Special lecture(Professor Gernot Pottlacher: Graz University of Technology)
並びに旧選鉱製錬研究所 75 周年記念式典、及び記念講演会
日時:2016年10月28日(金)、於:東北大学 片平さくらホール、参加人数:約80名 プログラム
多友会総会 13:30〜14:00 記念式典 14:30〜15:00 記念講演会 15:15〜17:30
八木 順一郎 氏(東北大学名誉教授)
『私のブラジルとの交流』
宇田 哲也 氏(京都大学教授、素材研卒業生)
『製錬研究で感じる魅力と鍛えた力の異分野への展開』
大越 慎一 氏(東京大学教授、反応研卒業生)
『新規機能性を備えた相転移物質の創成』
祝賀会・懇親会 17:45〜
式典では、多元研所長の村松淳司教授が、選鉱製錬研究所と多元研の成り立ちについて、また、現在多元研が積 極的に参画する研究プロジェクトとして、ネットワーク型共同研究拠点・アライアンス事業や東北大学附置研究所若 手アンサンブルプロジェクトなどについて紹介し、多元研設立当初は「多元」という言葉があまり使われなかったが 現在では広く浸透してきたように思う、今後の多元研の活動にますます期待して欲しいと式辞を述べました。東北経 済産業局長を代理して資源エネルギー環境部の中村仁部長より、多元研の研究成果が、新たな産業の創出および生産
性の向上に繋がることを期待していますとの祝辞をいただきました。産業技術総合研究所東北センターの松田宏雄所 長からは、今後も、東北地域における産業振興はもちろんのこと、グローバルなイノベーションを創出する連携活動 を一緒に展開していきたいとの祝辞がありました。宮城県産業技術総合センターからは所長代理として古川博道副所 長からは、今後もさまざまなテーマで多元研と協力して技術開発を進めていきたいとの祝辞を頂戴しました。最後 に、多元研副所長の垣花眞人教授が「多元研10周年以降の動向」と題して、ネットワーク型共同研究拠点事業をはじ め、東北発素材技術先導プロジェクトや東北放射光施設SLiT-Jに向けた活動など、多元研が推進、参画する研究プ ロジェクトの例を紹介しました。
式典に続いて開催された記念講演会では、東北大学名誉教授の八木順一郎先生が「私のブラジルとの交流」と題 して、研究室で受け入れたブラジルからの留学生と交流をはじめ、ご自身のブラジルでの体験や研究交流などについ て、たくさんの写真を交えながらお話しました。京都大学の宇田哲也教授は「製錬研究で感じる魅力と鍛えた力の異 分野への展開」と題して、素材工学研究所在籍当時の写真を交えて懐かしいエピソードや当時の研究内容についてお 話し、現在すすめているチタンや燃料電池の研究について紹介しました。東京大学の大越慎一教授は「新規機能性を 備えた相転移物質の創成」と題して、反応化学研究所で行っていた博士課程での研究についてお話し、現在の研究活 動としては、光スイッチング磁石や、スピンクロスオーバー高磁性体の研究などを紹介しました。
記念講演会終了後に催された祝賀会では、東北経済産業局の田川和幸局長をはじめ、名誉教授の宮下徳治先生、記 念講演会の登壇者である八木順一郎先生、宇田哲也先生、大越慎一先生から祝辞を頂戴し、60名の参加者とともに賑 やかな時間を過ごしました。
SLiT-J エンドステーション・デザインコンペ公開シンポジウム
平成28年11月11-12日,於 小柴ホール(東京大学・本郷キャンパス),参加者数:130名程度 主題:東北放射光施設計画SLiT-Jエンドステーション・デザインコンペ
一次審査通過提案の紹介とそれらに対する討論
趣旨: 東北放射光施設計画SLiT-Jは、軟X線(テンダーX線を含む)向きのシングル・ナノ・アプリケーション を目指す、我が国初の3GeV中型放射光施設の建設計画です。東北大学を中心に、東北地方の国立7大学が協力をし て、東北経済連合会と共に実現に向けた活動を展開して参りました。年内の財団法人設立に向けて準備を進めており ます。2012年5月23日には、日本放射光学会の「放射光将来計画特別委員会中間まとめ」において、科学技術的必 要性が認められました。2014年には、加速器・光源計画について最初の概念設計報告(Conceptual Design Report) を発表し、2016年3月には、その改訂版を発表いたしました。
その後、2016年6月21〜23日にはSLiT-J国際評価委員会(議長Jerome Hastings教授)を開催し、科学技術 的見地および、建設・予算計画の見地から、建設計画を推進することについて妥当であるとの評価を頂きました。さ らに、放射光の高い性能を有効に産業活用するために考案した、新しい産学連携スキーム コウリション・コンセプ ト と、それを実現するためのエンドステーションのデザイン方針について、評価委員よりユニークなアプローチで あると高い関心を持って評価されました。また、オールジャパン体制で実施する本エンドステーション・デザインコ ンペの提案についても評価いただきました。
以上の経緯で公募が行われたコンペには、全国から30件の応募を頂きました。審査に当たっては、公正・透明 性を確保するため、全国の専門家からなる外部審査委員会を設置しております。そして、外部審査委員会では、一次 審査の結果を基に、応募されたエンドステーションデザインを公開の場で議論し、施設の全体計画にフィードバック するための、公開シンポジウムを開催することに致しました。オールジャパンの計画である東北放射光計画をより強 化・深化させるために、産学の幅広い分野の皆様による議論をお願い致します。
