1.
<システムキッチンにリフォーム後、体調不良>「先日、木造の調理台を、△△社のステンレ
ス製システムキッチンにリフォームした。リフォーム時には、取り立てて異臭がする等の不具合 はなかった。しかしその後、自分は手足の震え・動悸といった症状が出ているが、医者の診断は 受けていない。発症の時期からみて、症状の原因はシステムキッチンにあると考え、来週メーカ ーを呼んで改善を求める予定である。ついては、このような事例があるか知りたい。」との相談を、中高年の女性から受けている。化学製品PL相談センターでは、同様な相談を受けた事例があ るか。〈消費生活C〉
⇒過去
12年にさかのぼって調査しましたところ、当センターでは、システムキッチンをリフォー
ムした後の体調不良について、3件の問い合わせがありました。症状として、頭痛、めまい、
目の刺激感、発疹などが報告されています。しかし、いずれも因果関係の客観的証明が難しく、
住宅紛争処理センター(http://www.chord.or.jp/)をご紹介したケースもありました。本件の 場合も、システムキッチンのリフォームと症状との因果関係を、客観的に証明する必要がある と思われます。また、体調不良については、やはり専門の医師の診断を受けるべきでしょう。
2.
<ステンレスシンク孔食発生の原因>「築10年の賃貸アパートに、 1年前に入居した。入居当
初は作り付けのステンレスシンクに異常は見られなかったが、今年5月にシンク中央部分に4~ 5
か所の変色がみられ、9月中旬には小孔があいて水漏れし始めた。家主は、『漂白剤を使うなど、使用法に原因があるのではないか』と主張し、入居者が自費で修理することを要求している。し かし、ステンレスに穴が開くほど酷い使い方をしたとは思えず、納得できない。ステンレスに穴 が開く原因が分かるか」との相談を女性から受けているが、どうか。〈消費生活C〉
⇒キッチン・バス工業会のウェブサイト(http://www.kitchen-bath.jp/)の「キッチン何でも相 談Q&A」のステンレスシンクの錆に関する記載によると、酸性やアルカリ性の強いものが長 時間接触している場合や、ヘアーピンや包丁など、ステンレス以外の異種金属と長時間接触し ている場合に錆が発生することがあるとのことです。また、当センターから同協会に問い合わ せたところ、「鉄錆がシンクに付着したままで放置すると、急激にステンレスの孔食が進行す る可能性がある」とのことです。同協会は「消費生活センターなどへの技術的なバックアップ は行う」とのことですので、詳しくは同協会へご確認のうえ、相談者にお話し願います。
3.
<キッチン浄水器カートリッジの変色原因>「築 8年の一戸建てに住んでいる。台所のシステ
ムキッチンに浄水器が建築当初から取り付けてあり、定期的にカートリッジを交換してきた。半 年前にも交換したが、カートリッジ内部が目視できるようなタイプに変更になったため、数ヵ月 後に確認したところ、内部が薄茶色に変色している事に気が付いた。そこで、自治体の水道水質 センターに、浄水器を通さない台所の水と洗面所の水の水質検査を依頼した。その結果、『台所 の水は熱可塑性エラストマー(TPE)が混入しているが、微量であるため人体に影響はない』 と
のことであった。水道水にTPEが混入する原因が分かるか。また、人体に影響がないとのこと だが、本当だろうか」との相談を主婦の方から受けているが、どうか。
〈消費生活C〉⇒某自治体の水道局のウェブサイトに、給水器具の中には「ホースの内面を、熱可塑性エ ラストマーと呼ばれる樹脂でコーティングしてあるものがあります。これが劣化、剥離 してくることがあります」と記載されています。また、他の自治体のウェブサイトにも、
「混合水栓に使用されている熱可塑性エラストマー樹脂などが剥離して、流出する可能 性がある」ことが記載されています。お問い合わせのTPE混入原因として、これらに類す る状況が生じている可能性があるでしょう。水道水質センターのコメントによれば、
TPE
の混入量は微量とのことであり、更にカートリッジで濾過されていることから、健康へ の影響はないと思われます。また、システムキッチンメーカーにも、TPE混入の原因 等について、問い合わせるようお話しされてはいかがですか。4.
<樹脂製通気口フードの最適材質> 一戸建て自宅を15年程前に建てて住んでいる。家の外壁に は、屋内の通気を考慮して、7か所の通気口を設けた。 2ヵ月程前、夏の終わりに自宅を点検した
際、通気口の外部フードが朽ちていることに気づいた。そこで、建設業者△△社、及び通気口の 部材メーカー○○社に、通気口の部材の更新を相談したところ、○○社は「耐候性ポリプロピレ ンを用いた部材を使用すれば、10年持ちます」と提案してきた。通常の樹脂でこの耐候性が可能
か。また、より長持ちさせたいと思えば、どのような樹脂を選べばいいか。化学製品PL相談セン ターは友人から紹介された。(中高年、男性)〈消費者〉⇒ 樹 脂 の 対 候 性 に 関 す る 一 般 的 な 情 報 と し て 、 日 本 プ ラ ス チ ッ ク 工 業 連 盟
(http://www.jpif.gr.jp/)に、問い合わせたところ、
「ポリプロピレンでも耐候安定剤の量と種類を適切に選べば、10年を超える耐候性を実現することは可能」とのことです。
また、「塩化ビニル樹脂やポリカーボネートなども、耐候性に優れた樹脂である」とのお 話でした。○○社も様々な材料を手掛けていると思われますので、これらの情報を踏ま えて、△△社ともどもご相談されてはいかがでしょうか。
5.
<勝手口ドア内側の樹脂製ボルトカバーが短期間で劣化> 一年半前に一戸建ての自宅を新築 した。先日、勝手口のドアを掃除しようと思い立ち、丁寧に埃を落とす等していたところ、ねじ の頭に被せた樹脂製ボルトカバーが緩んでいることに気が付いた。そこで、これをしっかりと固 定しようと指で触れたところ、崩れるように壊れた。同じドアにボルトカバーは2ヵ所取り付け
てあるが、他の一ヵ所のカバーは正常であった。また、半年前に同様の作業を行った際は、どち らのカバーも正常であるように思われた。ボルトカバーの樹脂の種類はわからない。施工業者に 相談する前に、このようなことが起こりうるのか、知っておきたい。(若い女性)〈消費者〉⇒樹脂の耐候性は、その種類や使用される環境等によって、大きく影響を受けます。その ため、お話を伺った限りでは、ボルトカバーの劣化原因はわかりかねます。一般には、
樹脂によっては紫外線や水、有機溶媒などによって劣化する場合もあることが知られて いますので、そのような状態に置かれる可能性も考慮しながら、施工業者等とご相談く ださい。