第 1 章 基本理念・基本的な考え方
3 体系図
基本理念
基本目標
①情報提供、相談支援の充実
②生活支援サービスの充実
③保健・医療の充実
④教育・療育の充実
⑤就労支援の充実
⑥スポーツ・レクリエーション、
文化活動の充実
⑧障がい者理解の推進
⑦生活環境の充実
障 が い の あ る 人 も な い 人 も ︑
と も に 生 き ︑ そ の 人 ら し く
い き い き と 暮 ら せ る ま ち を め ざ し て
1.情報提供、コミュニケーション支援の充実 2.相談支援の充実
3.権利擁護の推進
1.訪問系サービスの充実 2.日中活動系サービスの充実 3.居住系サービスの充実 4.その他の生活支援の充実
1.障がいの早期発見・早期対応、発生予防 2.受診しやすい環境づくりの推進
1.就学前療育の充実 2.学校教育の充実
1.一般就労支援の充実 2.福祉的就労支援の充実
1.スポーツ・レクリエーション、文化活動 の充実
1.交通・公共施設などのバリアフリー化の推進 2.防災・防犯対策の充実
①相談支援の充実
②サービス支援の 充実
③就労支援の充実
基本施策 3つの重点課題
※ 詳しくは 66 ページ以降を参照
平成18年に施行された「障害者自立支援法」において、「障がい者の福祉サービスを 一元化」してサービスを障がいの種別に関わらず提供すること、「障がい者がもっと働 ける社会」にすること、「公平なサービス利用のための手続きや基準の透明化、明確化」
などが改革のポイントとして掲げられたことから、本市では、これらに対応するため
「相談支援」、「サービス支援」、「就労支援」の3つを特に重要な課題として位置づけ ることとしました。
このような考えから、同法による新たな制度・サービスへの円滑な移行などを推進 していくため、平成20年1月に、市内の障がい者団体などの当事者や障がい福祉サー ビス事業所・施設、相談支援・就労支援の事業所、行政機関など、障がい者を取り巻 く様々な関係者により構成する「市原市障がい者自立支援協議会」を設置し、また、
同年8月には、同協議会の下部組織として「相談支援部会」「サービス支援部会」「就 労支援部会」の3つの専門部会を設置し、それぞれの部会において障がい当事者など の関係者への聞き取り調査などを通じてニーズや課題整理等の取り組みを行ってきま した。
本計画では、これらの取り組みの成果をもとに、以下の3つの重点課題を中心に、
その課題解決に向けた取り組みを推進していくこととします。
3つの重点課題
重点課題① 相談支援の充実 重点課題② サービス支援の充実 重点課題③ 就労支援の充実
3つの重点課題
4
【これまでの現状把握・課題抽出の経過】
市原市障がい者自立支援協議会(相談支援部会)において、相談支援に関する現状 把握や課題について検討を重ねた結果、現在は行政や各障がい者施設、相談支援事業 所などがそれぞれ個別に相談支援を行っており連携が不十分であること、また、その ために障がい者にとっては「どこに相談したらよいかわからない」といった大きな課 題があることを確認し、この課題解決のための方策として、障がいに関するあらゆる 相談に対応し、必要に応じてそれぞれの専門機関につなぐような機能を持つ「総合相 談窓口」の設置について検討を進めてきました。
まず、総合相談窓口について、障がい者団体や相談支援事業所、入所施設等を対象 にしたアンケートや意見交換会などを行った結果、主に以下のような意見が挙げられ ました。
・期待する役割としては、一か所ですべての相談内容を受付し、状況によって専 門機関へ紹介することのできる相談員の配置を希望する声が多く挙がった。
・一か所に相談が偏らないような振り分け機能を持たせ、市内事業所の相談支援 レベルを均一に底上げする研修や情報交換の場を継続実施すべきとの意見があ った。
・設置場所は公共施設が望ましく、必ずしも 24 時間対応の必要はないものの、管 理者には市の職員を配置するなど、市が責任をもって対応してほしいとの意見 があった。
・また、利用者本位の窓口となってほしいとの要望もあった。
以上のような関係者の意見等をもとに、同部会で検討を重ねた結果、現在までに次 のような方向性を確認しました。
相談支援の充実 重点課題①
・行政が主体性を持って対処するという考え方を念頭に、民間事業者の専門性を 活用しながら融合を図り、3障がいの専門性を有する職員を配置した基幹相談 支援センターを開設する方向で検討していく。
・同センターでは、すべての相談に対応するのではなく、地域の相談機関と連携 し、きちんとつないでいくことが大切で、地域の相談機関では抱えきれない困 難ケースについては、個別支援会議を開催するなどそのフォローにあたる。
・実施方法等としては、民間に事業委託するにしても公の場に設置することが望 ましく、必ずしも 24 時間対応という必要はなく、緊急時に連絡が取れるしくみ とする。
