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がみられた. しかし, P TO速度を3速にすると座席振動はかえって細溝暗渠施工機のほ うが大きくなる傾向がみられた.

実測値ではほとんど両者に大差がなかったが, 作業者には細溝暗渠施工機のほうが振動 が小さく感じた理由を解明するため, F F Tアナライザにより振動加速度のパワースペク トル分析を行った結果, 作業者に悪影響を与えると思われる10Hzの低周波数帯で振動レ ベルが小さくなっており, 作業者の不快感が小さくなったようである〈図5-15).

また, 志lþ盤が乾燥して非常に土壌硬度が高く, 試作l号機の質量も不足したため, 細溝 暗渠施工機の場合は全ての条件ですべり率が負になり, 前後方向の振動加速度レベルが振 動式弾丸暗渠穿孔機よりも大きくなった. しかし 左右, 上下方向の振動加速度レベルは 細溝暗渠施工機のほうが小さくなっていた. よって, 合成振動加速度レベルは両作業機関 に差がみられなかったわけである.

また, トラクタ座席下の振動加速度の解析結果よか 使用した乗用トラクタの座席はス プリング懸架方式であるが10年以上を経過しでかなり古くなっており, 停止させてエン ジンのみ回転させた無人の場合でも振動加速度レベルがかなり高くなっていた(図5 -16). 特に, 上下方向の加速度が, 無負荷, 作業時ともに高かった(図5-17). 本試験で は, 他の乗用トラクタが準備できなかったため, 残念ながら精度の高い座席振動の解析が 行えなかった. これらに関しては, 後の研究に期待したい.

以上より, 振動軽減のためにはさらに細溝暗渠施工機の質量を 大きくするとともに掘削 チェーンの回転方向をアンダーカットにして前後方向の振動加速度レベルを下げる必要 性が認められた.

5-3-3 試作 2 号機の概要58)59)60)

試作1号機の問題点を まとめると以下のとおりである.

1 )掘削チェーンの回転方向を ダウンカットにしたため, 掘削作業中に跳ね上がり現象 がみられ, 十分な掘削深が得られなかった.

2 ) 小形トラクタ用のロータリフレームを採用したため作業機の質量が軽すぎて, 十分 な掘削深が得られなかった. また, トラクタ座席の振動軽減の効果もほとんどなかった.

3 )細溝暗渠施工機の後部にある接地輪が土壌表面に達しない場合があり, 掘削深の調 節が困難であった.

4 )アームに取り付けたチェーンテンショナがうまく機能しなかった.

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5 ) 泥除けカバーが不十分で, 周辺 〈特に後方〉 に偲削した土塊が飛散した.

上記の試作1号機の問題点を解決するため新たに試作2号機を設計 ・ 製作した. 図5-18 に概略図, 図5-19にその全景図を示す.

主な諸元は , 全長

1500mm, 全幅 1550mm,

全高 1500mm , 質 量 280kgで, 試作1号機に 比べ質量を約lOOkg重 くした. また, 正逆ロー タリのフレームを利用 して, ロータリ軸部に左 右2組のスプロケット とベアリングを取り付 けている. ここに先端に スプロケット を取り付 けた長さ600mmのアー ムをそれぞれ連結する.

これ らスプロケット間

①: アタッチメントチェーン ②: 指南リ刃

③: スプロケット ④: 沼削深調整ハンドル

⑤: 妓i自給

図5-18 細潜l暗渠施工機の 概略図( 2号機)

に切削刃を取り付けたチェーンをそれぞれ掛け, こ の掘削チェーンを回転させる ことによ

り土壌表面を連続的に切削する構造になっている(図5 -20 ). 切削刃の幅は50mm, 高 さは30mmで, 溝の幅が狭いため形鋼をíL型」に折り曲げた刃を交互に向かい合わせ て取り付けている. これらはボルトでチェーンに固定されており, 圃場試験により細溝を 掘削できることが確認されている. 掘削部お よび掘削後の圃場の状況を図5 -21 に示す.

掘削チェーンは 左右2本あり, その回転方向はダウンカット, アップカット両用で悶場 の状態、により選択できる. 耕盤の硬度があまり高くない場合には, ダウンカットでも掘削 可能であるが, 掘削と同時に土壌が埋め戻されるので, 土壌を乾燥させたい場合にはアッ プカットで作業するとよい. 2本 の細溝の間隔は50r--J120cmに調節が可能で, それぞれの

固場条件に応じて検討して決定する必要がある.

本施工機の動力はトラクタPTOを減速して伝達しており, 基本的にはロータリと同じ 機構になっている. 掘削チェーンの回転速度はPTO軸の回転速度を変更することにより

- 1

35-図5 -19 細溝暗渠施工機( 2号機〉

図5 -20 細溝暗渠施工機の掘削部( 2号機)

-136-図5 -21 2号機による掘削状況

5cm

一 土 一作

2030cm

-耕盤

50-120cm

図5 -22 細溝暗渠の断面図

1.5----3.7m/sに設定できる.

また, 掘削深の調節は作業機の後部に取り付けた接地輪と作業機上部の掘削深調節ノ、ン ドルでアームの角度を変えることにより行う. 最大掘削深は試作i号機と同様約30cmで ある. 本施工機で掘削した細溝暗渠の断面は図5 -22に示すとおりである. 掘削チェーン の回転方向がダウンカットの場合は, 図のように細溝の両側に掘削された土壌が残り, 土

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