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練習 1.100 第二次世界大戦後の国際政治上の出来事に関する記述として正しい
のはどれか.
1 国際平和の維持を目的として国際連合が結成されたが,東西冷戦が深刻化 したため,米国及びソ連は,朝鮮戦争が休戦となるまで国際連合に加盟し なかった.
2 東欧諸国に社会主義政権が次々と誕生すると,警戒感を高めた西欧諸国及 び米国はワルシャワ条約機構を結成し,ソ連に対する集団防衛体制を構築 した.
3 1950年代,インドネシアのバンドンで開催されたアジア・アフリカ会議で は,反植民地主義と民族自決,平和共存などを目指して「平和十原則」が 宣言された.
4 米ソの対立は局地的には戦火を交えることもあり,1960年代には,ソ連製 ミサイルの配備を防ぐため,米軍はキューバに侵攻し,ソ連軍との間で2 年間に及ぶ戦闘が行われた.
5 東西ドイツの統一を契機にドイツで始まったペレストロイカは,ソ連及び 東欧諸国に民主化・自由化をもたらし,その結果ソ連は消滅し,米ソ二極 体制は終結した.
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解答 3
1 1945年に設立された国際連合は,世界の中の大国が不参加(アメリカの不参加,
ソ連の加盟大幅遅延)によりその実効性をあげられなかった国際連盟の欠陥に 鑑みて,大国が参加してスタートした.アメリカおよびソ連も原加盟国である,
2 本肢のような背景で作られたのは北大西洋条約機構(NATO),ワルシャワ条約 機構はNATOに対してソ連を中心とする社会主義陣営が1955年に作った軍事 同盟.
3 妥当 正しくは,「世界平和と協力の増進に関する宣言」といい,1955年のアジ ア・アフリカ会議(バンドン会議)で採択された.
4 1959年のキューバ革命でカストロが政権を打ち立てたことにより,アメリカが キューバに対してキューバ国民の蜂起を促し,カストロ政権を打倒しようとし たが,失敗に終わった(ビッグズ湾事件).1962年にはキューバのミサイル基地 化とこれに援助するソ連との間で緊張が高まったが,ケネディ米大統領とフル シチョフ首相との間で話し合いにより解決された(キューバ問題).
5 ペレストロイカ(改革)とは,1985年3月にソ連の共産党書記長に就任したゴ ルバチョフ氏が6年9か月にわたって推進した政策で,国内の民主化と東西冷 戦の終結をもたらしたものである.ゴルバチョフ氏は1990年3月にソ連初代大 統領に就任し,1991年12月21日にはソ連に代り,11共和国を創設メンバーと する独立国家共同体が設立された(ソ連は正式に消滅し,ゴルバチョフ大統領 は退陣).なお,東西ドイツの統一は戦後45年間の分断を経て,1990年10月 3日午前零時に実現した.
練習 1.101 日本国憲法の規定についての最高裁判所の判断に関する記述として 正しいもののみをすべて挙げているのはどれか.
ア. 最高裁判所は,外国人登録法が定める在留外国人の指紋押捺制度について,
プライバシーを侵害するので違憲であると判断した.そのため,指紋押捺 制度は廃止された.
イ. 最高裁判所は,衆議院の場合,選挙人の投票価値に相当程度の格差が生じ ていた議員定数配分規定について,違憲であると判断したことがあるが,
その場合でも選挙自体は有効とした.
ウ. 最高裁判所は,教科書検定制度は検閲に該当するから,違憲であると判断 した.そのため教科書検定制度は廃止された.
1 ア 2 ア,イ,ウ 3 イ 4 イ,ウ 5 ウ
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解答 3
ア. 判例では「何人もみだりに指紋の押捺を強制されない自由を有するが,外国人 登録法が定める在留外国人についての指紋押捺制度は,戸籍制度のない外国人 の人物特定につき最も確実な制度として制定されたもので,方法としても,一 般的に許容される限度を超えない相当なものであったと認められ,本(憲法14 条)条に違反するものでない」(最判平7・12・15)となっている.
イ. 衆議院議員につき,1票の格差が,1 : 4.99の場合(最判昭51・4・14),1 : 4.40
の場合(最判昭60・7・17)に違憲であると判断したが,その際の選挙について
は「いわゆる事情判決の制度(行政事件訴訟法31条1項)〜に従い,主文にお いて右選挙の違法を宣言するにとどめ,右選挙は無効としないこととするのが 相当である」としている.
ウ. 判例では「教科書検定は,一般図書としての発行をなんら妨げるものでなく,
発表禁止目的や発表前の審査などの特質がないから,検閲に当たらない」(最 判平5・3・16)となっている.
練習 1.102 中央銀行は,公定歩合操作,公開市場操作,預金準備率操作などの 手段で通貨量を変化させ,物価の安定,景気変動の緩和などの政策目標の実現を 図っている.これらに関する次の記述のうち,A,D,E,Jに入るものの組合せ として妥当なものはどれか.
° 中央銀行が公定歩合を変更すると,市中金融機関の貸し出し金利や預金 金利が連動して,通貨量を調整することができる.景気の回復を図るとき は,中央銀行は公定歩合を( A ),景気が過熱したときには,公定歩合
を( B ),金利水準を全般的に( C )させようとする.
° 中央銀行は,金融市場での公債その他の債券を売買操作して通貨量を調整す ることができる.金融市場で資金があふれているときには,中央銀行が公債 などを市場で( D )と,通貨が( E )されて金融( F )となる.金融 市場で資金が不足しているときには,中央銀行が市場で公債などを( G ) と通貨が( H )されて金融( I )となる.
