• 検索結果がありません。

後 × 仮説を立証するために,支持するものと,探究すること.

<議論の内容>

「難しいな.×にしたんですけど,支持するものって何なんですか.」

「ものを人と捉えたら.」

「結果とか事実とかひっくるめて法則であったり理論であったり,それを探すこと.支持する理論,

結論等を探す.」

「そういうものであれば,僕も○なんですけど,人と判断していたもので,それは×かなと.」

「人やったら×でしょ.」

「条件付きでいきますか.ものが人ではないと捉えて○にするとか.」

「うん.そっとの方がわかりやすい.」

「13番目これも条件付きで○ということで.ものを人じゃなくて,実験データとか.」

「そう.様々なものと捉えれば○だと思います.」

(14)記述14「確固たる結論に達していない調査は,役に立たないし公表できない」について 受講者の回答と各班の議論のプロトコルを表18に示す.A班では班別での議論は行われていなかっ た.B班,C班,D 班では確固たる結論に達しない調査でも発表することにより,意見交換できるの で役に立たない事はないという議論であった.これらの班は到達目標をみたす議論がなされたと考え る.また,大半の科学研究は確固たる結論に達しないということを議論していた班はなかった.

正答率の変化について,議論後は全員が正答となった.到達目標をみたす議論がなされた結果,正 答率が向上したといえる.

表18 記述14「確固たる結論に達していない調査は,役に立たないし公表できない」の回答と議 論内容

A班 <回答>

1 前 × 公表することにより結論に近づける.

後 × 2 前 × 後 ×

3 前 × 公表を見た他の人がいい結論をつけてくれるかもしれない.

後 ×

4 前 × 途中経過であっても,自信がなくても,その理由がついていれば,他の多くの研究者 の役に立つので公表してもよい.

後 × 同上.

43 B班 <回答>

1 前 × しているのでは….それをもとに他の科学者が別の考えを出すかも.

後 ×

2 前 × その結論に達する可能性があれば,仮説として発表できる.

後 ×

3 前 × わかっているところまで,公表する場合もある.ex.早期解決の必要なものなど.

後 × ちがう人の研究につながることも.

4 前 × 他の調査に役立つこともあるかもしれない.

後 ×

<議論内容>

「自分がしている調査としては役に立たないかもしれないけれど,隣の人がしている調査,もう一つ 向こうの人がしている調査には役に立つかもしれないので,これは×で.」

「仮説としては発表できますもんね.」

「とりあえずこんなことがわかったんですが,結論出せませんとか.」

C班 <回答>

前 ○

後 × 公表できないということはない.段階的なもので,ここまで調査知しているというこ とは公表してもよい.それを受けて,いろいろな議論がされるのは,よい.

2 前 × 公表してもよいが,証明されなければ,信頼に欠ける.

後 × 調査は段階的.

前 × 公表することによって,様々な意見が出て,解決の糸口が現れるのかもしれないので,

役に立たないとは言いきれない.

後 × 自分の研究に役に立たなくても,他の人にとっては役に立つことがあるかもしれない から.

4 前 × 役に立たないというわけではない.あくまでも段階的である.

後 ×

<議論内容>

「公表できないということはないと思うので×にしました.」

「公表してもいいけど,証明されなければ信頼に欠けるというか,そんだけのことなんかな.しても 出来ないってことは,どうなんですか.そういう決まりってあるのだろうか.」

「こういう調査を今進めていますということをまわりの人が知っていて,それに対して色々な意見が 出てきて,考え方変えて,やり方変えてっていう影響はもらえるのを考えれば,公表できないと言い きれない.役に立たないって言いきってしまうのはどうかな.」

「やっぱりこういうのって段階的なんとちゃうやろか.」

「いいますよね.ここまで来てますとか.」

「じゃあ,×で.」

D班 <回答>

1 前 ×

後 × 「調査=データ」ととらえ,積極的に公表したい.

44

2 前 × 公表を積極的にして多くで練り上げるべき.

後 ×

3 前 × 科学は進歩的で建設的なものなので,必ずしも結論を必要としていない.

後 ×

4 前 × 結論に達していなくても,そこに到達するまでの考え方が必要なこともある.

後 ×

<議論内容>

「調査という表現やもんで,データの段階かな.むしろ積極的に発表して,集めて,皆でしてね,考 えていく.」

(15)記述15「科学者は,科学的な考えや証拠の評価に関して完全に客観的である.」について 受講者の回答と各班の議論のプロトコルを表19に示す.B班では科学者は証拠の評価に関して客観 的であるべきであるが,現実では完全に客観的になるのは不可能だという議論であった.このことか らB班は到達目標をみたす議論がなされたと考える.C班では客観的な見方をしなければならないと いう議論,D班では科学者は周りからの評価を気にせず研究しなければならないという議論であった.

