経 緯
5.9 利用者アンケート
・調査目的:県営名古屋空港における航空路線利用者の特性や旅行目的などの実態を把握 し、県営名古屋空港の利便性向上や利用促進を図る参考とする。
・調査対象:県営名古屋空港から出発する全便の航空旅客
・調査実施:平成18年6月1日(木)~6月7日(水)(1週間)
回答旅客数 2,670人 回収率 66.3%
【結果概要】
・利用者は、30代から50代の男性が多い。
利用者の男女比は、「男性」が72.3%(69.4%)、「女性」が25.5%(28.7%)と、男性利 用者の割合が高い。特に男性の30才代、40才代、50才代で54.0%(48.7%)を占める。
・東海4県に居住する人の利用する割合が6割以上。
県営名古屋空港の利用者の居住地を見てみると、東海 4 県(愛知、岐阜、三重、静岡)
の合計は62.6%(47.8%)、中部9県では64.3%(48.8%)となっている。
・旅行目的では、商用・公用のビジネスでの利用が5割以上。
利用者の旅行目的は、「商用・公用」が53.9%(45.2%)を占め、次いで「私用」が25.8%
(21.1%)、「観光(個人)」11.6%(17.6%)となっており、ビジネス利用と個人旅行で 9 割以上を占め、グループ・団体による観光は4.5%(10.2%)にとどまる。
・空港へは、自家用車を利用する人が5割以上。
県営名古屋空港への最終交通機関は、「自家用車(自分で運転)」25.8%(23.6%)「自家 用車(送ってもらった)」25.6%(18.5%)と自家用車が51.4%(42.1%)で最も多く、次 いで「直行バス」20.5%(21.5%)となっている。
自家用車を自分で運転して来た人の 48.3%が「駐車場1週間無料」をその理由にあげて いる。
・県営名古屋空港を利用した理由は、「発着の時刻が都合よい」、「家・会社に近い」、「無料 駐車場がある」
県営名古屋空港と中部国際空港の両方に就航している路線(秋田、新潟、松山、熊本、
長崎)と新幹線と競合する路線(北九州)の利用者に対し、県営名古屋空港路線を選択し た理由を聞いたところ、47.3%(50.4%)が「発着の時間が都合がよい」と回答し、次いで 31.8%(26.1%)が「家・会社等に近い」、17.5%(12.1%)が「無料駐車場がある」と回 答している。
※( )内は昨年度(平成17年5月24日~30日に実施)の結果
提 供 さ れ た 資 料
県営名古屋空港の利用状況について 県営名古屋空港(空港地図)
県営名古屋空港(リーフレット)
『ビジネス航空フォーラムin愛知』の開催結果について 名古屋空港新展開基本計画
質問回答書
D.神戸空港に関するヒアリング
(2006 年 12 月 21 日実施)
要 約
<スキーム、財源等>
1)第三種空港であることで、地方自治体が一体となってサポートできる。二種 B に格上げ の希望は、大きな設備投資の計画もないため特にない。三種であるからこそ、市の他の 局と連携して「空港を活かしたまちづくり」を実施できる。例えば、観光振興での連携、
空港アクセスとなる新交通での協力体制など。
2)自治体の管理空港と非管理空港の違いに関しては、やはり、自治体の中に空港管理部局 があるのか無いのか、空港管理者の目的に、地方自治体運営に寄与すべきという意識が あるのかどうかで、異なってくる。目に見えないさまざまな部署での連携が可能となる。
3)基本施設とターミナルの一体運営や、PFI による整備なども検討したが、前例がなく実 現できなかった。
4)財産目録は作成していない。土地、建物、「マリンエア」の名称、3 セクの株式、消防自 動車等の重要資産のみ登録済み。一方、「滑走路」「航空灯火」などは、資産区分が存在 せず、制度上登録していない。
5)指定管理者については、空港整備法上の空港は国の通達により安全性確保のため委託可 能範囲が限定されている。可能な範囲は全て委託済。国交省の指導および法律に関わる
