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2014年1月 第4問 新居に係る税金相談

問10 確定申告、青色申告 正誤三択

問11 所得控除 正誤三択

問12 総所得金額 計算問題

2013年9月 第4問 個人事業主の税務相談

問10 青色申告制度 穴埋め三択

問11 所得控除額 正誤三択

問12 総所得金額 計算問題

2013年5月 第4問 新居に係る税金相談

問10 住宅ローン控除 正誤三択

問11 生命保険料控除 穴埋め三択

問12 総所得金額 計算問題

●第5問の出題傾向

第5問(12)~(15)は「相続・贈与」からの出題です。

テーマは「相続発生時の相談」と「相続を前提とした相続対策」、どちらかで出題されてい ます。

「相続発生時の相談」の場合は相続税を中心にした設問になります。

「相続を前提とした相続対策」として出題された場合は、贈与に関連した問題に、将来の相 続税の概算金額を求める問題がプラスされた内容として出題されます。

第5問.相続・贈与

●計算問題対策

下記『直近 3 年(9 回)計算問題―出題実績』でも顕著ですが、第 5 問は計算問題が比較的 多く 1 問~2 問出題され、3 問中 3 問出題されたこともあります。

なかでも「相続税の総額の計算」はほぼ毎回出題されていますので、確実に得点してくださ い。

●計算問題 出題予想

□出題予想No1.相続税の総額

□出題予想No2.相続税に加算される贈与財産

□出題予想No3.納付した贈与税額

●直近3年(9回)計算問題-出題実績

出題内容 出題形式

2016年1月 (問15)課税遺産総額の計算 計算問題

2015年9月 (問14)相続税の計算

(問15)課税遺産総額の計算

計算問題 計算問題

2015年5月 (問15)遺産に係わる基礎控除額 計算問題

2015年1月 (問15)課税遺産総額の計算 計算問題

2014年9月 (問14)死亡保険金の計算

(問15)課税遺産総額の計算

計算問題 計算問題

2014年5月 (問15)課税遺産総額の計算 計算問題

2014年1月 (問14)相続税に加算される贈与財産

(問15)課税遺産総額の計算

計算問題 計算問題

2013年9月 (問15)課税遺産総額の計算 計算問題

2013年5月 (問14)相続税に算入する保険金

(問15)相続税の総額

計算問題 計算問題

□出題予想No1.相続税の総額

《設 例》

Aさんは,平成27年8月に病気により75歳で死亡した。Aさんの相続人は妻Bさん(75 歳),長女Dさん(50歳),二男Eさん(48歳),孫Fさん(20歳)の4人である。

Aさんは,生前に二男Eさんおよび孫Fさんに対して財産を贈与している。また,長女 Dさんは,Aさんの死亡により,贈与税の課税対象となる死亡保険金3,000万円を受け取っ ている。

Aさんの親族関係図および贈与の内容等は,以下のとおりである。なお,長男Cさんは,

Aさんの相続開始前に死亡している。

<Aさんの贈与の内容>

① 二男Eさんは,平成22年4月にAさんから現金2,000万円の贈与を受け,相続時精算 課税を選択している。

② 孫Fさんは,平成22年8月にAさんから現金200万円の贈与を受け,暦年課税により 贈与税を納付している。

※上記以外に相続人がAさんから受けた贈与財産はない。

※二男Eさんおよび孫Fさんは,いずれもAさんの遺産を相続により取得している。

<長女Dさんが受け取った死亡保険金に係る生命保険の契約内容>

保険の種類 : 終身保険

契約年月日 : 昭和60年4月1日 死亡保険金額 : 3,000万円

契約者(=保険料負担者) : 妻Bさん 被保険者 : Aさん 死亡保険金受取人 : 長女Dさん

※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。

《問》

Aさんの相続に係る課税遺産総額(「課税価格の合計額-遺産に係る基礎控除額」)を1 億

2,000万円と仮定した場合の相続税の総額は,次のうちどれか。

1) 1,600万円 2) 1,850万円 3) 1,900万円

【解答】2

【解説】

法定相続人と相続分は,妻Bさんが1/2,長女D,二男Eさん,孫Fさん(長男Cさんの代 襲相続)はそれぞれ1/6なので,各相続分を課税遺産総額1億2,000万円に掛け,その金額 を相続税の速算表にあてはめる。

