¶ ³
練習 2.1 次は,ある画家に関する記述であるが,A〜Eのうちこの画家の作品の
みを挙げているのはどれか. (2011)
彼の作品は当初暗い色調であったが,印象派画家の作品や日本の浮世絵の影響 をうけて明るい印象派風のものに変わっていき,はげしい筆触とまばゆい色彩で 感情を表現した個性的な作品を残した.代表的な作品は,『ひまわり』,『アルルの 女』などがある.
1 A,C 2 A,D 3 B,E 4 C,D 5 C,E
µ ´
解答 3
135
練習 2.2 オーケストラの楽器は,一般に,木管楽器群,金管楽器群,打楽器群,
弦楽器群に大別される.次のA〜Dのうち楽器群と楽器の組合せが妥当なものの
みを挙げているのはどれか. (2010)
A: 木管楽器群 — オーボエ,クラリネット
B: 金管楽器群 — フルート,鉄琴
C: 打楽器群 — ピッコロ,ティンパニ
D: 弦楽器群 — ヴィオラ,チェロ
1 A,C 2 A,D 3 B,C 4 B,D 5 C,D
µ ´
解答 2
誤りは,Bの鉄琴は打楽器であり,Cのピッコロは木管楽器である.
¶ ³
練習 2.3 次のA,B,Cの記述に当てはまる芸能として最も妥当なのはどれか.
A. 筋のある滑稽な
はなし
噺 を登場人物の会話のやりとりを中心として進め,「おち」を つけて聞き手を楽しませる和芸.江戸系と上方系とがあり,同じ話でも演出 が異なったりする.制作年代によって古典・新作に分けられ,滑稽噺のほか に人情噺,芝居噺などがある.
B. 滑稽な物真似から発展した
せり
科
ふ
白劇.室町時代に主要な芸能となり,江戸前期 に大蔵流,鷺流,和泉流が確立した.口語(話し言葉)を使った対話喜劇で,
当時の庶民生活が反映されている.
C. 三味線伴奏で語る義太夫節などの浄瑠璃に合わせて人形を遣う人形劇.室町 時代に起こった浄瑠璃が,やがて三味線を伴奏として人形芝居と結び付き,
この芸能が成立した.そして,明治末期からこの名で呼ばれるようになった.
(2009)
A B C
1 落 語 歌舞伎 能
2 落 語 狂 言 能
3 落 語 狂 言 文 楽
4 講 談 歌舞伎 能
5 講 談 狂 言 文 楽
µ ´
解答 3
練習 2.4 19世紀から20世紀にかけて活躍した画家に関する記述として最も妥当
なのはどれか. (2008)
1 クリムトは,ノルウェーの画家であり,人間の内面的な情感,生・死・愛・
恐怖・孤独などの題材を好んで描き,銅版・石版・木版画にも特異な才能 を見せた.表現派先駆者の一人であり,代表作に『叫び』などがある.
2 モネは,オランダの画家であり,晩年はフランスで活躍した.印象派と日 本の浮世絵の影響を受け,強烈な色彩と大胆な筆致によって独自の画風を 確立した.表現主義・フォーヴィスムなどの先駆ともされる.代表作に『ひ まわり』などがある.
3 ムンクは,オーストラリアの画家であり,象徴的な装飾画や華麗な人物画 などを製作し,世紀末の雰囲気を表現した.代表作に『接吻』などがある.
4 ゴッホは,フランスの画家であり,色彩分割の技法を用いて自然に及ぼす 光の効果を追求し,明色を用いた風景画を描き印象派の代表的画家となっ た.その作品『印象・日の出』から印象派の呼称が生まれた.代表作に『睡 蓮』などがある.
5 モディリアーニは,イタリアの画家であり,エコール・ド・パリの一人で ある.特に細長い首や卵形の顔など女性像の描写に特徴がある.代表作に
『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』などがある.
µ ´
解答 5
• グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862年7月14日–1918年2月6日)は,帝 政オーストリアの画家.女性の裸体,妊婦,セックスなど,赤裸々で官能的な テーマを描くクリムトの作品は,甘美で妖艶なエロスと同時に,常に死の香り が感じられる(若い娘の遺体を描いた作品もある).また,「ファム・ファタル」
(宿命の女)というのも多用されたテーマである.『接吻』に代表される,いわゆ
る「黄金の時代」の作品には金箔が多用され,絢爛な雰囲気を醸し出している.
• エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch, 1863年12月12日–1944年1月23日) は,19世紀〜20世紀のノルウェー出身の画家.『叫び』の作者として有名で,ノ ルウェーでは国民的な画家である.現行の1000ノルウェー・クローネの紙幣 にも彼の肖像が描かれている.生と死の問題,そして,人間存在の根幹に存在 する,孤独,嫉妬,不安などを見つめ,人物画に表現した.表現主義的な作風 の画家として知られる.
• クロード・モネ(Claude Monet, 1840年11月14日–1926年12月5日)は印象派 を代表するフランスの画家.「光の画家」の別称があり,時間や季節とともに移 りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した画家であった.モネは印象派グ ループの画家のなかではもっとも長生きし,20世紀に入っても『睡蓮』の連作
をはじめ多数の作品を残している.ルノワール,セザンヌ,ゴーギャンらはや がて印象派の技法を離れて独自の道を進み,マネ,ドガらはもともと印象派と は気質の違う画家だったが,モネは終生印象主義の技法を追求し続けた,もっ とも典型的な印象派の画家であった.
• フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh, 1853年3月30日–1890年 7月29日)はオランダに生まれ,主にフランスで活動した画家で代表作に『ひ まわり』などがある.ゴッホの作品は,初期の段階を除けば,印象派を出発点 としている.また,日本の浮世絵の特徴である明快な色使い,影の無い世界に も大きな影響を受けた.
• エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch, 1863年12月12日–1944年1月23日) は,19世紀〜20世紀のノルウェー出身の画家.『叫び』の作者として有名で,ノ ルウェーでは国民的な画家である.現行の1000ノルウェー・クローネの紙幣 にも彼の肖像が描かれている.生と死の問題,そして,人間存在の根幹に存在 する,孤独,嫉妬,不安などを見つめ,人物画に表現した.表現主義的な作風 の画家として知られる.
練習 2.5 19世紀に活躍した作曲家の記述として妥当なもののみをすべて挙げて
いるのはどれか. (2007)
A. ヴェルディ
イタリアの作曲家.人物の巧みな性格描写と直截な表現によってイタリアオ ペラを頂点に導いた.代表的な作品には『リゴレット』,『椿姫』,『アイー ダ』,『オテロ』,『ファルスタッフ』などがある.
B. リスト
オーストリアの作曲家.幼時から楽才を現し,短い生涯中600曲以上の作品 を書いた.代表的な作品には,多くの交響曲,協奏曲,室内楽曲のほか歌劇
『フィガロの結婚』,『ドン=ジョヴァンニ』,『魔笛』などがある.
C. ワーグナー
ドイツの作曲家.人間の全体・本質を表現する総合芸術を目指し,劇と大規 模な管弦楽を緊密に結びつけた楽劇を創造した.代表的な作品には『タンホ イザー』,『ローエングリン』,『トリスタンとイゾルデ』,『ニーベルングの
指輪(四部作)』などがある.
D. シューベルト
オーストリアの作曲家・指揮者.ワーグナーの音楽に影響を受け,交響曲と 歌曲に独自の世界を開拓し,歌劇場の指揮者としても活躍した.代表的な作 品には『大地の歌』のほか,10曲の交響曲と『少年の魔法の角笛』,『さすら う若者の歌』などがある.
E. ショパン
ポーランドの作曲家・ピアノ奏者.1831年以後パリを中心に活躍し,華麗な中 にロマン的な憂愁に満ちたピアノの詩人と呼ばれた.代表的な作品には『別 れの曲』,『革命のエチュード』,『英雄ボロネーズ』,『子犬のワルツ』など がある.
1 A,B,D 2 A,C,E 3 A,D,E
4 B,C,D 5 B,C,E
µ ´
解答 2
• フランツ・リスト(ドイツ語:Franz Liszt,ハンガリー語:Liszt Ferenc, 1811年 10月22日–1886年7月31日)は,ハンガリーに生まれ,ドイツやオーストリ アなどヨーロッパ各国で活躍したピアニスト・作曲家.血統,母語,もっとも 長い活躍地のいずれもドイツに属すが,自身生地のハンガリーを祖国と呼び,
死後もハンガリー人と記載されることが多い.リストは超絶的な技巧を持つ当
時最高のピアニストで「ピアノの魔術師」と呼ばれた.演奏技術と初見に関し ては,どんな曲でも初見で弾きこなしたと言われ,彼の死後100年以上経って いる現在においても,いまだに彼を超えるピアニストは現れていないと言われ ている.またリストは自身のカトリック信仰に基づき,宗教合唱曲の作曲と改 革に心血を注いだ.オラトリオ『聖エリザベートの伝説』『キリスト』を始め
『荘厳ミサ曲』『ハンガリー戴冠ミサ曲』などの管弦楽を伴う大曲や『十字架の 道行き』などの作曲がある.
• ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(ドイツ語:Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月27日–1791年12月5日)は有名なクラシック音楽の作曲家 の一人である.ハイドン,ベートーヴェンらとともに古典派と呼ばれる.オー ストリアの都市であるザルツブルクに生まれ,ウィーンで没した.称号は神聖 ローマ帝国皇室宮廷室内作曲家,神聖ローマ帝国皇室クラヴィーア教師,ヴェ ローナのアカデミア・フィラルモニカ名誉楽長など.父・レオポルトは息子が天 才であることを見出し,幼少時から音楽教育を与えた.父とともに音楽家とし てザルツブルク大司教ヒエロニュムス・コロレド伯の宮廷に仕える一方でモー ツァルト親子は何度もウィーン,パリ,ロンドン,およびイタリア各地に大旅 行を行った.『後宮からの誘拐』,『フィガロの結婚』,『ドン・ジョヴァンニ』,『コ ジ・ファン・トゥッテ』,『魔笛』などが有名.
• フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert, 1797年1月31日–
1828年11月19日)は,オーストリアの作曲家.各分野に名曲を残したが,と りわけドイツ歌曲において功績が大きく,「歌曲の王」と呼ばれることもある.
作品の総数は約1000曲以上におよぶ.
• グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860年7月7日–1911年5月18日)は ウィーンで活躍した作曲家,指揮者.交響曲と歌曲の大家として知られる.代 表的な作品には『大地の歌』のほか,10曲の交響曲と『少年の魔法の角笛』,
『さすらう若者の歌』などがある.