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回日本摂食・嚥下リハビリテーション学術大会( 2008 年,千葉),

ドキュメント内 untitled (ページ 104-113)

第 49 回日本癌治療学会学術集会( 2011 年,名古屋)といった全国規模の学会においてがん

のリハビリテーションに関するシンポジウムやパネルディスカッションが開催されていた。

表Ⅳ-1. 日本リハビリテーション医学会学術集会における  がんのリハビリテーション関連の演題数

開催年 演題数 開催年 演題数

1993 7 2003 15 1994 4 2004 39 1995 6 2005 39 1996 4 2006 39 1997 26 2007 33 1998 4 2008 40 1999 9 2009 42 2000 21 2010 59 2001 16 2011 78 2002 18 2012 120

図Ⅳ-1. 日本リハビリテーション医学会学術集会における  がんのリハビリテーション関連の演題数(グラフ)

表1を年次ごとにグラフとした。2004年から演題数が増加している。

表Ⅳ-2. 日本緩和医療学会学術大会における  がんのリハビリテーション関連の演題数

開催年 演題数

0 20 40 60 80 100 120 140

表Ⅳ-3.日本理学療法学術大会における  がんのリハビリテーションの演題数

開催年 演題数

2007 14 2008 32 2009 24 2010 24 2011 30

表Ⅳ-4.日本作業療法学会における  がんのリハビリテーション関連の演題数

開催年 演題数

2007 9 2008 16 2009 16 2010 16 2011 15

表Ⅳ-5.日本言語聴覚学会におけるがんのリハビリテーション関連の演題数 

開催年 演  題 シンポジウム セミナー 教育講演

2007 11 0 0 0

2008 2 0 1 0 2009 7 0 0 0

2010 12 0 0 0

2011 18 1 1 0

表Ⅳ-6.日本がん看護学会学術集会におけるがんのリハビリテーション関連の演題数 

開催年 演  題 パネル 教育講演

2008 18 0 0

2009 17 0 0

2010 35 0 0

2011 27 1 0

2012 21 0 0

2)原著論文・総説 

医中誌, MEDLINE (我が国発のもの)から 1993 〜 2011 年の原著論文と総説を検索した。

医中誌は「がん」+「リハビリテーション」で検索し,タイトルを参考として該当する文献を 選択した。 MEDLINE は「 cancer rehabilitation japan 」で検索し,タイトルを参考として該 当する文献を選択した。結果を表 Ⅳ-7 に示す。前述の学会報告数と同様に 2000 年代後半から 報告数の増加がみられる(図Ⅳ -2 )。

原著論文の研究デザインを医中誌に登録された情報から分類した(表 Ⅳ -8)。ランダム化比 較試験 2 件,準ランダム化比較試験 2 件,症例報告 123 件,そのほか 178 件であった。

日本リハビリテーション医学会の学会誌に報告された原著論文(症例報告を含む)と解説の 件数も同様に調査した( 表 Ⅳ -9)。数は少ないものの,がんのリハビリテーションについての 報告がみられた。

表Ⅳ-7.MEDLINE,医中誌での原著論文,総説数 

報告年 MEDLINE 医中誌

1993 19 15 1994 14 19 1995 12 17 1996 17 10 1997 17 5 1998 18 9 1999 13 11 2000 15 15 2001 13 13 2002 16 16 2003 24 14 2004 19 15 2005 32 30 2006 22 20 2007 38 29 2008 31 25 2009 33 24 2010 34 48 2011 25 24

図Ⅳ-2.上記(表Ⅳ-7)文献数の推移を示すグラフ 

表Ⅳ-8.医中誌での原著論文の研究デザイン 

デザイン 件  数

ランダム化比較試験 2 準ランダム化比較試験 2

症例報告 123

その他 178

1993〜2011年の間に医中誌に登録されたもの

表Ⅳ-9.日本リハビリテーション医学会誌に報告された原著論文,症例報告,解説数 

報告年 原著論文 解  説 報告年 原著論文 解  説

1993 0 0 2003 0 0 1994 0 0 2004 0 0 1995 0 0 2005 0 0 1996 2 0 2006 1 3 1997 0 0 2007 0 0 1998 2 0 2008 1 0 1999 1 0 2009 0 0 2000 1 0 2010 2 1 2001 0 1 2011 0 0 2002 0 0 2012 1 5

