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考えよう:高レベル放射性廃棄物の処分地を決めるときに、あなたはどのよう
なことに気をつけなくてはならないと考えますか。
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2. 処分地を選ぶときに考えなくてはならないこと
高レベル放射性廃棄物を地層処分する場所を決めるときに、どのような要因 を考えなければならないか、現在国が考えているところです。考えなくてはな らない要因はたくさん挙げられていますが、その中で、代表的なものを説明し ます。
(1)科学的要因
(a)地震(活断層) (b)火山 (c)隆起・侵食 (d)岩盤の固さ (e)地下水の流量
(2)社会的要因
(f)鉱物資源 (g)人口密度 (h)土地利用 (i)港湾からの距離 ( j )港湾からの輸送方法
(1)科学的要因 (a) 地震(活断層)
地震は、活断層やプレートの運動によって引き起こされます。地震のゆれに 対しては、耐震設計によって地下施設を守ることができます。しかし、地下施 設の近くに活断層があると、地下施設を破壊したり、岩盤に亀裂が入ることで 地下水の量が増えたり、地下水の流れが速くなる可能性があります。
(b) 火山
地下施設の近くに火山があると、マグマが流入し、放射性物質を含んだマグマ
が地上に噴出する可能性があります。またマグマの熱によって、ガラス固化体
の周りの地温や水温が上昇する可能性があります。
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(c) 隆起・侵食
隆起が生じている地域では、隆起した地表面が雨や風、流水によって浸食さ れます。隆起が著しい地域では、それだけ侵食も著しくなる可能性があり、一 度埋めた高レベル放射性廃棄物が地表の近くまで接近する可能性があります。
(d) 岩盤の固さ
岩盤がやわらかいと、強度が小さく、地下施設の建設に影響を及ぼす可能性 があります。また、操業中に地下施設の維持・管理が困難になる可能性もあり ます。
(e) 地下水の流量
地下水がたくさん流れている場所では、万が一人工バリアから放射性物質が 漏れ出したときに、放射性物質を広範囲に拡散してしまう可能性があります。
(2)社会的要因 (f) 鉱物資源
処分地の近くに鉱物資源があると、将来生活する人達が、鉱物資源の調査や 採掘で人間が高レベル放射性廃棄物の近くへ行ってしまう可能性があります。
(g) 人口密度
処分地周辺の人口密度が高いほど、事故が起きたときの人的被害が大きくな
ります。
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(h) 土地利用
多くの人が土地の所有権を持っている場所を処分地とする場合には、その人 達に許可をいただき、移動していただかなければなりません。
(i) 港湾からの距離
使用済燃料は、一度青森県六ヶ所村と茨城県東海村にある再処理工場に運び、
再処理しガラス固化体に加工します。その後処分地へと運ばれる計画です。処 分地の近くの港湾までは船で運びますが、その後は陸地を運ばなくてはなりま せん。港湾からの距離が遠くなるほど、輸送中の被ばくリスクが高くなります。
(j) 港湾からの輸送方法
港湾から処分地まで高レベル放射性廃棄物を運ぶ方法は、車両と鉄道の2つ があります。ガラス固化体を一度に輸送する量が少ないほど、ガラス固化体が 途中の道路に留まる時間が長くなり、被ばくのリスクは高くなります。一方で 一度に輸送する量が多いほど、事故が起きたときの被ばくリスクは高くなりま す。
輸送方法
ガラス固化体を 一度に運搬できる量
輸送中の 被ばくリスク
その他
車両 4 本 最も高い 道路の補強が必要。
鉄道 28 本 中程度
勾配の制限があり、輸送 できる範囲が限られる。
(参考:総合資源エネルギー調査会「科学的有望地の要件・基準に関する地層処分技術WG における中間整理」)
処分地を決めるためには、これだけのことを考える必要があります。次のペ
ージから、実際に処分地を決める活動をしてみましょう。
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Memo
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ドキュメント内
高レベル放射性廃棄物の処分問題に関する 教材の開発と効果の分析
(ページ 154-160)