• 検索結果がありません。

加熱処理食品をレトルトする際のヘッドスペース圧力の測定と予測

ドキュメント内 1110bknum_s.pdf (ページ 35-38)

)p.E298(ʼ11・4)文献 №5685 海外技術情報

には圧力変化の実験値と予測値を示した。レトル トの殺菌温度保持時間内では両者は良好に一致し たが,初期の立ち上がりでは多少の乖

かい

離があった。

温度センサーが容器内部の底部にあるため,ヘッ ドスペースの温度上昇に比べ,計測温度が遅れた ためと推察された。

 10%ショ糖溶液では,圧力の予測値と実験値は ほぼ一致したが,予測値の方が多少高くなった。

ラウールの法則に従って蒸気圧を補正したが,ラ ウールの法則だけでは,ショ糖溶液中の分子間相 互作用や各種の結合が蒸気圧に与える影響を十分 に予測できないためと考えられた。

 5%の食塩溶液では,実験値は所定のレトルト 保持時間のあいだ徐々に増加し,保持初期の段階 では一致していた予測値が,保持末期では実験値 に比べわずかに上昇した。また,実験後の食塩溶 液は白濁し,沈殿が生じた。食塩溶液がアルミニ

ウム容器と反応し水素ガスが発生したことにより,

塩化ナトリウム,塩化アルミニウム,酸化アルミ ニ ウ ム( 沈 殿 物 ) 等 が 生 成 さ れ(US  Dept.  of  Energy  2008),さらに水素ガスの発生により圧 力が上昇したものと考えられた。

 緑豆の試料では,蒸留水の場合と同様,容器内 外の圧力差が29kPaとなり,レトルト包装容器 の変形あるいは破裂の危険性が示唆された。圧力 の予測値と実験値は,実験期間全体に渡って予測 値が若干低くなる結果となった。これらの現象は,

緑豆中に保持されていた空気や硫黄化合物の影響 と考えることができる。

 スイートピーでは,容器内外の圧力が,これま での実験とは逆に,容器内部の圧力が外部の圧力 に対し12kPa程度低くなった。また,圧力の予 測値が実験値を大きく上回った。スイートピーは 緑豆に比べ水分含量が低く(78%,緑豆は92%),

糖質やデンプンの量も多いことから,緑豆や蒸留 水に比べ蒸気圧が低くなったものと推察される。

 結論

 今回用いた予測式では,蒸留水,10%ショ糖溶 液,5%食塩溶液では,実験値と予測値がほぼ良 好に一致した。緑豆とスイートピーでは,水の解 析モデルをそのまま適用したが,緑豆では水分量 が多く,溶出成分も少ないため,実験値と予測値 が比較的よく一致することが明らかになった。一 方,スイートピーでは,水分量が少なく,溶出成 分も多いため,単純なモデルを使って,ヘッドス ペースの蒸気圧を予測するのは難しいことが分か った。また,食塩溶液の実験で,白濁が生じ,水 素ガスの発生が疑われたことから,アルミニウム 製の容器は不適当であり,今後の実験ではステン レス製にすべきであることが分かった。さらに,

今後,複雑な成分や化学組成を持つ食品のヘッド スペースガスを解析する場合には,今回のような 理想気体の蒸気を前提としたモデルから,水分活 性などの特性を含む新たなモデルに改良する必要

がある。  (大谷敏郎)

ኈེᄖ࿶ജ ኈེౝ࿶ജ ኈེౝ᷷ᐲ

ኈེᄖ᷷ᐲ

ᤨ㑆

᷷ᐲ ࿶ജ

੍᷹୯ ታ㛎୯

ᤨ㑆

᷷ᐲ

第2図 実験容器内の圧力の実験値と予測値     (蒸留水の一例)

第1図  レトルト工程における実験容器内外の温度及び 圧力の変化(蒸留水の一例)