0 10 20 30 40 50 60

MEDLINE 医中誌

表Ⅳ-10.ガイドライン作成にあたり引用された文献数 

章 内  容 MEDLINE 医中誌

0 総論,疫学,評価 202 21

1 食道がん,肺がん,縦隔腫瘍,胃がん,肝臓がん,胆嚢が ん,膵臓がん,大腸がん

28 18

2 舌がん,口腔がん,咽頭がん,喉頭がん,その他頸部リ ン パ節郭清を必要とするがん

61 15

3 乳がん 104 11

4 骨軟部腫瘍,転移性骨腫瘍 108 52

5 原発性脳腫瘍,転移性脳腫瘍 31 45

6 血液腫瘍 29 3

7 骨髄抑制を生じうる化学療法施行予定,あるいは施行され た患者

19 14

8 在 宅 に お い て 緩 和 ケ ア 主 体 で 治 療 を 行 っ て い る 進 行 が ん 症例または末期がん患者

47 14

合  計 629 193

章ごとに文献数の多寡が大きく異なる

 

3)本研究班ガイドラインへの引用文献 

エビデンスに基づくガイドライン作成のため,食道がん・胃がんなどの消化器がん,肺がん,

頭頸部がん,乳がん・婦人科がん,骨軟部腫瘍・転移性骨腫瘍,原発性・転移性脳腫瘍,血液 腫瘍,化学療法中・後,末期がんなど原発巣・治療法・病期別にクリニカルクエスチョンを設 定した。それぞれのクエスチョンに対してキーワードを設定して MEDLINE および医中誌にて 文献検索を行った。 MEDLINE から 629 件,医中誌から 193 件の文献が検索された。章ごと の文献数を 表Ⅳ -10 に示す。

MEDLINE から総論では 202 件,乳がんや骨軟部腫瘍・転移性骨腫瘍は 100 件程度の文献

が検索された一方で化学療法中・後のリハビリテーションに関する文献は 19 件と分野により 大きな差がみられた。医中誌でも同様であり,骨軟部腫瘍・転移性骨腫瘍では 52 件の文献が 検索されたが,血液腫瘍では 3 件と差がみられた。

検 索 さ れ た 文 献 を そ の デ ザ イ ン に よ り 以 下 の よ う に エ ビ デ ン ス レ ベ ル 分 類 を 行 っ た (表 Ⅳ

-11)。ランダム化比較試験( randomized controlled trial ; RCT )のメタアナリシスを Ia ,

RCT を Ib ,良くデザインされた比較研究を IIa ,良くデザインされた準実験的研究を IIb ,良

くデザインされた非実験的記述研究(比較・相関・症例研究)を III ,専門家の報告・意見・経

験を IV とした。エビデンスレベルごとの文献数は表Ⅳ -12 に示すとおりである。ガイドライン

に引用された文献ではレベル I が最多であった。

表Ⅳ-11.ガイドライン作成にあたり検索された文献のエビデンスレベル 

レベル 内  容

Ia RCTのメタアナリシス (RCTの結果がほぼ一致)

Ib RCT

IIa 良くデザインされた比較研究 (非ランダム化)

IIb 良くデザインされた準実験的研究(コホート研究,ケースコントロール研究など)

III 良くデザインされた非実験的記述研究(比較・相関・症例研究)

IV 専門家の報告・意見・経験

表Ⅳ-12.ガイドライン作成にあたり引用された  エビデンスレベルごとの文献数

エビデンスレベル MEDLINE 医中誌

Ia 18 Ib 215 IIa 19 IIb 63 12

III 77 22 IV 20 10 エビデンスレベルの高い文献はMEDLINEが大部分を占めている

以上の文献調査の結果, MEDLINE ,医中誌ともに報告数は 2000 年代後半から増加がみら れていた。

医中誌に登録された原著論文の研究デザインとしては症例報告が多く,対照群をおいた比較 試験はわずかであった。一方,ガイドライン作成にあたり検索された海外の文献では,エビデ ンスレベル I に該当する RCT も複数ある。

今後はがん患者に対するリハビリテーションの効果,適切な治療方法などを構築するために さまざまな介入研究を実施する必要がある。このため,がんのリハビリテーションに対する研 究デザインを高める活動も必要と考える。

4)関連する研究班(厚生労働科学研究費補助金・がん研究開発費等)における研究の進行状況 

厚生労働科学研究費補助金,がん研究開発費等におけるがんのリハビリテーションに関連す

る研究の進行状況を調査した( 表 Ⅳ-13,Ⅳ -14)。

表Ⅳ-13.厚生労働科学研究費補助金  第 3 次対がん総合戦略研究事業における  がんのリハビリテーションに関する研究

研究代表者 研究課題名 分担研究名(研究者) 進行状況

内富庸介 QOL向上のための,

主 に 精 神 , 心 理 , 社 会 , ス ピ リ チ ュ ア ル な 側 面 か ら の 患 者 ・ 家 族 支 援 プ ロ グ ラ ム に関する研究

が ん リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン プ ロ グ ラ ム の 開 発 に 関 す る 研 究(岡村  仁)

