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西区 9 階会議室 1 5 南区 9 階会議室 2 0 北区 8 階会議室 1 0 7

計 - 1 9 7

2 次募集に対する入居説明会および鍵渡し は平成28年11月5 日および6 日に各区ごと に実施。当日参加できない場合は随時住宅課 窓口にて対応した。説明会参加世帯は次表の とおりである。

図表7-6-12 入居説明会区別参加者表

(2次募集)

区 場所 参加世帯

中央区 9 階会議室 5 東区 9 階会議室 2 6 西区 9 階会議室 6 南区 9 階会議室 1 2 北区 9 階会議室 1 0

計 - 5 9

(4)抽選会以降の入居に向けた取組 住宅に困窮し避難所にいる被災者や、抽選 に漏れたり、住宅の取壊し等で困っている者 へ 意 向 調 査 を 行 い 市 営 住 宅 の 案 内 ( 毎 月 21 日)を実施し、入居希望者には入居説明会お よび鍵渡しを行った(毎月1 日)。平成28 年 12 月31日時点での入居実績は次表のとおり である。

図表7-6-13 意向調査後の入居実績

区 場 所 入 居 中 世 帯

中 央 区 - 4 2

東 区 - 6 5

西 区 - 1 6

南 区 - 3 6

北 区 - 2 6

計 - 1 8 5

また、一時使用許可期間内に自立できなか った被災者に対し、市営住宅への特定入居を 検討しているが、滅失(全壊)が条件である。

できるだけ多くの被災者を受け入れられるよ うに検討していくとともに、自立再建できな い被災者のため、平成29年2 月に、県内の公 営住宅と同様に、使用期間を1 年間延長し最 長2 年間とした。

5.要援護者への市営住宅等の優先提供

(1)概要

震災前は、地域防災計画において要援護 者への住宅提供の優先配慮を想定していな かった。

今 回 の 震 災 で は 、「 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 記 念 人と防災未来センター」から提案・コ ーディネートを受けながら、要援護者を所 管する福祉部門と住宅部門とで「住まいと 福祉に関するプロジェクト」を設置して、

庁内横断的に取り組んだ。

図表7-6-14 「住まいと福祉 に関するプロジェクト」メンバー

局 部 課

高齢介護福祉課 健康福祉政策課 障がい者支援部 障がい保健福祉課 保健衛生部 健康づくり推進課 子ども未来部 子ども支援課

建築政策課 住宅課 健康

福祉局

福祉部

都市 建設局

建築住宅部

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①対象者(要援護者)の設定

対 象 と な る 要 援 護 者 を 設 定 す る に 当 た って、「災害時要援護者名簿」を参考に、以 下を対象者とした。

ア:要介護者(要介護認定1~5)

イ:障がい者

・身体障害者手帳1~4 級

・療育手帳A1、A2、B1、B2

・精神障害者保健福祉手帳1~3 級 ウ:妊婦および 1 歳未満の乳児がいる世帯

②要件

ア:平成28年4月14 日時点において本 市に住所を有している方

イ:当該災害により住家に損壊を受けら れ、居住する住宅がない方

ウ:現に避難所等に避難している方およ びそれと同様の状況にある方

(2)要援護者の把握・周知・意向調査

①個別勧奨チームの編成および巡回調査 各 区 で 把 握 し て い た 避 難 所 名 簿 や 避 難 所世帯調査をもとに、対象となる要援護者 を把握するとともに、把握した要援護者に 制度の趣旨説明・勧奨を行うための「個別 勧奨チーム」を編成し、各避難所を巡回し た。

な お 、「 個 別 勧 奨 チ ー ム 」 は 本 市 の 健 康 福祉局の事務職員および他自治体からの応 援保健師の各 1 名の計 2 名を 1 チームとし、

14チームの編成を行った。

②個別勧奨チームの支援状況

巡回前に、意向調査票や継続支援が必要 な方の要支援状況確認票に関する聞き取り 調査時の注意点等についてオリエンテーシ ョンを実施のうえ、14 チームで計63か所 の避難所を2日間で巡回し、個別面接を実 施した。