◇麦茶の寄与に期待,11年の日本茶飲料  10年は3カテゴリーで1%減

 10年の日本茶飲料3カテゴリー合計実績は,

箱数ベースで前年比1.1%減の3億1,527万箱,容 量ベースで0.7%減の338万4,100kL(ともにシロ ップ・パウダー除く)とわずかに届かず,3年連 続のマイナスを喫した。清涼飲料総市場(パッケ ージのみ)で2.4%増(シロップ・パウダーを除 く実箱ベースで17億8,840万箱)と猛暑の恩恵を 享受したのに対し,日本茶飲料は長引く景気の低 迷(マイボトルの普及,リーフ需要拡大)や,競 合カテゴリーの台頭(広義ではゼロ系飲料全体)

などの複合要因により,減少を喫した。見方を変 えると,猛暑の寄与があったにもかかわらずマイ ナス成長となった訳で,清涼飲料市場の中におい て完全に 伸びあぐねている 状況といえよう。

 ただし,3カテゴリーすべてが低調,というこ とではない。カテゴリー各々の増減を見ると,緑 茶飲料が箱数で1.5%減(容量で1.1%減),混合 茶飲料が箱数で3.3%減(同2.8%減)と苦戦して いるが,麦茶飲料は箱数で11.6%増(同11.1%

増)と規模は小さいながらも2ケタ増を達成して おり,昨年は過去最高だった01年実績をさらに 上回り,過去最高実績を更新した。4年連続のプ ラスであり,苦戦が続く日本茶飲料の中にあって 唯一明るい材料といえよう。

 容器別構成,PETは86.4%

 日本茶飲料の容器別構成を見てみよう。清涼飲 料総市場の容器構成ではPET容器が64.8%(全国 清涼飲料工業会調べ/ 10年実績)となっている が,日本茶飲料3カテゴリー合計では86.4%と非 常に高い比率となっている。景気低迷を背景にマ

イボトルの普及が進んでいるにもかかわらず,前 年から1.1ポイントも拡大した。PET化比率で見 ると,ミネラルウォーターの93%,スポーツド リンクの90%にはわずかに届かないものの,清 涼飲料の平均値からおよそ22%も高い数値であ り,茶系飲料と同容器の親和性の高さがうかがえ る。因みに3カテゴリー別にPET化比率を見て みると,緑茶飲料が85.1%,麦茶飲料が83.1%,

混合茶飲料が91.3%と最大値となっている。

 今年の日本茶飲料

 今年の清涼飲料総市場は,3月11日に発生し た東日本大震災とその後の原発事故によりさまざ まなマイナス要因を被った。日本茶飲料において も,容器不足は一時的ながら深刻な状況となり,

3カテゴリー全体の上期実績は2%前後のマイナ スを喫した。

 緑茶飲料は,上期2%減で折り返し,下期に入 ってもマイナス基調が続いていることから,通年 で実績を確保することは,厳しそうな情勢。混合 茶飲料は,上期7%減で折り返している。下期に 入っても需要は上向かず,ブランドでは「十六 茶」のみが気を吐いている。通年でも,上期実績 と同程度のマイナスが予想されている。麦茶飲料 は,トップの伊藤園が上期5割近い伸びを記録,

今後はアサヒ「六条麦茶」,サントリー「伊右衛 門 京番茶入り麦茶」の積極展開も期待できるこ とから,通年では控えめに見積もっても2〜3割 の増加は望めよう。

 9月を含め,残り4カ月。日本茶飲料がどこま で巻き返せるか,注目したい。

  (業界誌記者 戸田雅雄)

