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これまでの保健事業の取り組みについて、国民健康保険中央会の国保ヘルスアップ事業 評価事業において作成された保健事業の手順に沿った評価基準を活用し評価を行いました。

1.保健事業の実施体制について

八尾市の国民健康保険の保健事業は、特定健診・特定保健指導・国保保健指導に関して、

保健事業をより効果的・効率的に実施するため、市全体の健康づくりの取り組みを行って いる保健衛生部門の保健推進課28に事業を委任して実施しています。

今後もさらに連携強化、課題認識の共有を図っていくことが必要です。

2.保健事業の評価と取り組みについて

※評価の3段階判定レベル

a:最も望ましい状態 b:概ね望ましい状態 c:課題が残っている状態

28 28年度より健康推進課に名称変更。

保 健 事 業 等 企画立案 実施過程 実施量 成果

1.特定健康診査・特定保健指導の推進

 (1)特定健康診査 a b c c

 (2)特定保健指導 a c c c

2.国保保健指導の推進 a a b b

3.人間ドック助成事業の推進 a a a a

4.医療費適正化対策の推進

 (1)医療費通知 a a a b

 (2)ジェネリック医薬品との差額通知 a a a a

 (3)柔道整復施術内容照会 a a b b

 (4)重複頻回受診者への訪問指導 b b c

-5.健康づくり助成事業の推進 a b b

6.健康づくり支援事業の推進 a b c

50 1.(1)特定健康診査

特定健診は、自己負担額の無料化や検査項目の追加等(八尾市内医療機関受診のみ)

により、受診率は低いものの平成 25 年度以降の伸び率は、大阪府の伸び率よりも 高くなっています。

受診率の向上については、国の国保保健指導事業補助金を活用しながら、はがきや 電話による未受診者勧奨を行い、また、市の各イベント(八尾河内音頭まつり、健康・

医療・福祉展、コミュニティセンターでのコミセンまつり等)で普及・啓発活動を行 っています。今後は年代別、地域別、歴年受診の状況別、未受診者の理由別等の様々 なアプローチ方法の工夫が今以上に必要です。

(2)特定保健指導

生活習慣病の改善に必要な特定保健指導は、訪問型、教室型の2つの実施方法から 選択でき、実施方法については、特に問題はないと考えています。利用率の向上につ いては、電話により未利用勧奨を行っていますが、行動変容につながるような受診勧 奨方法の工夫、例えば、集団健診での特定健診結果説明会の際に初回面接を同時実施 する等の検討が必要です。

2.国保保健指導

国保保健指導は、対象者へ訪問指導を行い、特定健診結果データと生活習慣の関係 性を明確にし、理解してもらえることで生活習慣の改善に取り組めていますので概ね 望ましい状況と考えています。ただし、実施量が少ないので希望者が増えるような事 業の勧奨の工夫が必要です。

3.人間ドック助成事業

人間ドックは、がん検診・脳ドック等も同時受診でき、費用負担も適切であり、

26年度に1医療機関、27年度に1医療機関と委託医療機関を追加したこともあり、

利用者数は増加傾向にありますので概ね望ましい状況と考えています。

4.(1)医療費通知

医療費通知は、医療機関の受診状況を各自で把握してもらうことによりかかってい る医療費について再認識をしてもらうこと、また、同封のパンフレット等による適正 受診等の啓発、医療機関からの請求誤りを防ぐ等、医療費の適正化に効果をあげてお り、概ね望ましい状況であると考えています。

(2)ジェネリック医薬品との差額通知

ジェネリック医薬品との差額通知は、回数を重ねるたびに利用率の向上がみられ、

効果も上がっており、望ましい状況であると考えています。医療費の削減の観点から も、長期的に薬を服用される方や前期高齢者の方など、対象を工夫して事業を続ける ことが必要です。

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(3)柔道整復施術内容照会

柔道整復施術内容照会は、同封のパンフレットによる適正受診の啓発、また、相違 点がある場合は施術所に確認し指導を行うことにより適正な請求を依頼するなど、

医療費適正化の効果がありますので、より被保険者の人に理解と協力をしていただく 工夫が必要です。

(4)重複頻回受診者への訪問指導

重複頻回受診者への訪問指導は、専門職が家庭を訪問し、健康状態や生活状況を把 握するとともに、健康相談やかかりつけ医の推奨による適正受診指導等を行います。

被保険者の健康増進と医療費の適正化を図るために実施時期、手法については検証が 必要です。

5.健康づくり助成事業

健康づくり助成事業は、健康づくり、体力づくりを支援するため継続的な運動習慣 を身につけるためのきっかけづくりとして行っています。より多くの人に利用いただ けるよう申込方法等の変更を行いましたが、さらに利用を増加させるための事業 周知の工夫が必要です。

6.健康づくり支援事業

健康づくり支援事業は、生活習慣病予防のための座学講座を開催しました。より多 くの人に利用いただけるよう、講座の内容や対象者、広報の工夫が必要です。

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