(1)開会の挨拶 東北大学 理事(産学連携担当) 里見進
東北経済連合会 会長 高橋宏明
(2)御来賓挨拶 東京大学 総長 五神真
(3)御来賓挨拶 東北経済連合会 副会長 向田吉広
(4)「SLiT-Jエンドステーションコンセプトについて」東北大学 総長特別補佐 高田 昌樹 東北大学 総長特別補佐
(5)「エンドステーション・デザインコンペの審査について(ご報告)」 外部WG委員会 委員長 壽榮松 宏仁 (6)ナノ・スピンARPES 東京大学放射光連携研究機構 有馬 孝尚
(7)高機能物質基盤電子構造解析ステーション 佐藤 宇史
(8)スピントロニクス研究を指向した磁気解析・イメージングステーション 水口 将輝 (9)コヒーレント共鳴軟X線散乱による高時空間分解磁化分布計測 理化学研究所創発物性科学研究センター有馬 孝尚
(10)次世代の硬X線画像検出器システム 初井 宇記
(11)先端時空間分解XAFS ステーション 日本XAFS研究会 横山 利彦 (12)食の安全・機能解析と東北農業の発展に向けた、微量元素の高感度・高精度検出のためのエンドステーション
東北大学 大学院農学研究科チーム 駒井 三千夫 (13)健康社会実現に向けた、ハイスループット生体高分子結晶構造解析を可能にする高汎用性・高効率化エンドス
テーション 東北大学生体高分子構造解析チーム 稲葉 謙次
(14)光電子ホログラフィー3D原子構造イメージングステーション
SPRUC原子分解能ホログラフィー研究会/新学術領域研究「3D活性サイト科学」 松井 文彦
(15) 3D局所構造解析ステーション SPRUC原子分解能ホログラフィー研究会 林 好一
(16)多ボクセル物体の高空間分解能測定による立体構造解析エンドステーション
SLiT-J 多ボクセル物体解析共同立案チーム 佐々木 理
(17)扇形配置ピクセルアレイ二次元検出器による複合X線分析計測ステーション
日産アーク デバイス解析部 今井 英人 (18)軟X線時空間オペランド顕微分光ステーション 産学連携オペランド顕微分光開発・応用グループ 吹留 博一 (19)表面の局所原子・電子構造の時空間分解エンドステーション
大阪大学大学院生命機能研究科光物性研究室 大坪 嘉之 (20)雰囲気制御型硬X線光電子分光装置による自動化光電子分光計測と固液界面測定 高木 康多 (21)表面機能・ナノプロセス観察ビームライン
Slit-J表面機能・ナノプロセス観察ビームラインを実現する有志の会 小川 修一
(22)完全大気圧下軟X線吸収及び光電子分光計測ステーション 日産アーク デバイス解析部 今井 英人 (23)超高分解能2次元角度分解軟X線発光分光ステーション 東京大学放射光連携研究機構 有馬 孝尚 (24)真の実用エネルギー変換デバイス解析に有用な軽元素成分計測を可能とする軟X線吸収分光ステーション
立命館大学SR センター・オペランド軟X線分光研究会 折笠 有基 (25)コヒーレントX線イメージングビームライン
SLiT-JコヒーレントX線イメージングビームライン共同立案チーム 西野 吉則
(26)ソフトマター構造解析軟X線ステーション 伊藤 耕三
(27)超臨界ナノ材料技術の放射光計測基盤の構築 阿尻 雅文
(28)化学反応の実時間計測を目指すコヒーレント表面回折ステーション 若林 裕助 (29)シングルナノ表面分析・散乱ステーション 次世代放射光表面分析検討会 高橋 正光 (30)ナノスケール顕微構造解析ステーション 誘電体構造物性グループ 木村 宏之 (31)高圧科学マルチ計測ビームライン SLiT-J高圧科学マルチ計測ビームライン準備会 清水 克哉 (32)光源性能を最大限活かす先端的ビームラインの提案 株式会社トヤマ 遠藤 克己
(33)まとめ 外部WG委員会 委員長 壽榮松 宏仁
(34)懇談会
(34-1)挨拶 東北大学 理事(産学連携担当) 矢島 敬雅
(34-2)御来賓挨拶 日本放射光学会 会長 石川 哲也
(34-3)挨拶 東北大学多元物質科学研究所 前所長 河村 純一
第 25 回素材工学研究懇談会
日時:平成28年11月16日(水)・17日(木)東北大学片平さくらホール
主催:東北大学多元物質科学研究所; 後援:日本原子力学会東北支部、資源・素材学会東北支部
—企業と多元物質科学研究所との産学連携イベント —
11月16日、17日の2日間、さくらホールにおいて第25回素材工学研究懇談会「放射性物質と素材プロセッシン グ」を開催しました。11月16日には約60名が参加し、多元物質科学研究所の村松淳司所長から「素材工学研究懇談 会は、かつて素材工学研究所が主催し、2001年に多元研として再編統合されてからも続く25年の歴史のある会です。
2日間の活発な討論を期待します。」との開会挨拶に続いて講演会を行いました。前半は素材プロセスに関して、多元 物質科学研究所の桐島陽准教授が「放射性核種に着目した希土類鉱石の処理プロセスの検討」について、JX金属株式 会社の細川侑氏が「低α線高純度ビスマスの製法開発」についてお話しました。後半は、福島第一原発廃炉に向けた 放射性物質のデブリの取り出しに関連して、多元物質科学研究所の植田滋准教授が「制御材とチャンネルボックスの 高温反応への雰囲気の影響」と題し、北海道大学工学研究科の佐藤努教授が「放射性廃棄物の地層処分−素材科学と 地球科学における知のインテグレーションの必要性」と題して講演を行い、活発な議論がなされました。