業 界 ト ピ ッ ク ス

       第1表 日本茶飲料の年次別生産量  日刊経済通信社調

年次 単位 緑茶 麦茶 混合茶

PET 他 前年比 PET 他 前年比 PET 他 前年比

07 年 千箱 29,800 207,600 237,400 99.6 250 18,250 18,500 119.7 7,810 73.890 81,700 112.0 kL 211,090 2,246,620 2,457,710 99.1 2,230 210,980 213,210 117.0 63,370 817,630 881,000 111.5 08 年 千箱 25,890 206,510 232,400 97.9 240 19,460 19,700 106.5 6,140 69,110 75,250 92.1 kL 183,390 2,247,810 2,431,200 98.9 2,140 227,140 229,280 107.5 49,820 772,220 822,040 93.3 09 年 千箱 24,970 201,270 226,240 97.3 240 19,800 20,040 101.7 6,140 66,240 72,380 96.2 kL 174,600 2,208,300 2,382,900 98.0 2,050 230,530 232,580 101.4 49,800 741,800 791,600 96.3 10 年 千箱 22,940 199,950 222,890 98.5 240 22,120 22,360 111.6 4,900 65,120 70,020 96.7 kL 160,400 2,196,100 2,356,500 98.9 2,050 256,430 258,480 111.1 39,750 729,370 769,120 97.2

 私は八という字をずっと気にしてきました。多 分,小学生の3,4年になって名前を漢字で書く ようになった頃からだと思います。つまり私の名 前・田村真八郎の中の八が気になり出したのです。

正確にはむしろイヤな気がし始めたのです。

 両親は八が末広がりで縁起が良いと考えて使った のだと思います。明治時代の日露戦争(明37 〜 38)

で,世界の大国・ロシアのバルチック艦隊に日本 海海戦で大勝し,まだ駆け出しの極東の小国・

日本を有名にした連合艦隊司令長官・東郷平八郞 の八にあやかれということだったかも知れません。

 しかし私が八という字がイヤになったのは東郷 平八郞とは無関係でした。その理由は明白で,私 が弱虫だったからです。当時,少年講談だったか と思うのですが,戸田新八郞とかいう強い人の話 が大流行だったのです。戸田新八郞は槍の達人で 大活躍していたわけです。

 後で考えてみれば,田村真八郎と戸田新八郞と は何の関係もないわけです。ですから何も比較し て,どうのこうのという必要はないわけです。し かし少年時代の当時はゴテイネイにも比較して,

戸田新八郞が強いのに田村真八郞は弱いので,す っかり自分の名前,真八郞がイヤになり,八さえ なければと八の字を憎みました。どういう文書,

小説であっても,解説であっても,ページをめく ると,八の字が気になります。八の字があるとイ ヤな気分になるわけです。数が気に入らないので

はありませんし,8の字は逆に好きな字ですから。

 ところで,そういうこととは無関係に八の字の ことを考えてみます。

 大昔は,日本では1,2から8ぐらいまでしか 数えられなくて,八は多いという意味を持ってい たようです。古代には日本のことを大

オ オ ヤ シ マ

八州と呼ん でいましたが,これは多くの陸地があるという意 味でしょう。また半世紀以上も前の太平洋戦争

(1941 〜 1945)の頃は「…八

ハッ

コウ

イチ

…」という用 語がよく使われました。八紘というのは大きく世 界全体のことで,一宇というのは一つの家という ことです。ですから世界全体を一つの家にして仲 良く生活しましょうということです。悪いことで はないでしょう。ところが当時の日本は軍国主義 の時代ですから,その家の家父長は当然日本人だ ということで,諸外国からは嫌われてしまったわ けです。

 「…七ナナコロビヤオキ転八起…」「…八ヤ マ タ ノ オ ロ チ

股大蛇…」なども8つと いう意味よりもむしろ,多くのの意味のようです。

ですから「7回転

コロ

んでどうして8回起きるの?」

など質問するのはヤボというものでしょう。

 昔の東京の「…大江戸八百八町…」大阪の「…難

ナ ニ ワ

波 の八百八橋…」なども広さ大きさを誇らしく言っ  ているわけです。その行きつく先は,キリスト教 やイスラム教の一神教と異なり多神教の日本では,

ヤ オ ヨ ロ ズ

百万の神様ということになります。茶摘みの八 十八夜も五月晴れの青空を大きく広く見せるのに

食べもの随想 

 村

むら

 真

しん

 八

ぱち

 郞

ろう

(元農水省食品総合研究所長)

ドキュメント内 1110bknum_s.pdf (ページ 35-38)

関連したドキュメント