・妻Bさん:1億2,000万円×1/2=6,000万円 6,000万円×30%-700万円=1,100万円

・長女D,二男Eさん,孫Fさん 1億2,000万円×1/6=2,000万円

2,000万円×15%-50万円=250万円

・したがってAさんの相続に係る課税遺産総額は、

1,100万円+250万円×3=1,850万円

□出題予想No2.相続税に加算される贈与財産

《設 例》

Aさんは,平成 27 年 12 月に 68 歳で死亡した。Aさんは,平成 26 年5月に,長男Cさんに 対して独立開業資金として 3,000 万円の現金の贈与を行っており,長男Cさんはこの贈与 について,初めて相続時精算課税を選択している。妻Bさんの相談内容とAさんの親族関係 図,Aさんを被保険者として加入していた生命保険契約の概要は以下のとおりである。

<妻Bさんの相談内容>

・長男Cさんが生前に受けた贈与の扱いはどのようになるのかを知りたい。

・Aさんを被保険者として加入していた生命保険契約の課税関係を知りたい。

・相続税の概要を知りたい。

<Aさんの親族関係図>

※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。

《問》 Aさんの家族はAさんの死亡に伴い,生命保険の死亡保険金を受け取った。この死 亡保険金のうち,Aさんの相続に係る各相続人の相続税の課税価格に算入される金額の合 計額(非課税金額控除後の金額)は,次のうちどれか。

1) 2,100 万円 2) 2,600 万円 3) 3,900 万円

【解答】 1 (2,100 万円)

【解説】

相続税の計算の対象となる死亡保険金の金額は

Aさんが契約者である 1,200 万円と 2,400 万円の合計額 3,600 万円である。

死亡保険の非課税限度額は 500 万円×法定相続人の数で計算されるから、

500 万円×3 人=1500 万円

したがって死亡保険金のうち,Aさんの相続に係る各相続人の相続税の課税価格に算入さ れる金額の合計額(非課税金額控除後の金額)は、

3,600 万円-1500 万円=2,100 万円

□出題予想No3.納付した贈与税額

《設問》

Aさんは,平成 27 年2月1日に死亡した。Aさんは,生前に妻Bさんと長男Cさんに 対して財産の贈与をしている。

Aさんの親族関係図および贈与の内容は,以下のとおりである。

<Aさんの親族関係図>

妻Bさん

長男Cさん 次男Dさん

<Aさんの贈与の内容>

(1) 妻Bさんに対する贈与

Aさんは,平成 22 年3月8日に,妻Bさんに対して居住用不動産を取得するための資 金として現金 1,000 万円の贈与をした。妻Bさんは,この贈与について贈与税の配偶者 控除の適用を受けたため,贈与税を納付しなかった。

(2) 長男Cさんに対する贈与

Aさんは,平成 23 年6月 20 日に,長男Cさんに対して事業資金として現金 3,500 万円 の贈与をした。長男Cさんは,この贈与について初めて相続時精算課税を選択し,特別 控除について,その限度額までの控除を受けた。

※妻Bさん,長男Cさんおよび二男Dさんは,いずれもAさんの遺産を相続により取得 している。

※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。

《問》平成 23 年に長男Cさんが受けた贈与について,長男Cさんが納付した贈与税額 は,次のうちどれか。

1) (3,500 万円-2,500 万円-110 万円)×20%=178 万円 2) (3,500 万円-2,500 万円)×20%=200 万円

3) (3,500 万円-2,000 万円-110 万円)×20%=278 万円

Aさん

(被相続人)

【解答】 2

【解説】

長男Cさんは相続時精算課税を選択し,特別控除について,その限度額 2,500 万円まで 控除を受けている。

超過額の税率は20%なので、(3,500 万円-2,500 万円)×20%=200 万円となる。

なお 110 万円は暦年課税制度の基礎控除額であり、相続時精算課税制度を利用している このケースでは考慮しない。

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