これらの班では到達目標をみたさない議論となったと考える.また,A班では班別の議論は行われて いなかった.

正答率の変化について,B班では議論後正答率が向上した.到達目標をみたす議論がなされた結果,

正答率が向上したといえる.C班とD班では議論前後に正答率の変化は見られなかった.また,A班 では議論後の正答率が低下した.議論後の記述の判断理由は客観的な見方をしなければならないとい うことであった.C班の議論と同じであり,全体での議論では反対意見の方が有力であったと考えら れる.

表19 記述15「科学者は,科学的な考えや証拠の評価に関して完全に客観的である.」の回答と 議論内容

A班 <回答>

1 前 ○ 後 ○ 2 前 ○

後 ○ 心かける.

3 前 × 理想ではそうかもしれないが…人の性質としてNo.

後 ○ でも,○であるように心がけるべき.

4 前 × 科学者そのものが人間なので完全に客観的にはなれない.

後 × 同上.

B班 <回答>

1 前 × 後 ×

2 前 ○ そうであってほしい.

後 × そうであってほしいが,現実は×.

45 3 前 ?

後 × 「完全に客観的」そうでない人もいる.

4 前 ○ そうであってほしい.

後 ○ 一部はそうでない人もいる.

<議論内容>

「完全にでもう,引っ掛かって×にしました.」

「そうあって欲しいってだけなんですよ.」

「そうあって欲しいんやけど.」

「そうじゃない人もいっぱいいるし.」

「理想は○やけど,現実は×にしました.」

C班 <回答>

1 前 ○ 客観的でなくては,ならない.それに心がけなくては,ならない.

後 ○

2 前 × 科学者すべてが客観的とは思えない.

後 ○ 客観的な見方をしなければいけない.

3 前 ○ 常に冷静に客観的に判断すべきである.

後 ○ 同上.

4 前 ○ 客観的でなくてはならない.

後 × 完全に客観的というわけにはいかない.

<議論内容>

「やっぱり客観的でなくてはならない.それを心がけるといいうことですよね.」

「完全に客観的っていうと自信ないけど,客観的な見方をしなければならない.」

「それはね.絶対.」

「○でいいですか.」

D班 <回答>

1 前 × 後 × 2

前 × 評価を気にしすぎると天才がつぶされる.個人のこだわりも必要.

後 ? 評価を客観的に分析して,批判的な意見をくつがえす方法を見つけることが真実に近 づくことかも.

3 前 ○ 科学者のスタンスとして,非常に大切なことである.

後 ? 4 前 ○ 後 ○

<議論内容>

「主観が混じっちゃいかんでしょ.」

「皆にこの評価・証拠がだめですよって言われたら素直に受け入れる.そうすると,ぱっと生まれた 天才なんかは潰されていく.その人がそんな評価にもめげずに続けて生まれた時と思ったもんで×に しました.」

46

「主観ですか.」

「こだわりとか,評価とか気にしない.」

「究極的にそうやけどね.評価とか気にせずに自分のやりたいことをやっていくとこあるんかなと思 うけどね.科学者って.」

「うーん.そうなんかな.」

「批判があれば,それを何とかして崩していこうという所も無きにしも非ずと思いますね.」

「研究の対象は自分じゃない,自分の外のものであるから,それに対して客観的でなければいけない 気がするんですよね.自分自身の事であったら,主観的でもと思うんですけど.」

「これ,科学的な考え方や証拠というのは自分がやっているものよね.」

「でも,対象はひとつのものでしょ.」

「自分が提案したものに対する評価になるわけでしょ.そういうふうに捉えていいですか.自分が提 案したものに対して,その評価に対して客観的であるというふうに捉えると.」

「△にしときましょか.」

(16)記述16「科学者は,自分の考えを応用することを考えずに仕事をしている.」について 受講者の回答と各班の議論のプロトコルを表20に示す.すべての班で応用することを考えない事は ないという議論であった.このことから到達目標をみたす議論であったと考える.

この記述は全員が正答していため,議論前後に正答率の変化は見られなかった.

表20 記述16「科学者は,自分の考えを応用することを考えずに仕事をしている.」の回答と議 論内容

A班 <回答>

1 前 × 後 ×

2 前 × 応用して社会発展につなげる.

後 ×

3 前 × 人それぞれだと思うが,最近は考えないと身分が危ないかも….

後 ×

4 前 × 大いに考えていると思う.

後 × 同上.

B班 <回答>

1 前 × 後 ×

2 前 × 自分の考え出したものを一般化するのが仕事である.

後 ×

3 前 × 応用しないと,大衆には受け入れられないことも多い.

後 × 気づいていくことが大切だから.(応用することに)

4 前 × 応用できればすると思うが….

後 ×

ドキュメント内 「科学とは何か」の授業化に関する研究 (ページ 43-110)

関連したドキュメント