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個別的事項

ドキュメント内 平成28年3月16日(: 長崎市│監査等の結果 (ページ 57-161)

(1)市営住宅に係る長崎市の組織運営  ア.  概要 

市営住宅の管理運営については、主に住宅課が担っており、市営住宅工事の設計 及び施工は建築課が担当することとなっている。また、家賃や敷金の管理は公営住 宅システムで対応しており、当該システムの管理運営は情報システム課が担ってい る。さらに、市営住宅は市有財産として市有財産台帳に登載を行うべきものであり、

市有財産台帳の管理は財産活用課が担っている。その他、「第2  2.(2)ア.長崎 市全体の公共施設の概要」に記載したとおり、市営住宅は長崎市が所有する公共施 設の中でも延床面積が3分の1ほどを占めており、その点では、将来的な公共施設 全体の最適化を目指すために計画を立てた「公共施設マネジメント」の取りまとめ を担う資産経営室も関与しているといえる。 

市営住宅に係る住民との日常的なやり取りや修繕工事の対応等の日常的な業務に ついては、旧町では行政センターが、旧長崎市では指定管理者が実施している。ま た、修繕について、大規模修繕のような計画修繕や 130 万円超の高額修繕は住宅課 が行い、130 万円以下の日常的な修繕は年度予算を確保した上で、その予算内で行 政センター又は指定管理者が行っている。 

長崎市は、市営住宅の管理運営等に関連する各所管課の事務分掌を「長崎市組織 規則」において規定している。なお、市営住宅に関連する各所管課の相関関係は、

以下の図のとおりである。 

【各所管課の相関関係】 

※ 出所「長崎市の事務分掌及び各種マニュアル」等を基に監査人が作成   

市 営 住 宅 の 管 理 運 営

【住宅課】 

市  営  住  宅 

市 営 住 宅 の 工事(設計・

施行) 

【建築課】 

市 有 財 産 台 帳 の管理   

【財産活用課】 

「公共施設マネジメント」【資産経営室】 

市営住宅における日常的な業務 

指定管理者  行政センター 

公営住宅システムの管理運営 

【情報システム課】 

イ.  実施した監査手続及び考察 

( i ) 関連する書類の閲覧及び担当者へのヒアリング 

長崎市は、市営住宅に係る業務について、各所管課の事務分掌として規定するこ とによって責任関係を明確にしている。市営住宅の管理運営等に関連する各所管課 の事務分掌は、以下のとおりである。 

【各所管課における事務分掌を抜粋】 

部署  市営住宅の管理運営等に関連する事務分掌  住宅課 住宅施策に関すること。

市営住宅整備計画の策定に関すること。

市営住宅の維持管理に関すること。

住宅地区改良事業に関すること。

特定優良賃貸住宅及び高齢者向け優良賃貸住宅に係る認定及 び検査等に関すること。

借上公営住宅等に係る認定、検査等に関すること。

サービス付き高齢者向け住宅の登録等に関すること。

市営住宅(敷地を含む。)の譲渡に関すること。

住宅審議会に関すること。

建築課 市営住宅工事の設計及び施行に関すること。

財産活用課 市有財産の統括に関すること。

全国市有物件災害共済会及び自動車損害賠償責任保険の契約 に関すること。

資産経営室 公共施設の適正配置に関すること。

情報システム課 情報化の推進に関すること。

電子計算組織の運営に係る総合調整に関すること。

電子計算機の運用に関すること。

※ 出所「長崎市組織規則」 

 

市営住宅に関連する業務については、上表のように各所管課で分担されており、

網羅的に対応できるようになっていることを確認した。 

なお、市有財産台帳については、事務分掌の中で財産活用課が調製することとな っている。財産活用課作成の市有財産台帳の登載に係る業務の流れを図示化した「公 有財産管理事務フロー」では、市有財産台帳への仮登録については各所管課が行い、

市有財産を総括する財産活用課は本登録時のチェック及び承認を行うこととなって いる。当該業務の流れについて財産活用課にヒアリングを行った結果、市有財産台 帳の完全性については、各所管課が責任を持ち、財産活用課はその取りまとめを行 うに過ぎないとのことであった。 

 

ウ.  結論 

市営住宅に係る長崎市の組織運営について検討を行った結果、特に指摘すべき事 項は認められなかった。 

 

(2)指定管理者  ア.  概要 

( i ) 指定管理者とは 

指定管理者とは、「地方自治法」第 244 条の第2項以下に規定されている、公の施 設の設置の目的を効果的に達成するため、必要があると認めるときに、条例の定め るところにより、地方公共団体が指定して当該公の施設の管理を行わせる法人その 他の団体である。指定管理者の指定は、期間を定めて行うものとされ、条例には、

指定管理者の指定の手続、指定管理者が行う管理の基準及び業務の範囲、その他必 要な事項を定めるものとされている。 

 

( i i )市営住宅の指定管理者 

長崎市は、「長崎市営住宅条例」第 76 条第1項において、旧長崎市の市営住宅等 の管理を指定管理者に行わせるものとしており、同条第2項において、当該指定管 理者の指定に当たっては、公募の方法により、これを行うものとしている。長崎市 は、旧長崎市をA地区とB地区に区分して指定管理者を指定しており、その状況は 以下のとおりである。 

【指定管理者の推移】 

H18〜H21 

(1 期目) 

H22〜H26 

(2 期目) 

H27〜H31 

(3 期目) 

管理戸数 

(H27. 4. 1) 

