法第 33 条第 1 項第 2 号 主として、自己の居住の用に供する住宅の建築の用に供する目的で 行う開発行為以外の開発行為にあつては、道路、公園、広場その他の公共の用に供する空地 ( 消防に必要な水利が十分でない場合に設置する消防の用に供する貯水施設を含む。) が、次 に掲げる事項を勘案して、環境の保全上、災害の防止上、通行の安全上又は事業活動の効率 上支障がないような規模及び構造で適当に配置され、かつ、開発区域内の主要な道路が、開 発区域外の相当規模の道路に接続するように設計が定められていること。この場合におい て、当該空地に関する都市計画が定められているときは、設計がこれに適合していること。
イ 開発区域の規模、形状及び周辺の状況 ロ 開発区域内の土地の地形及び地盤の性質 ハ 予定建築物等の用途
ニ 予定建築物等の敷地の規模及び配置
令第 25 条第 6 号 開発区域の面積が 0.3 ヘクタール以上 5 ヘクタール未満の開発行為にあつ ては、開発区域に、面積の合計が開発区域の面積の 3 パーセント以上の公園、緑地又は広場 が設けられていること。ただし、開発区域の周辺に相当規模の公園、緑地又は広場が存する 場合、予定建築物等の用途が住宅以外のものであり、かつ、その敷地が一である場合等開発 区域の周辺の状況並びに予定建築物等の用途及び敷地の配置を勘案して特に必要がないと 認められる場合は、この限りでない。
令第 25 条第 7 号 開発区域の面積が 5 ヘクタール以上の開発行為にあつては、国土交通省令 で定めるところにより、面積が 1 箇所 300 平方メートル以上であり、かつ、その面積の合計 が開発区域の面積の 3 パーセント以上の公園( 予定建築物等の用途が住宅以外のものである 場合は、公園、緑地又は広場) が設けられていること。
規則第 21 条 開発区域の面積が 5 ヘクタール以上の開発行為にあつては、次に定めるところ により、その利用者の有効な利用が確保されるような位置に公園( 予定建築物等の用途が住 宅以外のものである場合は、公園、緑地又は広場。以下この条において同じ。) を設けなけ ればならない。
⑴ 公園の面積は、1 箇所 300 平方メートル以上であり、かつ、その面積の合計が開発区域 の面積の 3 パーセント以上であること。
⑵ 開発区域の面積が 20 ヘクタール未満の開発行為にあつてはその面積が 1, 000 平方メー トル以上の公園が 1 箇所以上、開発区域の面積が 20 ヘクタール以上の開発行為にあつて はその面積が 1, 000 平方メートル以上の公園が二箇所以上であること。
第1 公園、緑地、広場の定義
公園、緑地、広場(以下「公園等」という。)の一般的な定義は次のとおりであるが、公園等 の公共空地の位置付けは、管理者となるべき市町との法第 32 条の協議の中で決定される。
① 公園
主として住民の戸外における休息、鑑賞、運動、その他のリクリエーション及び非常時にお ける避難の用に供するために設ける。原則として平坦地であり、整形な公共空間をいう。
公園として有効に利用できる土地の勾配としては 15 度程度までと考えられ、公園面積の半 分以上は平坦地であること。
② 緑地
都市における自然地の保全、都市環境の整備若しくは改善、災害の防止、地域相互の緩衝、
緊急時における避難又は主として快適な通行の用に供するために設ける公共空地で、土地の傾 斜が 30 度を超えないものとする。
③ 広場
主として、集会、行事等住民相互の交流、都市美の増進、又は都市の象徴若しくは記念の用 に供すること目的として設ける公共空地で、土地の傾斜が 15 度を超えないものをいう。
◆ 開発行為に伴い確保することが必要となる公園等は、公共施設として位置付けされるもの
(法第 4 条第 14 項・令第 1 条の 2)で、その用地は原則として市町に帰属するものである。
しかし、公共施設として位置付けられない残置森林、がけ面の緑地等については、公園等と区 分して取扱われる。
◆ 主として宅地開発では、緩斜面の緑地が市町に帰属していない場合はその再開発等のトラブ ルも予想されるので、市町に帰属するよう努めること。
◆ 公園の勾配と利用
(昇降の限界となり、遊びには不適。)
1:2 ( 26. 6゜) (休憩や観覧が不適であるが、すべるころがるなど 1:3 ( 18. 4゜) の斜面利用の遊び程度は可能)
