第 4 章 開発した史料研究支援システム
4.4 史料メタデータ編集機能
本システムでは、史料の書誌情報の更新や史料研究から得た調査結果を RDF モデルのメ タデータという形で保存する。図 4-7に示されるメタデータ編集インタフェースを用いて、
史料メタデータの編集を行う。編集画面では史料メタデータと、史料画像データが同画面 に表示されるため、史料調査と同時にメタデータの編集が可能である。3.4で記述するよう に、各史料のRDFモデルには二種類のメタデータフィールドが付加されている。前者は図 4-7において紫色で示される書誌情報の保存を目的としたフィールド群であり、後者は青色 で示される史料調査結果の保存を目的としたフィールド群である。前者は基本的には静的 なメタデータであり、デジタルアーカイブが公開される際などにアーキビストが付加する。
しかし誤ったメタデータが付加されることや、メタデータの欠落といったことが発生する ことは大いに考えられるため、本システムではシステム管理者や権限が与えられた有識者 がこれらのメタデータを編集できる。よって各ユーザは主に後者の動的なメタデータにつ いて史料研究を通じて編集を行う。特に調査結果のメモ等を保存するための「ノート」フ ィールドや史料の分類を目的とした「タグ」フィールド、史料の内容を記述するための「内
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容」フィールドを編集することで、調査結果を史料メタデータに反映させる。これらのメ タデータが編集されたRDFモデルは各ユーザの個人データベースに保存される。
「タグ」フィールドへのインスタンスの付加に関しては参照ボタンからオントロジー内で 定義されたテキストラベルを選択して付加することによって、その史料のシステム内の位 置づけ、およびオントロジーを用いた検索における関連史料の抽出を効率的に行うことが できる。タグを付加する際、参照先のオントロジーに適したテキストラベルが存在しない 場合は、4.6で後述するオントロジー編集機能を用いて、新たなインスタンスを定義する。
さらにメタデータ編集画面においては、図 4-8 のように編集履歴を参照することが可能 である。当画面から史料に対して行われた手続きの種類(作成、編集、削除)、その手続き が行われたメタデータフィールド、編集者名、およびその編集日時が参照できる。これは 複数の研究者が共同して研究を行う際に有効な機能となる。
図 4-7 メタデータ編集画面
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図 4-8 編集履歴の参照機能
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