一方、国においても「障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保 健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律 の整備に関する法律」による「障害者自立支援法」の改正により、基幹相談支援セン ターの設置が示され、正にこれまで同部会で検討を進めてきた総合相談窓口の考え方 が初めて法律にうたわれる形となりました。
【本計画における取り組みの方向】
・障がい種別を問わず様々なニーズに応じた、だれもが相談しやすい相談支援の実 現に向けて、福祉だけでなく医療・教育・就労など様々な関係者による基幹型の 相談支援体制の構築を目指します。
【これまでの現状把握・課題抽出の経過】
市原市障がい者自立支援協議会(サービス支援部会)において、サービス支援に関 する課題について、訪問系サービス、日中活動系サービス、居住系サービスの3つの サービス体系に分け、それぞれ障がい者団体や関係事業所等の聞き取りなどを通じて、
その検討を行った結果、以下のような課題を確認しました。
<訪問系サービス>
・介護保険サービスを主として実施している居宅介護事業者が障がい福祉サービ スの事業へ参入するケースが多く、ヘルパーの各障がい特性への理解が不十分 であることから、支援の継続につながりにくい。
・医療など他分野との連携や、行政・他事業所との連携が不十分。
・本人に代わってサービス利用等を総括的にコーディネートしてくれるケアマネ ジャー的な存在がいない。
<日中活動系サービス>
○ 障がい者に関する課題
・特に精神障がい者の日中活動の場が不足している。
・通所のための交通手段の支援が必要。
・本人に代わってサービス利用等を総括的にコーディネートしてくれるケアマネ ジャー的な存在がいない。
○ 障がい児に関する課題
・療育関係の事業所が少なく、また連携が不足している。
・保護者にとって身近な相談場所がない。
・一貫した支援体制の推進(いちはら相談支援ファイル「スクラム」の今後の活 用)。
サービス支援の充実 重点課題②
<居住系サービス>(特にグループホームについて)
・グループホーム等に対する不安(管理体制、生活支援、緊急時の体制等)が大 きく、利用の足かせとなっている。
・グループホーム等の開設にあたり、整備費用の負担が大きい一方で国県の整備 補助が不十分であることや、関係法令の規制が多いなど、課題が多い。
・施設入所の希望者が多く、それに関連して短期入所の空きが常に少なくなって しまっている状況にある。
・本人に代わってサービス利用等を総括的にコーディネートしてくれるケアマネ ジャー的な存在がいない。
【本計画における取り組みの方向】
・障がい者が地域で生活していく上で必要なサービス支援について、訪問系サービ ス、日中活動系サービス、居住系サービスの体系ごとにその充実を図っていきま す。
・訪問系サービスにおいては、各障がい特性に応じたヘルパーの養成やネットワー クの構築を図り、サービス支援体制の充実を目指します。
・日中活動系サービスにおいては、各障がい種別(特に精神など)に応じた日中活 動の場の確保を目指します。
・居住系サービスにおいては、グループホーム等に対する利用者の不安解消に向け た取り組みを推進し、その利用促進を目指します。
・また、それぞれのサービスに共通する課題である、ケアマネジメント的支援の実 現に向けた取り組みをあわせて推進します。
【これまでの現状把握・課題抽出の経過】
市原市障がい者自立支援協議会(就労支援部会)において、障害者就業・生活支援 センターを中心としたハローワークなどの関係機関との就労支援ネットワークの構築 に向けた検討を進め、以下のようなネットワークを構築しました。
就労支援の充実 重点課題③
ハローワーク 商工会議所 地域障害者職業センター
健康福祉センター 保健センター
医療機関 特別支援学校
高等技術専門校
雇用関係
医 療 教 育
本 人
地域活動支援センター 就労継続支援事業所 就労移行支援事業所
生 活
障 害 者就業・生活支援 センター
※雇用関係部門、生活部門、医療部門、教育部門がネットワークを通じて連 携されています。そのネットワークの中心に、本人(相談者)がいます。就労 を希望する相談者を雇用部門の機関である障害者就業・生活支援センター を核とする就労支援ネットワークにより一般就労へ導きます。
地 域 障 害者職業センター
障 害 者 高等技術専門校 就 労 移 行支援事業所
就 労 継 続支援事業所 特 別 支 援学校
福 祉 施 設
障 害 者 就業・生活支援センター
就労支援ネットワークイメージ図( 全体図 )
障がい者就労支援のイメージ