° 市中金融機関は預金量のうち一定割合を中央銀行に預けなければならない が,中央銀行はその割合を増減させて通貨量を調整することができる.金 融引き締めの効果を生むためには,この割合を( J )ことによって,市 中金融機関は受け入れた預金のうち中央銀行に預けなけばならない通貨が
( K ),新たに外部に貸し出す資金が( L )なる.
A D E J
1 引き下げ 買 う 市場に供給 引き下げる 2 引き下げ 売 る 市場から吸収 引き上げる 3 引き下げ 売 る 市場に供給 引き上げる 4 引き上げ 売 る 市場に供給 引き上げる 5 引き上げ 買 う 市場から吸収 引き下げる
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解答 2
中央銀行の行う金融政策についての問題.
A B C D E F
引き下げ 引き上げ 上昇 売る 市場から吸収 引き締め
G H I J K L
買う 市場に供給 緩和 引き上げる 増え 少なく
中央銀行の行う公定歩合操作,公開市場操作,預金(支払)準備率操作については 頻出のテーマであり,それらの操作により,社会の通貨量がどのように変化するか を把握しておく必要がある.
練習 1.103 近年の我が国の貿易に関する記述として妥当なのはどれか.
1 我が国から繊維品やテレビの輸出が急増したことに対し,アメリカ合衆国 はダンピングと認定するなど日米間で貿易摩擦が生じたため,昨年の対米 輸出額は10年前に比べ半減した.
2 我が国は,昨年韓国と初めて自由貿易協定を締結し,輸入制限を相互に撤 廃したため,我が国から韓国へのコンピュータや集積回路の輸出が急増し ている.
3 我が国は食料安全保障の観点からコメの輸入を制限していたが,主要生産 国であるタイやベトナムから強い要求もあり,2005年から輸入を自由化す ることを決定した.
4 我が国と中国との貿易は,輸出,輸入とも活発で,特に中国からの輸入は 衣類などを中心に拡大を続けており,2000年には,日中の貿易総額は日米 貿易に次いで第2位となった.
5 来年単一通貨ユーロの導入を予定しているEUは,経済が好調なため我が 国との貿易も拡大を続けており,2000年には輸出額,輸入額とも我が国の 貿易全体の30%を超えた.
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解答 4
1 日本の対米輸出額は,2003年で対前年比9.8%減の13兆4122億円となってい る.2003年でみると,自動車,事務用機械,原動機などで2桁の減少となった.
また,繊維品やTVなどについてのダンピングによる貿易摩擦は起きていない.
2 日本は自由貿易協定を.2001年1月にシンガポールと初めて締結したが,韓国 とは現在締結に向けた協議を行っている(2009年).
3 コメについては,ウルグアイ・ラウンド農業交渉における関税化の例外措置と して,1995年4月よりミニマム・アクセスとして一定量のコメの輸入を開始し て輸入数量制限を実施してきたが,1999年4月1日をもって関税化措置に移行 している.これに伴い,日本が輸入することとされている最低輸入義務数量以 外のコメについては,二次税率(一定数量を超える輸入分にかかる比較的高税 率)を支払えばだれでも輸入できることとなった.
4 妥当 WTOに加盟した中国との貿易は年々拡大傾向にある.安価な中国製品 の大量輸入に対して,日本は対抗できず,2001年4月には,い草,生シイタケ,
ネギについて緊急輸入制限(セーフガード)を暫定発動するに至った.
5 EUの単一通貨であるユーロは2002年1月から一般流通が開始されている.ま た,2003年中のEUとの貿易額は,輸出が対前年比9.0%増の8兆3,514億円,
輸入が同3.4%増の5兆6,700億円で,ヨーロッパとの貿易額は旧ソ連・東欧諸 国を含めても,輸出・輸入それぞれ15.1%,15.7%にとどまっている.
練習 1.104 人間は欲求が満たされないと不安を覚え,無意識のうちに心理的な 安定を保とうとする.このような自我防衛のしくみは防衛機制と呼ばれている が,次のA〜Dと,その例示ア〜エの組合せとして正しいのはどれか.
A:合理化 B:昇 華 C:反動形成 D:抑 圧
ア. 自分が強いライバル意識をもっていた競争相手が自分より先に目標を達成 したとき,くやしさや嫉妬の感情が意識されないなどである.
イ. 負け惜しみによる自己満足や,やせ我慢などである.
ウ. 恋人を失ったとき,自分の情熱を学問や芸術に置きかえるなどである.
エ. 臆病な人が他人にいばったり強がったりすることなどである.
A B C D
1 ア ウ エ イ
2 ア エ ウ イ
3 イ ウ エ ア
4 イ エ ウ ア
5 ウ イ エ ア
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解答 3
「防衛機制」とは,自分自身の心を,さまざま方法で守ることである.「防衛機制」
には,いろいろなものがあり,どんな状況に陥っても,なんとか意識の連続性を保 つための,一時的な「心の安全装置」だと考えられる.
A: 合理化—何かと理由をつけて,自分自身の正当性を確保したり,ほかのものに責 任転嫁をしたりすること.
B: 昇華—現実の社会で認められない欲求や衝動を,芸術やスポーツといったどれに でも認められる高次の価値を実現することで,発散すること.
C: 反動形成—受け入れ難い欲求が強すぎ,抑圧や否定では不十分になり,正反対の 行動をとることで不安から逃れようとすること.
D: 抑圧—自分自身の中で,受け入れられない考え方や感情,記憶を否定し,なかっ たことにしたり,無理やり忘れようとしたりすること.