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土地の成り立ちを知り 土砂災害から身を守る

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土地の成り立ちを知り

に学び考える」および第二部「広島大規模土砂災 害の現地調査報告」から構成されている。

 第一部は次の 6 論文からなっているが,2 月に 開催された報告会でのアンケート結果を基に,各 講演者にわかりやすい記述を依頼したとのことで,

今回の災害も含めて広島市の災害特性について述 べられている。

◦山津波(土石流)の実像に迫る(横山俊治)

◦八木地区に残る土砂災害伝説(小笠原洋)

◦広島市の都市開発の歴史と災害リスクの変遷を たどる(加藤弘徳)

◦広島市の地形の成り立ちと土砂災害のリスク  (小林浩)

◦災害の原因としての都市計画と法規制運用上の 問題点(釜井俊孝)

◦広島土砂災害調査団報告会「平成 26 年広島土砂 災害に学ぶ」開催報告

 (広島災害調査団報告会 実行委員会)

 第二部は次の 8 論文から構成され,今回の災害 について様々な観点から報告されている。

◦2014 年広島豪雨による土砂災害の地質規制  (千木良雅弘・松四雄騎)

◦雨の降り方と土砂災害の発生との関係について  (中井真司)

◦地質の違いから見た土石流の個性と被災状況  (曽我部淳・宮本新平)

◦ホルンフェルスと花崗岩:

 土石流に違いはあったか?(田近淳)

◦平成 26 年 8 月広島土砂災害の沖積錐の地形・

 地質学的特徴(稲垣秀輝)

◦広島安佐南区の土石流視察報告(田村浩行)

◦2014 年 8 月広島災害と水文地質状況  (栢木智明ほか)

◦改正土砂災害防止法の課題  (長谷川修一・野々村敦子)

 これらの論文のなかから,土石流発生の地質的 要因に関する部分のみ紹介すると次のようであ る。粗粒花崗岩の分布域で多くの崩壊が発生した が,崩壊面は,マサ土ではなく,マサで発生した。

しかし,マサで発生した崩壊の多くは,土石流化 していない。細粒花崗岩を被覆している岩屑堆積 物の中で崩壊が発生し,土石流化した(以上,横 山論文)。花崗岩地域の崩壊にはマイクロシーティ

ングの発達した中粒-粗粒花崗岩の表層に形成さ れた土層の崩壊が多い。他方,ホルンフェルス地 域の崩壊には,噴出孔型の崩壊が非常に多かった。

八木 3 丁目の沢では,シーティングと高角度節理 で分離された大岩塊がゆるんでおり,それが土石 流に巻き込まれ,大きな破壊力を持った(以上,

千木良・松四論文)。

 以上のような土石流発生の地質的素因に言及し た論文のほかにも,被災地の八木地区に残る土砂 災害伝説,都市開発と災害リスクの変遷,都市計 画法・建築基準法・土砂災害防止法・改正土砂災 害防止法の問題点など,通常の地質関係の災害報 告書にはみられない論文も含まれ,崩壊・土石流 災害の全容を知るには格好の書籍である。ぜひ,

災害・防災地質関係者はじめ,多くの地質・地盤 関係者にご一読をお勧めしたい。

(一般財団法人ダム技術センター  脇坂 安彦)

「東日本大震災の復旧,復興への二つの提言」

-提言内容への対応状況報告-

  (一社)全国地質調査業協会連合会は,平成 23 年 6 月に「東日本大震災の復旧,

復興への二つの提言」を公表して活動を展開してまいりました。  

 大震災の発生から5年目を迎えた今,提言内容への対応状況について報告します。

平成 28 年 3 月 一般社団法人全国地質調査業協会連合会    会 長  成田 賢

提言内容 電子化した地盤情報の利活用の促進 状況報告 

 1. 総務省のユビキタス事業の一環として以下の事業を実施した。

   ①「ICT を活用した地盤情報の利活用 -テーマ:防災-」事業    ②「国や地方自治体の保有する地盤情報の整備活用 

     -オープンデータ-という観点から」事業

 2. 地方自治体にコンタクトし,地盤情報の提供を促す活動を行った。

 3. 前記の活動を展開するための PR 資料として以下の2つのガイドブックを作成し,

   当連合会の地区協会組織を動員して PR 活動を展開した。

   ・地盤情報の電子納品ガイドブック    ・CIM 対応ガイドブック-地質調査版-

提言内容 都市地盤災害に関する広報活動と地盤災害の被害軽減のための取組み 状況報告

 1. 広報用冊子「日本ってどんな国」を作成し広報活動を展開した。

 2. 地盤情報の有効活用が防災に繋がるという理解を得て,横浜市から4年計画の    斜面災害防止の事業を受託した。

 3. 全地連「新マーケット創出・提案型事業」による機器開発を支援した。

提言1 地盤情報の活用促進

提言2 都市地盤災害への備え

〈提言の概要(平成 23 年 6 月)〉

 この未曾有の大震災からの復旧 ・ 復興とこれを契機とした災害に強く地球環境 にやさしい日本国土の形成は全国民が望む課題であります。これこそが世界に責 任ある国としての国土再生への取組みと捉えるものであります。そのためには,

