視察日程 :平成 21 年 9 月 18 日(金)
視察場所 :太田市役所、太田市 paltown 城西の杜、伊勢崎市浄化センター、若 田発電所(高崎市)
視察参加者 :板橋委員長、金田副委員長、吉田委員、須藤委員、佐藤委員、矢野 委員、大岡委員、岩井委員、小野委員、春山委員、佐々木委員、上 石委員、根岸委員、町田委員、大沢委員
(事務局)津金澤部長、齋藤課長、上原係長、山口係長代理
平成 21 年度富岡市地域新エネルギービジョン策定事業先進地調査報告
①太田市役所本庁舎
太田市庁舎の太陽光発電システムは、太陽電池で発電した直流電力をインバーターによ り交流電力に変換した後、商用電力と連携し庁舎内の照明器具や電気機器の電源として利 用しており、窓ガラスに組み込んだシースルーアモルファス太陽電池と屋上に設置した単 結晶太陽電池により 30kW の発電容量がある。
なお、このシステムは年間発電量を 30,000kWh 見込み、これにより節約する燃料消費量 は灯油に換算すると約 8,000 リットル(ドラム缶 40 本)分の省エネルギーに貢献し、二酸 化炭素削減量は年間 3,600kg を見込んでいる。
【太田市役所本庁舎太陽光発電施設概要】
・シースルーアモルファス太陽電池 庁舎南側、西面及びトップライトのガ ラス(複層ガラス)に設置しており、発 電容量は 15kW(設置年度時点で、シース ルーとしては世界最大規模)となってい る。太陽電池を組み込んだガラスは約 450 枚で、ガラスの構造は複層ガラス(2 枚のガラスの間に断熱のための空気層を 持つ)となっている。
太陽電池の大きさ(セル)は窓ガラス 用:268mm角、トップライト用:300m
富岡市地域新エネルギービジョン
・単結晶太陽電池
低層棟の南側屋上に単結晶太陽電池を設置しており、発電容量は 15kW、 モジュール枚数 110 枚のシステムとなっている。
②太田市 paltown 城西の杜
paltown 城西の杜においては、太田市 産業環境部環境政策課より太田市の取 り組みについて説明を受けた。太田市は 平成 16 年度~平成 18 年度の間「太田ま ほろば事業」として公共施設の省エネル ギー化を進めるとともに、住宅や業務用 ビルなどに対する省エネルギーの普及 や支援を行ってきた。平成 16 年度には、
市民活動の拠点となる「スーパーエコハ ウス」を建設し、市内外の注目を集めて いる。
太田市スーパーエコハウス スーパーエコハウスがある「paltown 城
西の杜」は、NEDO による太陽光発電システ ムの実証研究が行われており、住宅団地内 の 553 戸に太陽光発電システムを設置し、
システムの性能や配電系統への影響を研 究している世界に類を見ない大規模な PV
(フォトボルタイック)タウンである。
平成 11 年度より事業を開始し、平成 21 年 4 月までに 8 期の分譲期間で 758 区画の 販売実績がある。
また、太田市では太陽光発電システムの普及を図るため、補助金を支給している。導入 実績は平成 21 年 7 月末で 1,106 件となっている。paltown 城西の杜と合わせた出力合計は 6,113.24kW となり、二酸化炭素削減量は 2,598.13t-CO2となっている。
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③伊勢崎市浄化センター
伊勢崎浄化センターでは、地球温暖化 防止と電力料金削減を目的としたマイク ロガスタービンによるバイオマスガス発 電設備を導入しており、平成 16 年 12 月 より運用を開始している。
下水処理過程で発生する汚泥は、嫌気 性消化という方法で処理する過程で消化 ガスという可燃性ガスが得られる。多く の下水処理場ではこの消化ガスをボイラ ーの燃料などとして活用しているが使い きれない余剰ガスについては燃焼し処分 していた。伊勢崎市浄化センターは、こ
の余剰ガスをバイオマス発電として用いた施設である。
既設汚泥消化設備より発生した消化 ガスは乾式脱硫器で脱硫された後、
800m3 のガスホルダに貯蔵される。これ を昇圧・除湿及び不純物であるシロキ サンを除去したものをマイクロガスタ ービン発電設備の燃料としている。発 電した電力はボイラー電気室で同期遮 断器を介して商用電力と系統連系し負 荷設備に供給しており、発電実績を帳 票装置に出力できるシステムとしてい る。
伊勢崎浄化センターでは発生する消化ガスのおよそ 2/3 をボイラーの燃料として活用し、
残りの 1/3 をマイクロガスタービンにて発電に利用している。
発電した電気は、平成 20 年度実績で 173,240kWh となっており、場内における消費電力 の 5%を担っている。
伊勢崎市バイオマスガス発電設備
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④若田発電所
若田発電所は、東京発電㈱が高崎市 水道局協力のもと管理している施設 である。高崎市水道局神山取水場から 取水した水を、約 38m の標高差で約 6km の導水路により若田浄水場に導か れ、発電を行っている。
流れと高低差によるエネルギーは、
着水井で減勢されていたが、これを人 為的に導水路内の水面を有効落差 20m が得られる位置まで上昇させ、その水 面を維持することにより発電運転を 行っている。
導水路内の水位を一定に保つ方法は、水車の入口管に設置した圧力計の変化に応じて水 車の通水量を自動的に調整しており、水位を一定に保って運転している時は、通水量の変 化はない。
なお、認可出力は 78kW であり、最大使用水量は 0.516m3/s である。この発電機の運転に より年間 210t-CO2の排出抑制が可能となっている。
高崎市マイクロ水力発電設備
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