(空港整備法及び通達)。
(「その他飛行場」ならさらに広範にできるのかもしれないが)
6)利用促進策については、着陸料の減免措置のみ。搭乗率保証制度などの他の措置は検討 していない。着陸料減免のうち、沖縄、離島などは各振興法に基づく国の告示を踏まえ、
他の空港と同様に実施している措置。独自のものは初便とナイトステイ便対象のものの み。(H20 年度までのインセンティブ措置)。
7)神戸空港は特別会計によって区分されているので、収支が見えやすい。また、市税を投 入しない市会決議を経ているため、独立採算を前提に運営している。
8) 神戸空港の特別会計は、一般会計から地方交付税、県補助金、航空機燃料譲与税を受け 入れ、独自に着陸料、停留料、土地使用料、雑入を歳入とし、歳出として管理経費等、
消費税、市債償還費、予備費を支出している。うち、管理経費には、市役所の空港部門 と空港管理事務所の人件費が含まれている。今後、市債償還費が増えてゆき、この償還
が一服すれば、かなり運営は楽になる。
<用地売却>
1)瀬戸内海の埋立てについては「瀬戸内法」によって制限されており、用地は公共用途の みとの制約があるため、売却の制約となっている。
2)ポートアイランドの企業誘致については、空港による効果が大きい。
<空港運用>
1)旅客数、貨物量ともに第三種空港のなかでも、トップクラスの業績をあげている。
2)30 便しか枠が無いので、旅客需要に対応するため大型機の就航を期待している。貨物便 はベリーで対応可能
3)午後 10 時までの利用時間規制が、需要の掘り起こしに障害になっている可能性が高い。
これら、制約をつけられている空港であり、その制約がはずれれば、かなり収益を高め られる潜在能力を持っている。
<空ビル>
1)他空港同様、地元自治体と経済界が一体となって第3セクター方式で経営されている。
2)空ビルの今年度の収支は、見学者の増加などの要因により、予算よりも好転する見込 み。
3)空港ターミナルはコンパクトであり、動線が直線的で使いやすい。ただし、ビル会社は 財務諸表をネットで公表していない。見学者数も好調なので、ターミナルのテナントの 業績もよい。賃貸料は一般の商業ビルと比べてやや高めと思われるが、他の空港並み。
<その他>
1)神戸―関空ベイ・シャトルは、異なる部署の運営なので詳細は分からない。
2)6月のアンケートの結果によると、観光利用の割合が大きいが、今後は安定したビジネ ス需要も増やしてゆきたい。また、大阪府北部の潜在需要を掘り起こしたい。
ヒ ア リ ン グ 内 容
(神戸市みなと総局 山野 参与、屋山 氏〔空港事業室〕)
1. 概略
神戸空港は、神戸市が設置管理者の第三種空港であり、2,500mの滑走路1本を備えてい る。「都心に近接した都市型空港」をキャッチフレーズとする国内有数の便利な空港である。
旅客数ベースでは全国10位くらいの空港となる。開港後に搭乗率が低下傾向にあるが、市 としては提供座席数が開港当初より 15%も増えているのに対して利用者数の伸びが追いつ いていないためと考えている。貨物便に関しては、専用便は就航していないものの、開港
以来64トン/日の取扱実績をもつ。これは第三種空港全体が取り扱う貨物の約1/3の規模で ある。開港にともなう経済効果は、独自に計測はしておらず、「市内ホテルの稼働率」など 既存統計を参考にしている(どのような指標を使えばよいのか、模索中)。
東京便は、羽田枠の制約があり、新規航空会社のスカイマークが1日8便(平成18年2 月から7便に減便)と大手 2社の便数を上回っている。傾向としては、幹線を中心に大型 化が進んでいる状況。国際定期便は就航できないが、自家用機とオウンユースチャーター 機に限定した国際ビジネスジェットは受け入れをおこなっている。