まだ十分とはいえない日本における地盤情報の活用促進と地盤性状を十分把握し た持続可能な都市防災への対策促進は重要な課題と考えます。

 ここに,東日本大震災の復旧・復興事業のベースとなる,2つの事業の実施を 提案するものであります。

東日本大震災の復旧,復興への二つの提言

提言内容 都市地盤災害に関する広報活動と地盤災害の被害軽減のための取組み 状況報告

 1. 広報用冊子「日本ってどんな国」を作成し広報活動を展開した。

 2. 地盤情報の有効活用が防災に繋がるという理解を得て,横浜市から4年計画の    斜面災害防止の事業を受託した。

 3. 全地連「新マーケット創出・提案型事業」による機器開発を支援した。

1.総務省のユビキタス事業の一環として以下の事業を実施した。

  ①「ICT を活用した地盤情報の利活用 -テーマ:防災-」事業

   南海地震を想定して高知市を中心とするエリアをモデル地域として,地盤     情報や防災情報など他分野の情報を組み合わせて「こうち地盤情報公開サイト

(高知地盤情報利用連絡会)」を構築した。

  ②「国や地方自治体の保有する地盤情報の整備活用      -オープンデータ-という観点から」事業

2. 地方自治体にコンタクトし,地盤情報の提供を促す活動を行った。

3. 前記の活動を展開するための PR 資料として以下の2つのガイドブックを作成し,

  当連合会の地区協会組織を動員して PR 活動を展開した。

  ・地盤情報の電子納品ガイドブック   ・CIM 対応ガイドブック-地質調査版-

状況報告:提言1 地盤情報の活用促進

1. 広報用冊子「日本ってどんな国」シリーズ(全9冊)を作成し広報活動を展開した。

2. 地盤情報の有効活用が防災に繋がるという理解を得て,横浜市から4年計画の斜 面災害防止の業務を受託した。業務では,「地質の専門家」として地質リスクのマ ネジメントを行っている。

3. 全地連「新マーケット創出・提案型事業」による機器開発を支援した。

   間隙水圧を測定する動的貫入試験の実証と普及(参加企業が打撃貫入時の間隙水 圧を打撃数(Nd:N 値相当値)と合わせて測定して,測定値だけで液状化抵抗値(R)

を推定できるサウンディング機器(Piezo Drive Corn:PDC)を開発した。)

状況報告:提言2 都市地盤災害への備え

東日本大震災の復旧,復興への二つの提言

1.「地盤情報活用検討会」を設立し,下記の研究を開始した。

  ・ボーリングデータ等の効率的な収集方法と管理に関する研究   ・地盤情報の情報提供に関する研究

  ・地盤情報の2次利用(各種ハザードマップ等)に関する研究  <検討会構成メンバー>

 委員長:大西 有三(京都大学 名誉教授)

 委 員:以下の機関から派遣

     国土交通省,総務省,国土地理院,国土交通省国土技術政策総合研究所      国立研究開発法人土木研究所,国立研究開発法人港湾空港技術研究所      地方自治体,一般財団法人日本建設情報総合センター

 事務局:一般社団法人全国地質調査業協会連合会

2.上記の活動を通じて,以下の事業を実施する。

(1)(国人)土木研究所が管理・運営する「国土地盤情報検索サイト -Kunijiban-」に   地方自治体が所有する地盤情報を統合し,全国版のサイトを構築する。

(2)「(仮称)地盤情報データベースセンター」を設立する。

  全国の地盤情報を一括して扱うセンターを設立し,地盤情報の品質確保と利用促   進に繋がる環境を整備する。

今後の展開

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会 告

 国土交通省は平成 28 年 2 月,平成 26 年度に創設した民間資格の登録制度において,新たに 111 の資 格を追加登録しました。このうち,全地連の資格制度は,下記の 5 資格が登録されました。

 国土地理院は平成 27 年 12 月,「請負測量業務の競 争入札のための測量技術者の認定資格登録」制度に おける測量技術者の認定資格として,応用地形判読 士資格制度の「応用地形判読士」および「応用地形 判読士補」の 2 つを表のとおり追加登録しました。

 この民間資格の登録制度は,国土交通省が平成 26 年度に 維持管理分野における民間資格の登録を開始し,また,平成 27 年度には新設分野(計画・調査・設計業務)を追加しました。

 全地連は,国土交通省との協議を重ねた上,平成 27 年度 に追加した新設分野「地質・土質」の区分に登録応募し,今 回の登録に至った次第です。

 なお,国土交通省では,平成 28 年度以降の業務発注にお いて,今回登録した登録資格保有者の加点評価を行うなど積 極的な活用を進めていく予定です。

 国土交通省 民間資格登録制度に全地連資格制度を登録 

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