第4章 障害者計画
第1節 地域生活を支える体制づくり
(保健・医療、生活支援)
障がいのある児童が健やかに成長し、家族等の不安や負担を軽減していくためには、
乳幼児期における障がいの早期発見・早期療育への取組が大変重要です。
本町では、妊産婦を対象とした保健指導や乳幼児を対象とした各種健診、育児相談 を実施し、異常や疾病の早期発見と早期療育指導の充実に、関係機関と連携して努め ています。
壮年期以降では、生活習慣病に起因する脳血管疾患や糖尿病などが増えており、特 定健康診査やがん検診等を実施し、必要な人への保健指導等を通じて生活習慣の改善 と疾病予防、重症化の防止に取り組んでいます。同じく増加傾向にある精神疾患等へ の対応として、精神保健福祉相談(こころの相談)やもの忘れ相談を実施し、精神科 医による相談を行っています。
障がいのある人は、障がいを重複しているケースがあり、医療機関での緊急な対応 が必要な場合があります。しかし、町内の医療機関だけでは対応に限界があり、町外 の医療機関との連携・協力の体制を整備していく必要があります。
平成 29 年度のアンケート調査でも、3年前のアンケート結果と同様に、「医療費の 負担が大きい(24.5%)」「専門的な治療を行っている医療機関が身近にない(21.4%)」
「近所に診てくれる医師がいない(17.0%)」など医療関係での問題が上位に挙げら れていることから、今後の重要な課題となっています。
今後も、健康ざおう21プランや高齢者福祉計画・介護保険事業計画と連携し、更 なる相談や支援の充実を図るとともに、疾病の早期発見、生涯を通した健康増進事業、
障がいのある人や障がいのある児童が受診しやすい医療体制の充実等を図っていく必 要があります。
24.5 21.4 17.0 10.1 6.9 6.3 5.0 3.8 2.5 2.5 1.3 0.6
1.3
40.3 6.3
0% 10% 20% 30% 40% 50%
医療費の負担が大きい 専門的な治療を行っている医療機関が
身近にない
近所に診察してくれる医師がいない 受診手続きや案内など、障がい者への
配慮が不十分
適切な環境や運動する場がない 障がいのため症状が正確に伝わらず、
必要な治療が受けられない 入院のとき付き添いや個室を強いられ
る
気軽に往診を頼める医師がいない 通院するときに付き添いをしてくれる人
がいない
歯科診療を受けられない 定期的に健康診断を受けられない 診療を断られる その他 特にない 無回答 n=159
また、障がいがあっても暮らしやすい環境で過ごせるよう、障害福祉サービス及び 地域生活支援事業等の充実を図ります。
1.保健事業の充実
(1)健康教育の推進
身体障がいの原因となる生活習慣病について、予防の重要性、生活習慣改善方法 等正しい知識の普及・啓発に努めます。生活習慣病の予防を目的とした「健康づく りセミナー」、特定健康診査の結果で指導が必要となった人の重度化予防のための
「食べて健康講座」、運動習慣が定着することを目的とした「ザ・王様の体育の時間」
等の事業を行い、規則正しい生活習慣と食生活の啓発に取り組みます。
また、精神疾患の原因となるメンタルヘルスの不調について、正しい知識の普及・
啓発に努めます。ストレスや不安の解消等について「こころの健康づくり講演会」
を実施します。自殺予防を目的とし、地域で悩んでいる人に気付き、声掛けや見守 りを行うゲートキーパーを養成する研修会を実施します。
(2)健康相談の充実
精神保健福祉相談(こころの相談)やもの忘れ相談を実施し、精神疾患や認知症 の早期発見・悪化防止と社会復帰に向けた生活支援等に努めます。
身近な相談窓口として、住民への更なる周知を実施していきます。
(3)特定健康診査・保健指導の実施
「特定健康診査等実施計画」に基づき特定健康診査・保健指導を実施し、生活習 慣病の予防、早期発見、早期治療、重症化予防に取り組みます。
特定健康診査及び保健指導を受診しやすいよう、開催場所や時間の設定を検討す るなど、今後も受診率の向上を図ります。
2.医療体制の充実
(1)安心できる医療体制の確立
障がいのある人や家族と、主治医との信頼関係が築かれ、外来受診が困難な場合 には、往診や訪問看護サービスが提供されている状況です。障がいのある人の緊急 時の入院受け入れについて、関係医療機関に協力を要請し、受け入れ体制の拡充を 図ります。
歯科医師会と連携し、歯科へ通院が困難な障がいのある人への診療支援として訪 問口腔ケアの実施に努めます。
(2)リハビリテーション体制の整備
医療機関等と連携しながら、医学的なリハビリテーション基盤の確保に努めます。
宮城県仙南保健福祉事務所、宮城県リハビリテーション支援センター等と連携しな がら、自宅でできるリハビリテーションの教室や相談等を行います。
病院受診、訪問看護や通所支援等、その障がい者の身体及び生活状況に合わせて リハビリテーションが行えるように支援します。
(3)心身障害者医療費の助成
重度の心身障がい者の適正な医療機会の確保及び心身障がい者の経済的負担の軽 減を図るため、心身障がい者の医療費の一部を助成します。該当者については、手 帳交付時に助成の申請ができるよう支援していきます。
(4)難病患者への支援
難病患者とその家族の療養上の不安や介護の負担を軽減するなど、適切な在宅支 援を行うため、保健・医療・福祉が連携した地域ケア体制の充実に努めます。障害 福祉サービスや地域生活支援事業の制度の周知を行い、在宅生活を支援していきま す。また、特定医療費(指定難病)受給者については、宮城県仙南保健福祉事務所 での申請になるため、窓口の周知等の支援を行います。
3 生活支援の充実
(1) 障がい者(児)福祉サービスの充実
在宅で生活ができるようにヘルパーが訪問する居宅介護サービスや、通所により 日中の介護を行う生活介護サービスを提供します。また、一般企業等での就労が困 難な場合には、就労移行支援や就労継続支援(A型・B型)を利用し、日中活動の 充実と経済的安定を図ります。平成 30 年度からは、新たに就労定着支援事業が開 始し、就労移行支援事業の利用を経て一般就労ができた人への継続的な支援を行い ます。
また、自宅での生活が一時的又は長期的に困難な場合には、短期入所、施設入所、
グループホームの利用により、安全・安心な生活が過ごせるように支援します。
年々増加する利用の状況を見極めながら、必要なサービス提供の体制強化を図り ます。
障がい児に関しては、放課後等デイサービスや児童発達支援、日中一時支援事業 等、その発達状況に応じて早期に教育・療養・リハビリテーションが行えるように 保健師、教育関係者、サービス事業所等と連携して支援していきます。
(2)地域生活支援事業の充実
障がいのある人が地域で生活できるよう、障がいについて理解を深める研修会を 実施したり、日常生活に必要な用具の給付や手話通訳者の派遣等を行います。移動 支援事業、日中一時支援事業や訪問入浴サービス事業等については、利用者の状況 に応じて、実施している事業所との調整を行います。