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勝利を宣言する。宣言して自分のものにする。

[もらう](他動詞)

構文フレーム:<人>が<試合>をもらう。

 共起例

<人>

私、私達、我がチーム

<試合>

試合、勝負

 例文(作例)

1. この勝負はもらった。

2. この試合、俺達がもらうぞ。

 例文(コーパス)

1. (貰もらったッ)隆介は勝利を確信したが (赤城毅著 『帝都最終決戦』, 1998)

2. そしてひげをふり上げ、眉をつり上げ、腕まくりをして、首をふりながら踏み台の上 に登り、続いて「白馬」の歌を歌った。この勝負はもらったものと思っているので、

あたりを見回みまわし、自分の歌のうまさを誇るかのようであった。

(乾一夫/内田 泉之助著『唐代伝奇』,2002)

 個別の解説 1

「もらう(ぞ)。」「もらった(ぞ)。」と言い切るときは,勝利することに対する強い確信や決 意を表す。「もらった」と過去形が用いられた場合でも、試合に勝ったという完了した事実が あるわけではない。

(誤)前回の試合では、私達のチームがもらいました。

(正)前回の試合では、私達のチームが勝ちました。

2

<相手>に/から は使えない。

(誤)この試合しあい、俺達があのチームにもらうぞ。

全体の用法解説

1

<相手>が組織の場合は「から」を使うことが多い。

(?)文部科学省に奨学金をもらう。 (正)文部科学省から奨学金をもらう。

3

「<目的>に」を伴うとき、<相手>は「から」を使うことが多い。

(?)夫に結婚記念日のプレゼントにもらったの。

(正)夫から結婚記念日のプレゼントにもらったの。

4

「もらう」は、自分側が相手側からものを受け渡されることを表す。そのため、「<相手>に」

に「私」や私側の人は使えない。

(誤)田中さんは私にプレゼントをもらいました。

(誤)田中さんは私の子供にプレゼントをもらいました。

他者が自分側にものを受け渡すことを表す場合は、「くれる」を使う。

(正)田中さんは私にプレゼントをくれました。

(正)田中さんは私の子供にプレゼントをくれました。

第三者同士でものが受け渡される場合は、「もらう」が使われる。

(正)鈴木さんは佐藤さんに花束をもらいました。

5

目上の人からものが受け渡されるときは「いただく」や「頂戴する」を使う。

(正)先生からお褒めの言葉ことばをいただきました。

(正)先生せんせいからお褒ほめの言葉ことばを頂戴ちょうだいしました。

6

「もらう」はものの移動とともに所有権も移動する。

(正)誕生日プレゼントに時計をもらった。

「受け取る」は、ものが移動するだけで、所有権については問題にしない。

(正)彼から書類を受け取って先生に渡した。

文法情報

複合語

複合動詞 貰い受ける 複合動詞 貰い下げる 複合名詞 貰い手 複合名詞 貰い物

慣用表現

1. 暇をもらう

意味: (仕事などで)休暇を取ること

・法事ほうじのため、暇ひまをもらって帰省きせいした。

意味: 使用人が店などをやめること

・暇ひまをもらって独立どくりつすることにした

2. 杯をもらう

意味: 相手から杯を受け取り、酒をつがれて飲むこと

・結婚のあいさつの席で、相手の父親から杯をもらううちに酔いつぶれてしまった。

多義ネットワーク

関連語

類義語

いただく,頂戴する,受け取る,

反義語

あげる,やる,くれる

6.10 【はしる】

アクセント:[LHL](活用:1型)<語幹:hasir>

語義一覧