避難所巡回に当たり、昼間は対象となる 要援護者の不在が多い実態があったため、

事前に電話連絡でアポイントを取るなどし

て対応した。

聞き取り調査に加え、ボランティア情報 や被災者支援制度などを情報提供するとと もに、ボランティア希望者に対してはボラ ンティアセンターにつなぐ等の支援を行っ たほか、継続的な支援が必要な方に対して は福祉課や保健子ども課に情報提供を行っ た。

優 先 提 供 に 関 す る 意 向 調 査 を 実 施 し た 要援護者に対しては、他都市からの派遣保 健師により、その後の状況確認のためのフ ォロー電話や訪問を実施した。

③ 福 祉 避 難 所 お よ び そ の 他 受 入 施 設 に お ける意向調査

福 祉 避 難 所 お よ び 大 学 等 の そ の 他 受 入 施設に一時避難した要援護者に対し、市営 住宅等への入居に関する意向調査を実施し た。

調査は、各施設所管課の職員(他都市応 援職員含む)が直接訪問を行い、制度の趣 旨説明・入居意向の確認を行った。

図表7-6-15 福祉避難所等調査数 種別 調査箇所 調査人数 要介護者 25か所 106人 障がい者 28か所 238人 妊婦・乳幼児 4か所 4世帯

④その他広報等による周知

上記勧奨チームによる案内とともに、避 難所不在の方に加え、学校等の避難所では 車中泊等で接触が困難な対象者や、自宅で の軒先避難、親類・知人宅への避難者等も 多く存在することから、各避難所の掲示板 に募集案内のチラシを掲載するとともに、

「平成28 年熊本地震被災者支援制度」リー フレット、市HP等への掲載を実施し広く 周知に努めた。また、民生委員児童委員協 議会をはじめ、障がい者・高齢者関連団体 に対する制度の周知依頼を行い、対象者へ の制度周知を図った。

第7章生活再建支援

(3)住宅の確保

①市営住宅

空き部屋の確認をするとともに、応急修 理済みの提供可能な住宅を確保した。

②特定優良賃貸住宅

空き部屋の確認をするとともに、応急修 理済みの提供可能な住宅を確保した。

③サービス付高齢者向け住宅

サービス付高齢者向け住宅は、「高齢者住 まい法」に基づき、高齢者にふさわしいバ リアフリー構造や安心できる見守りサービ スを兼ね備えた住宅であり、民間事業者が 運営している。今回の災害を受けて、一部 の事業者に連絡し、約70戸の空き室がある ことが確認できたため被災者支援として提 供した。

④国家公務員住宅

九州財務局から国家公務員住宅を借り上 げ、提供可能な住宅として確保した。

図表7-6-16 各住宅の入居条件等 住宅の

種類 提供 戸数

提供 期間

入居条件・負担額等

7 5 0

2

・家賃、敷金:免除

・駐車場使用料:免除

・光熱水費、共益費、自治会  費など:入居者負担

・退去時の修繕:原則無料

・入居期間:入居日から6か  月以内(最長2年間まで可)

5 0

2

・家賃、敷金:免除

・駐車場使用料:入居者負担

・光熱水費、共益費、自治会  費など:入居者負担

・退去時の修繕:原則無料

・入居期間:入居日から6か  月以内(最長2年間まで可)

7 0

2

・単身高齢者世帯又は高齢者お  よび同居人※同居人は、配偶  者、60歳以上の親族、要支援  を受けている者等が対象

・家賃、敷金:免除

・駐車場使用料:入居者負担

・光熱水費、共益費、自治会  費など:入居者負担

・サービス料:安否確認・生活  相談の必須サービスは免除  ※食事、介護サービス等は自   己負担

・退去時の修繕:原則無料

・入居期間:入居日から最長2  年間

8 0

2

・家賃、敷金:免除

・駐車場使用料:免除

・光熱水費、共益費、自治会  費など:入居者負担

・退去時の修繕:原則無料

・入居期間:入居日から6か  月以内(最長2年間まで可)