『進行 が ん患 者 に対す る 「 起 坐・起立・歩行」のためのリ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン マ ニ ュ ア ル』を作成

若尾文彦 国 民 に 役 立 つ 情 報 提 供 の た め の が ん 情 報 デ ー タ ベ ー ス や 医 療 機 関 デ ー タ ベ ー ス の 質 の 向 上 に 関 す る 研 究

が ん 医 療 の 質 向 上 を 目 指 し た 基 本 が ん ク リ ニ カ ル パ ス 作成と公開に関する研究(河 村  進)

肺 が ん 周 術 期 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の ク リ ニ カ ル パ ス を作成

表Ⅳ-14.がん研究開発費におけるがんのリハビリテーションに関する研究 

研究代表者 研究課題名 分担研究名(研究者) 内  容

的場元弘 が ん 患 者 の 緩 和 療 法 の 開 発 と 多 施 設 共 同 研 究 シ ス テ ム の 構 築 に関する研究

進 行 が ん ・ 末 期 が ん に 対 す る リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の 効 果

(辻  哲也)

が ん 悪 液 質 患 者 や 転 移 性 骨 腫 瘍 患 者 に 対 す る リ ハ ビ リ テーションの効果を調査

同上 同上 在 宅 療 養 の 質 と 安 全 性 向 上 を 目 的 と し た 嚥 下 リ ハ ビ リ テ ー ションの研究(田沼  明)

が ん 患 者 の 嚥 下 障 害 の 特 徴 について調査

大田洋二郎 食 道 が ん の 外 科 治 療 における口腔ケア・栄 養管理・リハビリの役 割に関する研究

胸 部 食 道 が ん 術 後 肺 炎 発 症 予 防 に お け る リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 等 の 寄 与 に つ い て 調 査

5)がんのリハビリテーション懇話会開催 

が ん の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン の 研 究 成 果 を 報 告 す る 機 会 は 十 分 に 用 意 さ れ て い る と は 言え な い現状である。そこで,本研究会の活動の一環として,がんのリハビリテーションの普及と今 後の臨床や研究の質の向上を目指した意見交換の場を提供する目的で,「がんのリハビリテー ション懇話会」を企画した。

2012 年 1 月 14 日に大阪にて「第 1 回がんのリハビリテーション懇話会」を開催した。今

回は臨床現場で多くの関係者が対応に難渋していると予想される「骨転移症例に対するリハビ

終了後に回収したアンケートにおいても感想は良好であった。また会場においても十分な交流 が可能であったと考える。

また懇話会の開催報告を医学雑誌「総合リハビリテーション」 (医学書院)および「 CLINICAL

REHABILITATION 」(医歯薬出版)に掲載し,事後の広報も行った。

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【第 1 回がんのリハビリテーション懇話会プログラム】 

 

*開催日時:2012 年 1 月 14 日(土),13:00〜17:30 

*会  場:大阪医科大学 

*開会挨拶:佐浦隆一(大阪医科大学リハビリテーション医学教室教授) 

*基調講演:13:00〜13:50 

座  長:神田  亨(静岡県立静岡がんセンター副主任) 

演  題:「がんのリハビリテーションの現状と今後の動向」 

講  師:辻  哲也(慶應義塾大学医学部腫瘍センターリハビリテーション部門  部門長) 

 

*一般演題1:13:50〜14:50 [ 8 題  ] 

座  長:田沼  明(静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科部長) 

 

*特別講演:15:00〜16:00 

座  長:水落和也(横浜市立大学付属病院リハビリテーション科診療科部長) 

演  題:「骨転移の治療とリハビリテーションのポイント(仮題)」 

講  師:片桐浩久(静岡県立静岡がんセンター整形外科部長) 

 

*シンポジウム:16:00〜17:30 

テーマ:「がんの骨転移におけるリハビリテーション」 

座  長:宮越浩一(亀田総合病院リハビリテーション科部長) 

小礒玲子(埼玉県立がんセンター副病院長兼看護部長) 

演題 1:松本真以子(慶應義塾大学リハビリテーション医学教室医師) 

演題 2:栗原美穂(国立がん研究センター東病院副看護部長) 

演題 3:佐治  暢(東大宮訪問看護ステーション作業療法士) 

演題 4:高倉保幸(埼玉医科大学保健医療学部教授) 

 

*一般演題 2:17:40〜18:40(メイン会場)[ 8 題  ] 

座  長:鶴川俊洋(国立病院機構鹿児島医療センターリハビリテーション科医長) 

 

*一般演題 3:17:40〜18:40(第 2 会場)[ 7 題  ] 

座  長:宮越浩一(亀田総合病院リハビリテーション科部長) 

 

*閉会挨拶:生駒一憲(北海道大学病院リハビリテーション科教授) 

   

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