1:5 ( 11. 3゜) (すわる、ながめる、散策等休息、観覧に適する。) 1:10 ( 5. 7゜) (走る、駆ける、飛ぶ、ゲーム等の軽い運動が
可能となる。)
第2 公園、緑地、広場の面積
◆ 公園等の設置基準一覧 開発面積
公園等の面 積 の 合 計
予定建築物 等 の 用 途
設 置 内 容 根拠条文 0. 3ha 以上
~5ha 未満
開発面積の 3%以上
公園、緑地又は広場
ただし書で設置不用の場合を 規定
令第 25 条第 6 号
5ha 以上
~20ha 未満
住 宅
公園(1 箇所 300 ㎡以上・1, 000
㎡以上の公園が 1 箇所以上) 令第 25 条第 7 号
規則第 21 条 住宅以外
公園、緑地又は広場(1 箇所 300
㎡以上・1, 000 ㎡以上が 1 箇所 以上)
20ha 以上
住 宅
公園(1 箇所 300 ㎡以上・1, 000
㎡以上の公園が 2 箇所以上) 令第 25 条第 7 号
規則第 21 条 住宅以外
公園、緑地又は広場(1 箇所 300
㎡以上・1, 000 ㎡以上が 2 箇所 以上)
注 1)開発面積の 3%以上の算定に当たっては、がけ面の緑地等は含めない。
注 2)多目的利用された調整池との関係
公園等の多目的利用が図られた調整池については、調整池を公園等として利用する上で支 障がない部分は、公共施設の管理者と協議が成立すれば、公園等の面積に含むことができる。
注 3)開発面積が 0. 3ha 未満のものの取扱い
開発面積が 0. 3ha 未満のものについては、設置義務を課していない。その理由として、仮 に 3%確保したところで 90 ㎡未満で、公園、緑地、広場のいずれとしても不十分であり、
かつ、維持管理上からも問題が残るからである。また、機能上十分な面積のものの設置を義 務付けることは開発者に過大の負担をかけることになるためである。
1 令第 25 条第 6 号本文(開発面積 0. 3ha 以上 5ha 未満の場合)
「3%以上の公園、緑地又は広場が設けられていること」とは、最低の水準として、開発区 域内に散在する公園等の面積を合計して 3%以上あればよいということにもなるが、予定建築 物等の用途等を考慮して、公園、緑地又は広場のうち、必要なものを 1 箇所か 2 箇所程度にま とめて 3%以上設置することが望ましく、最低でも、防災、避難活動の見地からすると 150 ㎡ 以上とすることが望ましい。
2 令第 25 条第 6 号ただし書
ただし書では、面積的にも誘致距離の点からも開発区域内の居住者が支障なく利用できる規 模及び状態で既存の公園等が存在する場合、市街地内の事務所建築等公園の利用形態が住宅地 と異なっており、かつ、建蔽率等建基法の規定により建築計画上有効かつ十分な空地が確保さ れる場合等、前段の趣旨を達し得ると認められる場合には、開発区域内に公園等を設けなくて もよいとしている。
【参考】誘致距離と公園面積
種 別 誘致距離 標準公園面積 設 計 指 針 児童公園 100~150m 0. 03~0. 05ha
幼児の日常の遊び場として、砂場、芝生等の 広場を中心に設計し、保護者のための休養施設 も確保する。
街区公園 250m 0. 25ha
地区の実情にあわせ、児童の遊戯、運動等の 利用、高齢者の運動、憩い等の利用に配慮し、
遊戯施設、広場、休養施設等を最も身近な公園 としての機能を発揮できるよう配慮するもの とすること。
近隣公園 500m 2. 00ha
地区住民の日常的な屋外レクリエーション 活動に応じた施設を中心に設計し、休養スペー スを十分確保するものとすること。
地区公園 1, 000m 4. 00ha
地区住民の身近なスポーツを中心としたレ クリエーション施設を主体に、休養施設、修景 施設等を有機的に配置する。
3 令第 25 条第 7 号(開発面積 5ha 以上の場合)
⑴ 開発面積が 5ha 以上の住宅地の場合、児童公園に相当するものを 1 箇所は確保すべき規模 であると考え、開発区域の面積の 3%以上の公園を確保することを義務付けている。
⑵ 開発面積が 5ha 以上であっても、住宅系以外の開発の場合は、公園に限定せず、緑地や広 場でもよい。これは、商業施設等の開発行為については、防災上必要な空地があれば足り、
