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台の仮想マシンの互換性アップグレードのスケジュール設定

ドキュメント内 vSphere 仮想マシン管理 - VMware (ページ 77-129)

互換性レベルは、仮想マシンで使用できる仮想ハードウェアを設定します。仮想ハードウェアはホストマシンで使用でき る物理ハードウェアに対応しています。最新バージョンのホストに対して仮想マシンが互換性を持てるように、互換性を アップグレードできます。

複数の仮想マシンのアップグレードをスケジュール設定するには、「仮想マシンの互換性アップグレードのスケジュール設 定 (P. 227)」を参照してください。

開始する前に

n 仮想マシンのバックアップまたはスナップショットを作成します。

n VMware Tools をアップグレードします。Microsoft Windows の仮想マシンでは、VMware Tools をアップグレー ドする前に互換性レベルをアップグレードすると、仮想マシンのネットワーク設定が失われる可能性があります。

n VMFS-3VMFS-5NFS のデータストアの ESX/ESXi ホストで、すべての .vmdk ファイルを使用できることを確 認します。

n 仮想マシンが VMFS-3VMFS-5NFS のデータストアに格納されていることを確認します。

手順

1 インベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。

2 [仮想ハードウェア] タブで [アップグレード] を展開し、[仮想マシンの互換性アップグレードのスケジュール設定] 選択します。

3 ドロップダウンメニューから互換性を選択します。

仮想マシンを次回に再起動するときに、仮想マシンの互換性がアップグレードされます。

4 (オプション) 定期的にスケジュール設定されたゲストメンテナンスを行うときに互換性をアップグレードするには、

[ゲスト OS の正常なシャットダウン後にアップグレードのみを行う] を選択します。

仮想マシンの互換性がアップグレードされ、仮想マシンの [サマリ] タブに新しいバージョンが表示されます。

vSphere Web Client での、デフォルトの仮想マシンの互換性の設定の判別

仮想マシンの互換性の設定では、仮想マシンが互換性を持つホスト、クラスタ、データセンターの情報が表示されます。

仮想マシンの [サマリ] タブには、仮想マシンの互換性が表示されます。ホスト、クラスタ、データセンターレベルでの作 成に使用する仮想マシンのデフォルトの互換性を設定、表示できます。

手順

u インベントリオブジェクトを選択し、仮想マシンの互換性を表示します。

オプション 操作

仮想マシン 仮想マシンを選択して、[すべての vCenter アクション] - [互換性] をクリックしま す。[仮想マシンの互換性のアップグレード] または [仮想マシンの互換性アップグレー ドのスケジュール設定] を選択できます。

ホスト、クラスタ、データセンター オブジェクトを右クリックし、[すべての vCenter アクション] - [仮想マシンのデフォ ルト互換性の編集] を選択します。

ホストがクラスタ内部にある場合、ホストがクラスタで仮想マシンの互換性を設定す るため、メニュー項目がグレイアウトします。

仮想マシンの互換性の設定で使用できるハードウェア機能

仮想マシンの互換性の設定では、仮想マシンで使用できる仮想ハードウェアを設定できます。仮想ハードウェアはホスト で使用できる物理ハードウェアに対応しています。異なる互換性レベルで使用可能なハードウェアを確認、比較すること で、環境内の仮想マシンをアップグレードするかどうかを決定できます。

表 5‑2. 仮想マシンの互換性でサポートされる機能

機能 ESXi 5.5 以降 ESXi 5.1 以降 ESXi 5.0 以降

ESX/ESXi 4.x 以降

ESX/ESXi 3.5 以降 ハードウェアバー

ジョン

10 9 8 7 4

最大メモリMB 1035264 1035264 1035264 261120 65532 論理プロセッサの最

大数

64 64 32 8 4

表 5‑2. 仮想マシンの互換性でサポートされる機能 (続き)