(4)提供住宅と要援護者とのマッチング 把 握 し た 要 援 護 者 と 確 保 し た 住 宅 と の マッチングを実施した。

具体的には、住宅課および高齢介護福祉 課、障がい保健福祉課、子ども支援課によ るマッチング会議において、「個別勧奨チー ム」で聞き取った調査票をもとに1世帯ご とに、希望する区・校区、介護度や障がい の内容・程度、妊婦・乳幼児の数、世帯の 構成・人数等を勘案し、まずは可能な限り 希望に沿った地域を選定し、さらには対象

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者にあったエレベーター付住宅やバリアフ リー化された住宅、階数の配慮などを行い ながら決定した。

また、各世帯の収入状況にも配慮し、市 営住宅・特定優良賃貸住宅・サービス付高 齢者向け住宅の紹介も実施した。

(5)入居

①入居説明会

マッチング後に、各要援護者へマッチン グ結果を電話連絡し、了承した方に説明会 を実施した。

説明会では、入居のルール、入居者負担 となる部分等の説明とともに、申込書・一 時使用許可証・誓約書等書類の作成と鍵渡 しを行った。

説明会は、入居手続き等の違いから、住 宅の種別(市営住宅・特定優良賃貸住宅・

国家公務員住宅)ごとに日を変えて実施し、

マッチングを 3 回、説明会を 3 回実施した。

図表7-6-17 マッチング結果

種別

【A】

住宅を紹介し た世帯数

【B-①】

入居状況 (H28.12月末)

【B-②】

入居状況 (H29.3月末)

要介護者 72 54 50

障がい者 224 178 166

妊婦・乳幼児 28 22 19

324 254 235

《AとB-①の差の要因》

・紹介した物件が希望にそぐわなかった世帯

・一旦は入居したが、その後、民間賃貸住宅の確保や自宅  の修繕完了等で退去した世帯

《B-①と②の差の要因》

・民間賃貸住宅の確保や自宅の修繕完了等で退去した世帯

②入居後の取組

入居後、心身の健康問題や介護、経済面な ど支援が必要な世帯を把握し適切な支援を行 うため、市営住宅および応急仮設住宅等の入 居 者 の 生 活 状 況 お よ び 住 ま い の 再 建 の 目 途

(状況)について、看護師の戸別訪問による 聞き取り調査を行った。

また、聞き取り調査の結果、必要に応じ、

地域支え合いセンターの看護師による見守り を継続的に行うとともに、地域包括支援セン

ターなどの関係機関、関係課と連携しながら、

必要なサービスを提供している。

(6)総括

今回の震災では、要援護者への住宅提供の 優先配慮について、外部の協力も得ながら健 康福祉局と都市建設局の庁内横断的なプロジ ェクトチームにより取り組み、一定の成果を あげることができた。

しかしながら、入居意向が多い地域の供給 物件が少なかったり、要援護者が入居可能な 物件(1 階等の低層・エレベーター付・バリ アフリー対応等)が不足する等、住宅と入居 者のミスマッチが発生した。

公営住宅等については、要援護者等へ提供 可能な戸数が限られるため、平常時にみなし 仮設住宅のリストアップや車いす利用者が利 用可能なバリアフリー対応等住宅の把握を行 っておく等の対応が必要である。

6.雇用促進住宅

(1)概要

雇用促進住宅とは、勤労者向けの賃貸住宅 であり、公共職業安定所の紹介等で就職する 人や転勤・再就職する人などが、通勤圏外と なるため転居が必要にもかかわらず適当な住 宅が見つからない場合に、一時的に(原則2 年以内)利用できる。「規制改革3か年計画」

により、雇用促進住宅は平成33年度(2021年)

までに譲渡・廃止される予定となっている。

(2)経緯

14日の前震翌日である15日に厚生労働省に おいて、熊本市などにある雇用促進住宅の空 き部屋を無償で提供することを決定し、空き 戸数や入居可能状況等の調査を行っていたが、

16日の本震により調査を一時中断し、19日か ら被害状況確認を再開した。21日には独立行 政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事 長宛てに「平成28年熊本地震に係る被害に伴 う雇用促進住宅の取扱について」の通知が出 された。

第7章生活再建支援

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