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4.1 県営に対する考え方

基本的に、国が空港を管理している現状では、費用等の面から、それを敢えて県営 に移行しようとすることにメリットは感じない。

ただし、実際の空港運用上では、航空会社との交渉など県が主体的に関わっている部 分は多い。決して防衛庁に任せきりというわけではない。

4.2 新幹線の影響

北陸新幹線の開業により、小松空港の利用客数が減少することは避けられないと考えて いる。能登空港に関しては、新幹線が開業した他の地域の例のように、東京からの金沢方

面への旅行の総需要が増えれば、空港利用者も増えるのではないかと期待している。

提 供 さ れ た 資 料

z 地域の核としての能登空港 z 小松空港の国際化に向けた取組み

z (平成15年)能登空港主要ストックデータ

z 小松空港の概要(小松空港協議会、小松空港国際化推進協議会 発行)

z ぶらり能登2007ハンドブック

C.名古屋空港に関するヒアリング

(2007 年 2 月 23 日実施)

加藤 髙明(愛知県 地域振興部航空対策課長)

長谷川 洋(愛知県 地域振興部航空対策課 課長補佐)

熊田 清文(愛知県 名古屋空港事務所 主幹)

山内 肇(名古屋空港ビルディング株式会社 空港管理部長)

1. 概略

県営名古屋空港(名古屋飛行場)は、愛知県を設置・管理者とする「その他公共用飛行 場」である。中部国際空港(セントレア)の開港にともない、平成17年2月17日に現在 の形での供用が開始された。滑走路は、隣接する航空自衛隊小牧基地と共用している。ま た、三菱重工に隣接し、航空産業との兼ね合いも重視した空港である。

中部国際空港は、第7次空港整備 5 ヵ年計画において、定期航空路線の一元化を前提に 事業の推進を図ることとされた。中部国際空港の事業化のためには、定期航空路線の一元 化につき地元了解をとりつける必要があり、一方、基地化への強い懸念を持つ地元を収め るためには、名古屋空港の民間空港機能を残すことが不可欠であった。国が廃止する名古 屋空港を定期便一元化の対象ではないコミューター航空やビジネス機などの小型機の拠点 空港として活用していくこととし、最終的に愛知県が空港用地を取得し、設置管理するこ ととなった。

我が国初の本格的な小型機拠点空港で、小型機に特化してコミューター、ビジネス機の 利用に対応した施設整備をおこなった。また、自衛隊が着陸料を支払って使用している。

現在、空港事務所全体で14名の職員が配置されている。その内訳は、空港長1名、運営 5名、整備8名である。なお、空港施設の概要は表 1のとおりである。

表 1 空港施設の概要

区分 開港前 整備完了後

飛行場面積 約196ha 約165ha

滑走路 長さ2,740m 幅45m 同左

誘導路 長さ約2,390m 幅9~30m 長さ約3,330m 幅9~30m エプロン コミューター・ビジネス機用27スポット

小型機用36スポット 約35ha

コミューター・ビジネス機用13スポット 小型機用75スポット 約20ha 一般駐車場 約4.7ha 収容台数約2,500台 約1.3ha 収容台数455台

ターミナル機能を1Fに集約 フィンガーコンコース設置 旅客ターミナル 鉄骨造3階建

延床面積 24,340㎡

ビジネス機専用ターミナル設置 航空灯火 誘導路灯火一部新設 航空灯火電源設備更新

航空保安無

線施設 ILS(計器着陸装置)を新設(国管理時のILSは老朽化のため廃棄)

その他に国管理のVORTAC(超短波全方向式無線標識)NDB(無指向性無線標 識)

また、施設整備に関しては、表11の経緯で進められてきた。小型航空機の拠点空港と して必要な規模に縮小するための場周柵、排水路、道路、灯火等の付替工事、また、旅客、

小型航空機にとって使い勝手の良い空港にするため、ターミナルビルの改修、フィンガー コンコースの設置(ボーディングブリッジの廃止)、エプロンスポットの変更工事等を、概 ね5年(~平成20年)を目途に進めている。費用などの詳細は5.1節を参照されたい。

2. 特徴①:コミューター航空など

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