機能 ESXi 5.5 以降 ESXi 5.1 以降 ESXi 5.0 以降

ESX/ESXi 4.x 以降

ESX/ESXi 3.5 以降 ソケットあたりのコ

(仮想 CPU) の最 大数

64 64 32 8 1

最大 SCSI アダプタ 4 4 4 4 4

Bus Logic アダプタ Y Y Y Y Y

LSI Logic アダプタ Y Y Y Y Y

LSI Logic SAS アダ プタ

Y Y Y Y N

VMware 準仮想化コ ントローラ

Y Y Y Y N

SATA コントローラ 4 N N N N

仮想 SCSI ディスク Y Y Y Y Y

SCSI パススルー Y Y Y Y Y

SCSI ホットプラグ のサポート

Y Y Y Y Y

IDE ノード Y Y Y Y Y

仮想 IDE ディスク Y Y Y Y N

仮想 IDE CD-ROM Y Y Y Y Y

IDE ホットプラグの サポート

N N N N N

最大 NIC 10 10 10 10 4

PCNet32 Y Y Y Y Y

VMXNet Y Y Y Y Y

VMXNet2 Y Y Y Y Y

VMXNet3 Y Y Y Y N

E1000 Y Y Y Y Y

E1000e Y Y Y N N

USB 1.x および 2.0 Y Y Y Y N

USB 3.0 Y Y Y N N

最大ビデオメモリ

(KB) 524288 524288 131072 131072 131072

SVGA ディスプレイ 10 10 10 10 1

SVGA 3D ハード ウェアアクセラレー ション

Y Y Y N N

VMCI Y Y Y Y N

PCI パススルー 6 6 6 6 0

PCI ホットプラグの サポート

Y Y Y Y N

ネストされた HV サポート

Y Y N N N

vPMC のサポート Y Y N N N

表 5‑2. 仮想マシンの互換性でサポートされる機能 (続き)

機能 ESXi 5.5 以降 ESXi 5.1 以降 ESXi 5.0 以降

ESX/ESXi 4.x 以降

ESX/ESXi 3.5 以降

シリアルポート 4 4 4 4 4

パラレルポート 3 3 3 3 3

フロッピィデバイス 2 2 2 2 2

仮想 CPU 構成

CPU リソースを追加、変更、または構成し、仮想マシンのパフォーマンスを向上できます。ほとんどの CPU パラメータ は、仮想マシンの作成中にも、ゲスト OS のインストール後にも設定できます。操作によっては、仮想マシンをパワーオ フしないと設定を変更できないものがあります。

VMware では次の用語が使用されます。これらの用語を理解しておくと、CPU リソースの割り当て方式の計画に役立ち

ます。

CPU CPU またはプロセッサは、コンピュータプログラムの命令を実行するコンピュータシ ステムの一部であり、コンピュータの機能を実行する主な要素です。CPU にはコアが 含まれています。

CPU ソケット 1 つの物理 CPU を取り付けるための、コンピュータのマザーボード上の物理コネクタ

です。多くのマザーボードには複数のソケットが搭載され、さらにマルチコアプロセッ サ(CPUを取り付けることができます。vSphere Web Client では、選択するコア 数およびソケットあたりのコア数から、仮想ソケットの総数が計算されます。

コア L1 キャッシュおよびプログラムの実行に必要な機能ユニットが含まれたユニットを構 成します。コアはプログラムまたはスレッドを独立して実行できます。1 つの CPU 複数のコアを搭載できます。

コアレット AMD プロセッサコアレットは、設計上は論理プロセッサと同一です。今後発表され

る一部の AMD プロセッサは、いくつかの演算ユニットから成り、各演算ユニットは

複数のコアレットで構成されます。従来のプロセッサコアとは異なり、コアレットに は、専用のプライベートな実行リソースが完全に揃ってはいません。L1 命令キャッシュ や浮動小数点の実行ユニットなど、一部の実行リソースは、ほかのコアレットと共有さ れます。AMD ではコアレットをコアと呼びますが、これらは従来のコアとは異なるた

め、VMware では「コアレット」という名前を使用して、リソースが共有されること

を明確に示します。

スレッド 複数のコアで、インストラクションの独立したストリームを同時に実行できます。既存 の実装では、必要に応じてソフトウェアスレッド間でコアの機能ユニットを多重化す ることによって、コアで一度に 1 つまたは 2 つのソフトウェアスレッドを実行できま す。このようなコアはデュアルまたはマルチスレッドと呼びます。

リソース共有 シェアは、仮想マシン(またはリソースプール)の相対的な優先順位または重要度を 指定します。ある仮想マシンのリソースのシェアが別の仮想マシンの 2 倍である場合、

