大学院 医療科学研究科 教 授 野 﨑 園 子 神経筋疾患の摂食嚥下障害は出現様式により、
1)急速に進行するタイプ:筋萎縮性側索硬化症など
2)緩徐に進行するタイプ:筋ジストロフィー、パーキンソン病関連疾患、多系統萎 縮症(MSA)など
3)嚥下障害が変動するタイプ:off症状のあるパーキンソン病、重症筋無力症、
多発性硬化症などに分類される。神経筋疾患の病態を理解し、それぞれの経過に対 応したケアを行うことが必要である。
1)急速に進行するタイプでは、
次に起こる障害を予測して、患者の意向を尊重した補助栄養や呼吸管理、誤 嚥防止術などのケアプランをたて、一歩先の事態への患者の理解や受容を援助 する。病状の進行速度に、患者側の理解や受容が追いつかないことも多く、食 への願望・味わう楽しみを尊重するケアが重要となる。
2)緩徐に進行するタイプでは、
患者側に摂食・嚥下障害の病識が乏しいことが多く、うつ症状や認知障害を 伴うこともあり、患者側の理解と受容を助けることが第一歩である。
パーキンソン病などでは、薬物治療が病態を左右することもあり、確実に薬 を嚥下できているかの確認を行う。その時点での最大の嚥下能力を引き出すリ ハビリテーションとともに、嚥下調整食を長期に継続できる工夫や調理法の指 導など介助者へのサポートも重要である。
長期化に伴う肺炎や栄養障害、経腸栄養剤による合併症への対策が必要であ る。
3)嚥下障害が変動するタイプでは、
悪化時の誤嚥防止対策と寛解時の嚥下機能の再評価がポイントである。悪化 時には、むしろ経口摂取を中止し、一時、経管栄養などにより誤嚥のリスクを 減らして早期寛解を促す。
寛解後、嚥下機能の再評価を行い、経管栄養の継続の適否の判断や嚥下訓練
の再開について判断する。経時的な病態変化に対応した、タイムリーで的確な
ケアが求められる。
野 﨑 園 子 ( のざき そのこ )
【略 歴】
・昭和55年 3月 大阪大学医学部卒業
・昭和61年 医学博士
・昭和55年 天理よろづ相談所病院レジデント
・昭和57年 市立豊中病院内科
・昭和58年 大阪大学医学部第二内科
・昭和62年 テキサス大学神経内科 聴講生
・平成 元年 国立療養所刀根山病院神経内科
・平成 4年 同神経内科医長
・平成16年 国立病院機構徳島病院臨床研究部 部長
・平成20年 兵庫医療大学 リハビリテーション学部 教授
・平成23年 同大学院医療科学研究科 教授 兼任
【資 格 等】
・日本神経学会 専門医・指導医 代議員
・日本リハビリテーション医学会 専門医・指導責任者 代議員
・日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 同学会認定士 評議員
・日本嚥下学会 評議員
・日本神経筋疾患 摂食・嚥下・栄養研究会 事務局 世話人
【所属学会】
・日本神経学会 ・日本リハビリテーション医学会
・日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 ・日本内科学会 ・日本臨床神経生理学会
・日本高次脳機能障害学会 ・日本嚥下学会 など
【受賞業績】
・筋萎縮性側索硬化症患者の摂食・嚥下障害−経時的変化の検討−
・第42回日本神経学会会長賞
・筋萎縮性側索硬化症患者の摂食・嚥下障害−嚥下造影と呼吸機能の経時的変化の検討−
・第12回大阪大学第二内科 症例研究賞
・神経難病患者の摂食・嚥下障害対策−国立病院・療養所神経難病病棟における現状と問題点−
・第37回国立医療学会塩田賞
・Videofluorographic Assessment of Swallowing Function in Patients with Duchenne Muscular Dystrophy
・第17回大阪大学第二内科症例研究賞
【主な著書】
・神経・筋疾患 摂食・嚥下障害とのおつきあい−患者とケアスタッフのために−
(全日本病院出版会 編著)
・口腔ケアと嚥下リハビリテーション(メヂカルフレンド社 分担執筆)
・摂食・嚥下障害リハビリテーション実践マニュアル(全日本出版会 分担執筆)
・小児の摂食・嚥下リハビリテーション(医歯薬出版 分担執筆)
・摂食・嚥下リハビリテーション(医歯薬出版 分担執筆)
・外来診療での神経・筋疾患患者の訴えのとらえ方(診断と治療社 分担執筆)
・ALSマニュアル決定版(日本プランニングセンター 分担執筆)
・誰にでも分かる神経筋疾患119番(日本プランニングセンター)
2013.5
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Ann Intern Med. 2008 ;148(7):509-18.
J Speech Lang Hear Res. 2008 ;51(1):173-83
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44
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Nozaki: Deglutition 2012;2:40-48
15-60
2006 ;162:990-6 Musk
J Neurol 2008;255:224-30
58
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2013 10 26 10 00 17 00
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2002
2005
http://jsdnnm01.web.fc2.com/monthlyinfo.html
2013 3
公益財団法人 在宅医療助成 勇 美 記 念 財 団 助 成 事 業
第3回 事前研修会
●と き● 平成25年6月8日(土)午後3時
●ところ● 佐賀県歯科医師会館 3階大ホール
佐賀摂食・嚥下リハビリテーション研究会
〒840-0045
佐賀市西田代二丁目5番24号 佐賀県歯科医師会館内 T E L 0952(25)2291(代)/F A X 0952(22)7586 e-mail [email protected]
U R L http://www.saga-serg.com/
【添付資料2−3】
プ ロ グ ラ ム