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公共施設等の管理に関する基本的な考え方

3. 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針

3.3 公共施設等の管理に関する基本的な考え方

■美濃加茂市第 5 次総合計画では、大人も子どもも、日本人も外国人も、美濃加茂市に住んでいる人も、美濃加 茂市に働きに来る人も、観光に来る人も、だれもが一目で、美濃加茂市の“夢のある 明るい未来”をイメージでき るよう、美濃加茂市の将来像として「まぁるいまち みのかも」を掲げています。また、共通目標において、「みんな がそれぞれの役割をもって、だれもが活躍できるまちをつくる」ことを目指しています。

■これらを踏まえ、本計画においては、美濃加茂市の将来像(めざすべき未来のまち)として、公共施設等マネジメ ントを推進していくことで、市民が公共施設においても活躍できるよう、「あるべきすべての公共施設が、市民に愛 され、活用されているまち」を目指します。

美濃加茂市第 5 次総合計画における「美濃加茂市の目指すべき将来像」

美濃加茂市公共施設等総合管理計画における「美濃加茂市の目指すべき将来像」

■一方で、本市においては、前頁で整理したとおり「将来的な人口減少と少子高齢化の進行」「公共施設等の老朽 化」「厳しい財政状況」の課題が浮かび上がっており、今後 40 年間の公共施設の更新等費用の不足額が 216.0 億円(年間 5.4 億円)、インフラ施設を含めると 1,440.0 億円(年間 36.0 億円)に達する見込みであることから、

公共施設等や公共サービスの量・質を今後も維持・向上していくには、健全な財政(将来負担比率 0%等)を維 持していく必要があります。

■現状の課題を踏まえつつ、本計画における美濃加茂市の将来像を達成するためには、公共施設等の総数(施設 数)・総量(延床面積・整備延長)、公共サービスの量・質等を最適な状態にする「公共施設等の最適化」を図る ことが大前提となります。

■本市においては、公共施設等の更新等費用に係る財源が不足する見込みであることから、「効率的な運営により 必要な公共サービスの質の向上を図りつつ、更新等費用の削減を図る」ことで「公共施設等の最適化」を目指し ます。

美濃加茂市公共施設等総合管理計画における目標

美濃加茂市第 5 次総合計画

公共施設等総合管理計画

めざすべき未来のまち

あるべきすべての公共施設が、

市民に愛され、活用されているまち

「あるべきすべての公共施設が、市民に愛され、活用されているまち」の実現のため

効率的な運営により「公共施設等の最適化」を達成する

(2) 公共施設等最適化のための 3 大方針・5 原則

① 公共施設の総数・総量削減の 3 大方針

■本市において、健全財政(将来負担比率 0%等)を維持しつつ「公共施設等の最適化」を達成するためには、公 共施設等の総数・総量の削減等により更新等費用を削減し、財源不足を解消する必要があります。しかし、イン フラ施設は、市民の生活基盤を支えていることから総数・総量を削減することが困難です。そのため、ここでは公 共施設(ハコモノ)を対象に総数・総量の削減方針について検討します。

■高度経済成長期以降において実現してきた「ニーズに応じて公共施設を適宜新たに建設していく」ということは今 後困難であり、老朽化した施設の更新等(大規模修繕・建替え)とともに、既存の建物の再利用や再配置(統廃 合、複合化、用途転換)等の賢い使い方を前提としてニーズに対応していく必要があります。

■現時点において、美濃加茂市における人口 1 人当たりの施設量(延床面積)は全国の平均と比べて少ない現状 にありますが、公共施設の更新等費用試算によって、今後 40 年間、毎年 5.4 億円が不足し、総額で 216.0 億 円相当分の歳出削減が求められることが明らかとなりました。

■これは、一般会計において運用する公共施設の総延床面積 156,721 ㎡のうち、約 40%(62,688 ㎡)を削減す ることに相当します。

■歳出削減を得る方法としては、「①公共施設の総数(施設数)・総量(延床面積)を減らす」、「②公共施設の経 営効率を向上させて更新・維持管理費用の削減を図る」という大きく 2 通りの手法が考えられます。

■学校教育系施設の延床面積が、一般会計分の公共施設全体(156,721 ㎡)の約 41%を占める中、単純に 40%を削減することは非現実的ですが、人口減少期を見据えた適正な施設の数・量・配置を考える際に、まず 現況よりも増やさないことを前提として公共施設の最適化を考えなければなりません。

■また、市民満足度調査(市民アンケート)の結果においても、効率的な経営によって一定の公共サービスを維持 しながらも面積削減を図ることをのぞむ市民が最も多い結果となっています。

■このことから、「①公共施設の面積を現状以上に増やさない、可能な限り削減を図る」ことを前提とし、「②効率的 な運営を基本として公共施設の更新・維持管理費用の削減を図る」ことを最優先で検討します。

■必ずしも公共施設が供給過多でない現状を踏まえつつ、施設面積を削減していく手法として、隣接する複数の地 区や同一地区内で機能が重複する公共施設を統合する「統合」や、異なる機能を持つ公共施設を一つの建物 にまとめて利便性を高める「複合化」等が有効であると考えられます。