その仮想マシンは、別の仮想マシンの 2 倍のリソースを消費できます(2 台の仮想マ シンがリソースを獲得するために競合する場合)。

リソースの割り当て 使用可能なリソース容量が需要を満たさない場合、共有、予約、制限などの CPU ソース割り当て設定を変更できます。たとえば、年末に経理のワークロードが増加した 場合は、経理のリソースプールの予約量を増加できます。

vSphere Virtual SMP

(Virtual Symmetric Multiprocessing

単一の仮想マシンで複数のコアを使用できるようにする機能です。

仮想 CPU の制限

仮想マシンに割り当てることができる仮想 CPU の最大数は、ホストの論理 CPU 数、ホストのライセンス、および仮想マ シンにインストールされたゲスト OS の種類によって決まります。

次の制限を認識しておく必要があります。

n 仮想マシンで構成できる仮想 CPU の数は、ホストに実装される論理コアの数が上限となります。論理コアの数は、

ハイパースレッドが無効な場合は物理コアの数と同じになり、ハイパースレッドが有効な場合は物理コアの数の 2 となります。

n すべてのゲスト OS Virtual SMP をサポートしているわけではありません。この機能をサポートするゲスト OS は、ホストで使用可能な数よりも少ないプロセッサしかサポートしない場合があります。Virtual SMP のサポートの 詳細については、http://www.vmware.com/resources/compatibility にあるVMware 互換性ガイド』を参照 してください。

n ワークロードによっては、ハイパースレッド対応のホストが仮想マシンのパフォーマンスに影響する場合がありま す。ワークロードをテストして、ホストでハイパースレッドを有効にするか、無効にするかを決定することをお勧め します。

マルチコア仮想 CPU の構成

VMware のマルチコア仮想 CPU のサポートにより、仮想マシン内の仮想ソケットあたりのコア数を制御できます。この

機能によって、ソケットに制限のあるオペレーティングシステムがより多くのホスト CPU のコアを使用できるようにな り、全体的なパフォーマンスが向上します。

重要 仮想マシンでマルチコア仮想 CPU 設定を構成する場合は、構成がゲスト OS EULA の要件に準拠するようにしてく ださい。

仮想マルチコア CPU は、CPU ソケットの数が制限されているオペレーティングシステムやアプリケーションを実行する 場合に役立ちます。

ESXi ホスト上で実行される仮想マシンは、仮想 CPU を最大 64 個まで搭載するように構成できます。仮想マシンで構成

できる仮想 CPU の数は、ホストに実装される論理 CPU の実際の数が上限となります。論理 CPU の数は、物理プロセッ サコアの数と同じで、ハイパースレッドが有効な場合はその 2 倍になります。たとえば、ホストに 64 個の論理 CPU ある場合、仮想マシンに 64 個の仮想 CPU を構成できます。

コアおよびソケットごとのコアに関する、仮想 CPU の割り当て方法を構成します。シングルコア CPU、デュアルコア CPU、トライコア CPU などを使用するかどうかにより、仮想マシンの CPU コアの数を指定してから、各ソケットに対す るコアの数を選択します。これを選択することで、仮想マシンが持つソケットの数が指定されます。

マルチコア CPU の詳細については、vSphere リソース管理』ドキュメントを参照してください。

vSphere Web Client での、 CPU ホット プラグ設定の変更

デフォルトでは、仮想マシンがオンになっているときにはその仮想マシンに CPU リソースを追加することはできません。

CPU ホットプラグオプションでは、稼働中の仮想マシンに CPU リソースを追加できます。

次の条件が適用されます。

n 最善の結果を得るには、ESXi 5.0 以降と互換性のある仮想マシンを使用してください。

n マルチコア仮想 CPU のホットアドは、ESXi 5.0 以降と互換性のある仮想マシンのみでサポートされます。

n すべてのゲスト OS CPU のホットアドがサポートされているわけではありません。ゲスト OS がサポートされて いない場合、これらの設定は無効にできます。

n ESXi 4.x 以降と互換性のある仮想マシンで CPU のホットプラグ機能を使用するには、[ソケットあたりのコアの数]

を 1 に設定します。

ドキュメント内 vSphere 仮想マシン管理 - VMware (ページ 77-129)

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