必ずしも、公園に限定して整備させる必要がないことからである。
⑶ 5ha 以上の開発行為において公園を考える場合、その規模が一定水準以上のものでなけれ ばならないことは当然として、一箇所にかたよることなく、誘致距離等を考慮して適切に配 置されていなければならない。このため、規則第 21 条において、1 箇所の面積としては 300
㎡以上と規定しているが、これは公園として施設を整備し得る最低の規模として想定される 数値である。また、開発区域の面積が 5ha 以上 20ha 未満の開発行為にあっては 1, 000 ㎡以
上の公園を 1 箇所以上、20ha 以上の開発行為にあっては 1, 000 ㎡以上の公園を 2 箇所以上 設けることとしている。
4 公園等の整備の対象
※ 運用指針Ⅰ-5-2 第2号関係(公園、緑地又は広場に関する基準)参照
⑴ 令第 25 条第 6 号及び第 7 号の「公園、緑地又は広場」は、多数者が集まる用途の開発 行為については、環境の保全、災害の防止、利用者の利便を確保するため必要なものであ るが、法上、開発行為に伴い必要とされる公園等は、開発区域内の利用者のために必要な ものであり、広域的な観点から必要とされる公園については、別途公共側で整備するもの であるから、例えば大学等の建設を目的とした開発行為における公園等の整備について は、大学等の敷地内に、学生・教職員等の利用を想定した緑地又は広場等が当該大学等の 計画に基づき整備されれば足り、専ら一般公共の利用に供する公園の整備まで要求するこ とは望ましくない。
5 第二種特定工作物に対する不適用
※ 運用指針Ⅰ-5-2 第2号関係(公園、緑地又は広場に関する基準)参照
⑵ 令第 25 条第 3 号、第 6 号及び第 7 号
ゴルフコース等の第二種特定工作物については、道路、公園等の公共空地の基準を適用 するが、その本質が空地的、緑地的、平面的土地利用であることに鑑み、令第 25 条第 3 号、第 6 号及び第 7 号については適用しないことが望ましい。
また、令第 25 条第 6 号及び第 7 号の適用がない「主として第二種特定工作物の建築の 用に供する目的で行う開発行為」には、大学等の野球場、庭球場、陸上競技場等に通常併 設されると考えられる付属的な建築物が建設される場合が含まれるものと考えられる。
第2款 公園等の施設計画
規則第 25 条 令第 29 条の規定により定める技術的細目のうち、公園に関するものは、次に掲 げるものとする。
⑴ 面積が 1, 000 平方メートル以上の公園にあつては、二以上の出入口が配置されていること。
⑵ 公園が自動車交通量の著しい道路等に接する場合は、さく又はへいの設置その他利用者の 安全の確保を図るための措置が講ぜられていること。
⑶ 公園は、広場、遊戯施設等の施設が有効に配置できる形状及び勾配で設けられていること。
⑷ 公園には、雨水等を有効に排出するための適当な施設が設けられていること。
① 公園はその性質上、利用者の利便を考慮して、公道に接する場所に計画するほか、著しい狭長、
屈曲のない形状で、適切な位置に配置されていること。
② 規則第 25 条第 1 号は、1, 000 ㎡以上の公園の出入口についての規定で、出入口が 2 箇所以上 配置されることになっているが、これは、一辺に 2 箇所設けるということではなく、最低二辺に 出入口を設けることを規定していると解されることから、公園は、最低二辺は道路、広場等出入 口を設けることが可能なものに接続している必要がある。
③ 規則第 25 条第 2 号は、利用者の安全を図るため、公園が自動車交通量の著しい道路や鉄道等 に接して設けられている場合に、柵や塀又は緑地帯等の設置等を講ずることを義務付けている。
④ 規則第 25 条第 3 号は、公園の形状、勾配についての規定である。公園は、その形状、地形等 から建築物の敷地として利用しにくい土地等に計画されがちであるが、公園本来の目的を達成す るには遊戯施設等が有効に配置でき、かつ、有効に利用できる形状、勾配で設けられなければな らないことを義務付けている。
⑤ 規則第 25 条第 4 号は、公園の排水施設の設置を義務付けたものである。雨水、地下水、散水 等を有効に排出するものであると同時に、公園の有効利用上支障のないものでなければならない。