[走(はし)る](自動詞)
構文フレーム:<人/機関> が <前の方(比喩)> を走る。
共起例
<人/機関>
人 :~(さん)、彼、彼女
機関:~(社)、会社、企業、チーム
<前の方(比喩)>
世間の先頭、時代の先、業界のトップ、最先端
例文(作例)
1. このチームは現在リーグの首位を走っている。
2. 一つの会社が、長年トップを走ることはむずかしい。
3. 常に時代の先を走る彼は、ときに非難の的となった。
例文(コーパス)
1. しかし先頭を走る者は後から追いかけてくる者にとかくマネをされる。
(高桑末秀著 『広告の世界史』, 1994)
2. こうした従来の常識を破った拡張路線についても、先頭を走っているのは、業界の雄 マクドナルドだ。(ダン・S.ケネディ著;池村千秋訳 『悪魔の法則』, 1999)
3. 以前はキリンが圧倒的にトップを走っていたが、最近では各メーカーが鎬を削って新 製品づくりに精を出し、その売上を競っている。
(山形琢也著 『自分の魅力をつくる人つくれない人』, 1999)
4. この間、鉄道技術は、わが国の工業技術の最先端を走り、リーダー役を務めてきた。
(片山修著 『JR躍進のプロセス』, 1989)
5. だけどですよ、もしも前半4月、5月、6月が5割だったら、今頃完全に首位を走っ て、もうマジック出てるかもしれないですよ。(谷村志穂著 『野球に逢った日』, 1998)
個別の誤用解説 1
「走っている」「走り続ける」など、継続する状態を表す場合に用い、特定の時間に生起する 出来事を表す場合には用いない。
(誤)我が社は必ず今年度中に業界のトップを走ります。
(正)我が社は必ず今年度中に業界のトップに立ちます。
(正)我が社の目標は、衣料メーカーのトップを走り続けることです。
全体の用法解説
文法情報 1:
複合語
複合動詞
走り回る、走り去る、走り通す、走り込む、走り抜く、走り抜ける、走り過ぎる、突っ走る、
ひた走る、口走る、先走る、才気走る、血走る、
複合名詞
走り高跳び、走り幅跳び、小走り、ひとっ走り、使い走り、走り書き、走り読み、ご馳走
慣用表現
1. ペン(筆)が走る
意味: 執筆がすばやく進むこと
・ペンが走り、予定よりはやく原稿を書き上げることができた。
2. 虫酸が走る
意味: たまらなく不快であること
・あいつの顔かおを見みただけで、虫唾むしずが走はしる。
多義ネットワーク
関連語
同義語
駆(駈)ける,駆け足,馳せる,ダッシュする 類義語
歩く,通る,動く,進む,行く,飛ぶ