■これらを踏まえて、「公共施設の総数・総量削減の 3 大方針」を以下のように定めました。美濃加茂市の公共施 設等マネジメントを推進していくに当たっては、公共サービスの質の向上を図ることを前提としつつ、3 大方針に基 づき可能な限り公共施設の総数・総量削減を図っていきます。

公共施設の総数・総量削減の 3 大方針

★ 原則として更新以外の新規整備(建設)は行わない

★ 建替時は統合・複合化を検討し、施設の総数を圧縮する

★ 施設の総量(延床面積)は現況以上に増やさない

② 公共施設等マネジメントの 5 原則

■「公共施設等の最適化」を図る際には、単純なコスト志向(公共施設等の総数・総量・更新等費用の削減等)の みで考えるのではなく、利用者の利便性向上につながるよう、公共施設等(公共サービス)の質の向上についても 同時に検討していく必要があります。

■これまでも取り組んできた公共施設のあり方に関するワークショップの開催等を継続するなど「利用者目線」で公 共施設等マネジメントを実施していくほか、財政健全化と利用者の利便性向上を目的とした「統合・複合化」の推 進、また、施設経営の効率化を目的とした「民間活用」の検討、「公共交通」との連携による利用者の交流の機 会創出など、「健全財政」の維持と併せて「公共施設等の最適化」のために推進していくべき取組みを、「公共施 設等マネジメントの 5 原則」として整理しました。

■5 原則に基づいて公共施設等マネジメントを実施することで、必要な公共サービスの質の向上を図りつつ、更新 等費用の削減を図ります。

公共施設等マネジメントの 5 原則

利用者目線

常に利用者(市民)のニーズを反映した施設を整備します。

例)市民・利用者アンケート等のニーズ調査、ワークショップの実施 等

統合・複合化

財政の健全化、利用者の利便性等を考慮し、原則として、新規に単一目的の施設を 建設しません。

例)同種施設の統合、目的の異なる施設間の複合化 等

民間活用

民間施設と連携することにより、市民にとってより便利な施設を目指します。

また、建設時には PPP/PFI等の活用を検討し、歳出の軽減を図ります。

例)指定管理者制度の継続的活用、PFI の推進 等

公共交通

コンパクトエリアとサテライトエリア間の公共交通網整備を視野に入れ、人の交流の機 会を創出します。

例)美濃加茂市地域公共交通網形成計画との連携・連動 等

健全財政

公共施設等の整備(更新・統合・複合化・民間施設の活用等)を行う際は、将来負担 比率 0%を堅持することを絶対的な条件とし、将来負担比率 0%の維持及び市債残 高の削減等により健全財政を維持します。

利 用 者 目 線

統 合

・ 複 合

化 民 間 活 用 公 共 交 通 健 全 財 政

原則 1 利用者目線

■公共施設の大規模修繕や建替えに当たっては、市民ワークショップや利用者アンケート、市民参加型検討委 員会の設置などによって利用者のニーズを反映した施設整備を進めます。

■利用者のニーズを把握して建物の改修や建替えの計画を立てることによって、施設を活かした利用者へのサ ービス提供まで考えることができ、より効果的な施設運営につながります。

■これまでにも、太田宿中山道会館や加茂野交流センターの建設に当たっては、地域住民が参加するワークショ ップの意見を反映して建物の設計がなされました。文化会館の改修に当たっては、市民参加型の「文化会館 のあり方検討委員会」で施設改修に併せて効果的な運営についても協議されてきました。

■また、将来的な少子化による影響を大きく受ける保育園については、平成 27 年度(2015 年度)中に、保育士 ワークショップを 3 回実施し、グループワークを実践してきました。

■このように、施設の類型ごとの特性を考慮しつつ、利用者との合意形成に努めており、インフラ施設を含めた各 施設のマネジメント方針を策定・見直ししていくに当たっては、利用者目線のニーズ等を確実に反映して検討を 行います。

原則 2 統合・複合化

■既存の複合施設である文化の森は、博物館や美術館の機能を持つ市民ミュージアムに教育センターを併設し た施設です。文化の森では、施設を活用した小中学校の教育課程プログラムも多く行われており、博学連携が 進んでいます。各地区において支所機能を持つ連絡所も、交流センターとの複合施設です。交流センターは、

生涯学習活動、地域づくり活動の拠点としての機能を持っています。

■このように、美濃加茂市ではこれまでも複合施設を整備しており、今後新規に施設を建設する場合は、健全財 政、利用者の利便性等の視点から、原則として施設の統合・複合化を図り、単一目的の施設は建設しません。

■コンパクトエリアにおける公共施設の過密、またサテライトエリアのうち、特に人口減少の激しい市北部地区の状 況を鑑みつつ、保育園の統合を図るなど、異なる機能を持つ施設の統合(複合化)に限らず、同じ機能を持つ 施設の統合(集約化)についても検討していきます。

統合

(集約化)

複合化

事業実施前 事業実施後 説明