大成サー ビス㈱ 

㈱エルベック 

(A地区) 

㈱エルベック 

(A地区) 

16 団地  2, 987 戸  大成有楽不動産㈱・ 

㈱三山不動産共同企業体 

(B地区) 

㈱トラスティ建物管理・ 

㈱三山不動産共同企業体 

(B地区) 

37 団地  4, 488 戸 

※ 出所「長崎市住宅課提供資料」 

  長崎市では、旧長崎市について、市営住宅の管理業務を指定管理者に委託してい る。また、旧町については、行政センターが指定管理者と同様の管理を実施してい る。平成 22 年度からの指定管理者制度の導入に当たって、長崎市は、当初、旧町に ついても指定管理者の管理対象とすることも考えていたが、住民にとって、担当窓 口が地理的に遠くなるなどの不都合が生じる可能性があったため、現在のような状 況となっている。 

   

( i i i ) 指定管理者が行う業務 

指定管理者が行う主な業務は、以下のとおりである。 

【長崎市営住宅指定管理者募集要項の抜粋】 

①入居者等からの相談窓口業務 

②入居に関する業務    ア  募集事務 

イ  入居事務 

③各種申請・届出の受付に関する業務    ア  申請の受付及び通知書等送付 

イ  届出の受付 

④家賃及び駐車場使用料に関する業務    ア  納入通知書等の送付 

イ  口座振替不能通知書の封入緘及び送付 

ウ  収入認定更正、家賃等の減免に係る納入通知書送付  エ  家庭訪問による納入指導、収納 

オ  口座振替制度の推奨 

⑤収入申告に関する業務 

⑥駐車場の管理に関する業務 

  ア  申請、届出等の受付及び許可書送付  イ  自動車部会等との連携 

ウ  無断使用者の調査及び対応 

⑦退去等に関する業務    ア  退去(明渡し)関連 

イ  無断退去者への対応  ウ  入居者の安否確認  エ  不正入居者への退去指導 

⑧財産管理に関する業務 

  ア  修繕業務(諸修繕・空家修繕) 

イ  災害、事故への対応  ウ  施設整備保守管理業務  エ  防火管理業務 

⑨その他業務 

  ア  事業計画書  及び報告等の作成  ・提出  イ  市営住宅管理人  との連携 

ウ  入居者への啓発活動(「市営住宅だより」発行など) 

エ  統計資料等の作成  オ  職員研修 

⑩施設における自主事業の実施 

  施設の性格や設置目的を勘案し、施設利用者の利便性向上や、施設の居住 環境などを高めるために効果的であると認められる場合は、長崎市との協 議より指定管理者独自の自主的な事業を行うことができます。 

※ 出所「長崎市営住宅指定管理者募集要項」 

( i v) 指定管理者へのモニタリング 

「地方自治法」第 244 条の2第 10 項では、「指定管理者の管理する公の施設の管 理の適正を期するため、指定管理者に対して、当該管理の業務又は経理の状況に関 し報告を求め、実地について調査し、又は必要な指示をすることができる。」と規定 している。また、同条第 11 項では、「指定管理者が前項の指示に従わないときその 他当該指定管理者による管理を継続することが適当でないと認めるときは、その指 定を取り消し、又は期間を定めて管理の業務の全部又は一部の停止を命ずることが できる。」と規定している。 

長崎市は、「地方自治法」に基づき、指定管理者が施設の設置目的を理解し、適正 な管理運営及び良好なサービスの提供を行っているかを監視、監督する必要がある。

このため、次年度以降の業務内容等に反映させるためにも、「長崎市公の施設の指定 管理者制度に関する指針」を規定し、市営住宅についても当該指針に基づき以下の モニタリングを行っている。 

【長崎市営住宅指定管理者募集要項の抜粋】 

①事業報告書の提出 

  指定管理者は、管理業務の実施状況、利用状況、収支状況などを記載した 事業報告書を作成し、毎年度終了後、基本協定書に定める期日までに市に 提出することとする。 

②利用者アンケートの実施 

  施設の管理運営やサービスについて、利用者の反応を検証するため、指定 管理者は、基本協定書に基づき、利用者アンケートを実施することとする。

また、所管課においても、利用者の声が直接行政に届くよう、独自のアン ケートを実施する。 

③所管課によるモニタリング 

  施設の所管課において、「指定管理者モニタリングチェックリスト」を参考 に、どのような点に留意しチェックすべきかを整理する。適宜、現地調査、

聞き取り調査、各種報告書の提出、協議会の実施等によりモニタリングを 行うこととする。 

④指定管理者による事業報告及び自己評価 

  指定管理者は、日常業務、定期的に行う清掃、機器点検等のほか、利用状 況や料金の収納状況等について、日報や月報等の記録を作成し、事業計画 との整合が取れているかなどの自己評価をすること。その際、事業計画と の乖離がある場合は、早期に原因究明を行い、対策を講じることとする。 

これらの記録を基に、年度終了時に、事業報告書を作成し、指定された期 日までに市へ提出することとする。 

⑤その他 

  必要に応じ、指定管理者に業務の実施状況、経理の状況等について報告を 求め、所管課との意見交換会を開催するなど、公の施設の管理運営状況の 把握に努めることとする。また、事故等が生じた場合は、遅滞なくその状 況を報告させることとする。 

※ 出所「長崎市営住宅指定管理者募集要項」 

ドキュメント内 平成28年3月16日(: 長崎市│監査等の結果 (ページ 57-161)

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