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仮想入力面の 3 次元位置・姿勢推定

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3. 仮想入力面の検出 14

3.1.4 仮想入力面の 3 次元位置・姿勢推定

本節では,3点以上の左右カメラ間で対応付けされた特徴点(以下,3次元点)

から平面のの3次元位置・姿勢を推定する手法を説明する.図19に処理の流れを 示す.

図 19 仮想入力面の追跡 フローチャート

ユーザは登録モードで,仮想入力面に指定したい平面を画面中央の矩形領域内 に移動させることで,仮想入力面を指定する.この矩形領域のサイズは固定で,画 面中央に配置される.矩形領域の位置,サイズは経験的に求めた.図20に,ユー ザに提示される矩形領域を示す.図20中,青枠内に含まれる平面が仮想入力面 となる.

この際,指示された矩形領域内に仮想入力面上に存在しない背景の3次元点が 含まれる可能性や,対応付けの誤りから,誤った3次元点が含まれる可能性があ

図 20 仮想入力面の指示

る.誤った3次元点を含むデータに対し最小二乗法を適用し,仮想入力面の3次 元位置,姿勢を推定すると推定結果が誤った3次元点に大きく影響されてしまう.

そこで,LMedS(Least Median of Squares)[15]を適用して,ユーザが指示した 矩形領域内から外れ値(誤った3次元点)を除く.LMedSは,式(9)で定義され

るLMedS基準により推定モデルを評価し,得られた推定モデルから式(12)より

例外値を検出する手法であり,全データのうち,5割が例外値でも結果が大きく 異なることはないといった特徴がある.LMedS基準は,

LM edS =min med 2i (9)

で定義される.ここで,iは,データと推定値の誤差である.データと推定値の 誤差は,仮想入力面の3次元位置と3次元点の距離とした.

i = |ax√i+byi +czi+d|

a2+b2+c2 (10)

ここで,ax+by+cz+d= 0は,推定された仮想入力面の3次元位置,(xi, yi, zi) は,ユーザが指示した矩形領域内の3次元点である.

LMedS基準によるパラメータ推定は非線形の最適化問題となるが,3次元平面

の推定のように多次元の場合には最適解を見つけるのは難しい.そこで,準最適 解を次のようにランダムサンプリングによって探索する.

1.ユーザが指示した矩形領域内の全3次元点から,3つの3次元点をランダム に選ぶ

2.選ばれた3つの3次元点から構成される3次元平面のパラメータを推定する

3. LMedS基準により,そのパラメータのモデルを評価する

以上を繰り返して最良のパラメータを選択する.このアルゴリズムで必要な繰り 返し回数は,q回のランダムサンプリングで少なくとも1つのサンプルには例外 値が含まれない確率P を考えることで決定される.この確率は次のように定義さ れる.

P = 1− {1(1−)F}q (11)

ただし,は全データ中の例外値の割合,F はモデルのパラメータ推定に使うデー タ数である.本研究では,F = 3, = 0.3とし,確率P = 0.01になるよう,試 行回数qを11とした.

推定モデルを求めた後,次のように外れ値を除去する.LMedS推定によって得 られたモデルとデータとの誤差iから,誤差の標準偏差は

ˆ

σ =C med 2i (12)

のように推定できる.ここで,C = 1.4826は,誤差が正規分布の場合に一致させ るための係数[16]である.

この標準偏差の推定値から,2.5ˆσよりも大きな誤差を持つ|i|を持つデータを 例外値[16]として除去した.ここで,例外値とされる点は,指示された矩形領域 内の背景の3次元点,対応付けの誤りから,仮想入力面上に存在しない3次元点 である.これらの仮想入力面上に存在しない3次元点を除去することで,精度よ く仮想入力面の3次元位置,姿勢を推定することができる.

例外値を取り除いたデータに対し,最小二乗法を適用し,仮想入力面の3次元 位置を求める.

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