発令することを基本 とした具体的な避難勧告等の発令基準の設定に努めるものとする。また、市をいくつかの 区域に分割し、避難勧告等の発令範囲をあらかじめ具体的に設定するように努める。
市は、避難勧告の発令の際には、避難場所を開設していることが望ましいが、避難のた めのリードタイムが少ない局地的かつ短時間の豪雨の場合は、躊躇なく避難勧告を発令す るものとする。また、そのような事態が生じ得ることを、市は、住民に周知するものとす る。
エ 自主防災組織の活動
自主防災組織は、災害に関する情報や気象予報及び警報、避難勧告等の伝達、区域周辺 の情報収集等、地域の実情に合った防災活動を行う。
(4)急傾斜地対策
ア 急傾斜地崩壊危険区域の指定
「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(以下「急傾斜地法」という。)」(昭 和44年法律第 57号)第3条の規定により、急傾斜地崩壊危険区域の指定基準に適合する 区域については、県が市の意見を聞き、区域内の住民の同意を得て「急傾斜地崩壊危険区 域」として指定手続を行う。
なお、急傾斜地崩壊危険区域は、建築基準法第 39 条による災害危険区域にも指定され る(千葉県建築基準法施行条例第3条2)。
イ 行為の制限等
急傾斜地崩壊危険区域において、県は、市の協力とともに急傾斜地における災害を防止 するため、急傾斜地法に基づき崩壊を助長するような行為の制限、防災措置の勧告及び改 善措置の命令等を行う。また、当該区域は、建築基準法による災害危険区域にも指定され るため、区域内の建築制限を徹底し、市は、必要に応じて「成田市がけ地等近接危険住宅 移転事業制度」等により移転を促進する。
ウ 防止工事の実施
県は、急傾斜地崩壊危険区域内の崖に対し、急傾斜地の土地所有者、管理者及び被害を 受けるおそれのある者等が崩壊防止工事を行うことが困難又は不適当と認められ、緊急度 が高いものについて、区域の住民の協力を得て、法面防護工、排水工等の防止工事(急傾 斜地崩壊対策事業)を実施する。
エ 崖地崩壊の防止
市は、急傾斜地法に基づく急傾斜地崩壊対策事業に採択されない箇所においても、崖崩 れ等の災害から住民の生命を守るため、成田市崖地整備事業補助金交付規則により、個人 が行う防止工事を推進する。
(5)山地災害対策
山腹の崩壊、崩壊土砂の流出及び地すべりによる災害が発生、又は発生のおそれがあり、
人家又は、公共施設に被害のおそれがある地区(以下「山地災害危険地区」という)につ いて、市は平常時から住民へ周知するとともに、住民との連絡調整、防災関係機関との情 報伝達を実施するための体制を整備する。
(6)宅地造成地災害対策
宅地造成に伴う災害が生ずるおそれが大きい市街地等の区域については、宅地造成等規 制法に基づき、県が宅地造成工事規制区域の指定を行い、同区域内において、宅地造成に 関する工事を実施しようとする者は、市の許可を必要とする。
規制区域内の宅地造成工事の施工に当たっては、擁壁等の設置その他宅地造成に伴う災 害を防止するため、必要な措置を講ずることとなっていることから、市は、法に基づき規 制、許可を行うとともに、必要に応じて指導を行う。
2 液状化対策
市では、液状化のリスクが高い領域が市域の2割程度を占め、主に河川沿いの低地部や印 旛沼沿いに分布している。特に、利根川と根木名川付近には、両河川沿いに液状化危険度の 高い領域が広く分布している。
液状化現象の発生が予想される地域においては、地盤の改良や施設の耐震化の推進など、
液状化しにくい、又は液状化に強い施設づくりを推進するとともに、住民に対する液状化に 関する知識の普及に努める。
(1)道路、橋梁等の液状化対策の推進
地盤の液状化による道路等の被害を最小限のものにするため、各施設の管理者は、必要 に応じて地盤改良等による液状化防止対策、基礎杭の打設対策等の実施に努める。
(2)河川等の液状化対策の推進
地震によって堤防が破損し、浸水することがあるため、堤防、護岸等の液状化対策に努 める。
堤防、護岸、水門、樋管等の各施設に関し、国土交通省が作成した耐震点検マニュアル に基づき、点検を実施し、リスクが高いと判定された箇所より液状化対策等を実施する。
(3)ライフライン施設の液状化対策の推進
地下に埋設される送電地中線やその他の管路については、関係専門分野の見地に基づき、
地盤改良、可とう性、伸縮性、冗長性の確保等の液状化対策を総合的に実施する。
(4)建築物の液状化対策の推進
建築物の基礎、杭等について、建築基準法等に定められた構造基準への適合を図るとと もに、液状化の危険を周知するハザードマップの作成・配布、パンフレットの配布、講演 会の実施等により建築物の所有者、設計者に対して液状化対策に関する普及、啓発に努め、
指導を推進する。