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0 デバイスの制限

ドキュメント内 vSphere 仮想マシン管理 - VMware (ページ 129-170)

USB 3.0 デバイスには次の要件および制限事項があります。

n USB 3.0 デバイスの接続先の仮想マシンは xHCI コントローラで構成されている必要があり、Windows 8 以降、

Windows Server 2012 以降、または 2.6.35 以降のカーネルを使用する Linux ゲスト OS が備わっている必要があ ります。

n USB 3.0 デバイスは、クライアントコンピュータから仮想マシンへのパススルーに対してのみ使用できます。ESXi

ホストから仮想マシンへのパススルーには使用できません。

データ損失の回避

デバイスを仮想マシンに接続する前に、デバイスがクライアントコンピュータで使用されていないことを確認してくださ い。

vSphere Web Client vCenter Server またはホストから切断するか、クライアントコンピュータを再起動あるいは シャットダウンすると、デバイスの接続は切断されます。USB デバイスを使用するための専用のクライアントコンピュー タを用意するか、ソフトウェアの更新や仮想マシンへのパッチの追加など、短期間の使用のため、USB デバイスをクライ アントコンピュータに接続したままにすることをお勧めします。仮想マシンに対する USB デバイスの接続を延長して維 持するには、ESXi ホストから仮想マシンへの USB パススルーを使用します。

クライアント コンピュータへの USB デバイスの接続

1 つのクライアントコンピュータに対し、low-speedfull-speedhigh-speedsuper-speed に対応した複数の USB ハブおよびデバイスをつなげたり、チェーン接続したりすることができます。慎重な計画と、ハブの動作や制約に関する 知識があると、デバイスを最適に動作させることができます。

USB 物理バスのトポロジは、USB デバイスからクライアントコンピュータへの接続方法を定義します。仮想マシンへの USB デバイスパススルーは、デバイスの物理バストポロジがクライアントコンピュータ上で 7 階層を超えないかぎり、

サポートされます。1 階層目は USB ホストコントローラと root ハブです。最後の階層は対象となる USB デバイスです。

そのため外部または内部ハブは、root ハブと対象 USB デバイスの間で、最大で 5 階層までカスケードできます。root ブに接続されているか、複合デバイスに組み込まれている内部 USB ハブは、1 階層と数えます。

物理ケーブルの質、ハブ、デバイス、および電源状態が USB デバイスのパフォーマンスに影響することがあります。最 良の結果を得るためには、対象の USB デバイスまでのクライアントコンピュータの USB バストポロジをできるだけシ ンプルにします。また、注意して新しいハブやケーブルをトポロジに配置します。次のような状況が USB の動作に影響 を与えることがあります。

n 複数の外部 USB ハブをつなげたりチェーン接続したりすると、デバイスの列挙および応答にかかる時間が増加する ため、接続されている USB デバイスへの電力供給が不安定になることがあります。

n ハブ同士をチェーン接続すると、ポートとハブのエラーの可能性が高まるため、デバイスから仮想マシンへの接続が 切断されることがあります。

n ハブによっては USB デバイスの接続が不安定になるため、既存の接続構成に新しいハブを追加する場合には注意し てください。一部の USB デバイスは、ハブや延長ケーブルではなくクライアントコンピュータに直接接続すると、

接続やパフォーマンス上の問題が解決することがあります。場合によっては、デバイスやハブを取り外して再接続 し、デバイスを正常に動作する状態に戻す必要があります。

USB 複合デバイス

複合デバイスの場合、仮想化のプロセスで USB ハブがフィルタリングされるため、仮想マシンからは見えません。複合 デバイス内の残りの USB デバイスは、仮想マシンが別々のデバイスとして認識します。同じホスト上で実行されている 場合、各デバイスを同一の仮想マシンに追加することも、異なる仮想マシンに追加することもできます。

たとえば、Aladdin HASP HL Drive USB ドングルパッケージには 3 つのデバイス0529:0001 HASP ドングル、13fe:

1a00 Hub13fe:1d00 Kingston Driveが含まれています。仮想化のプロセスにより、USB ハブが除外されます。仮 想マシンは残りの Aladdin HASP HL Drive USB ドングルデバイスAladdin HASP ドングル 1 つと Kingston Drive 1 つ)を別々のデバイスとして認識します。仮想マシンから利用できるようにするには、各デバイスを個別に追加する必 要があります。

クライアント コンピュータへの USB デバイスの接続

クライアントコンピュータに複数の USB デバイスを接続すると、仮想マシンがそのデバイスにアクセスできるようにな ります。追加できるデバイスの数は、デバイスとハブの接続方法やデバイスタイプなど、いくつかの要因によって異なり ます。

各クライアントコンピュータのポート数は、クライアントの物理構成によります。ハブのチェーン接続の深さを計算する 場合、通常のサーバでは前面のポートは内部のハブに接続されている点に注意してください。

USB アービトレータは最大 15 個の USB コントローラを監視できます。上限である 15 個を超えるコントローラがシステ ムに存在し、それに USB デバイスを接続した場合、デバイスは仮想マシンで使用できません。

開始する前に

リモートコンピュータから仮想マシンに USB デバイスを構成するための要件を把握していることを確認します。「vSphere Web Client での、クライアントコンピュータから仮想マシンへの USB 構成 (P. 129)を参照してください。

手順

USB デバイスがツールバーメニューに表示されます。

次に進む前に

これで、仮想マシンに USB デバイスを追加できます。「vSphere Web Client での、クライアントコンピュータから仮想 マシンへの USB デバイスの追加 (P. 132)を参照してください。

vSphere Web Client での、仮想マシンへの USB コントローラの追加

ESXi ホストまたはクライアントコンピュータから仮想マシンへの USB パススルーをサポートするために、USB コント

ローラを仮想マシンに追加できます。

仮想マシンに 2 つの USB コントローラを追加できます。LinuxWindows 8 以降、Windows Server 2012 以降のゲス ト OS で使用可能な xHCI コントローラは、USB 3.0 superspeedUSB 2.0、および USB 1.1 デバイスをサポートしま す。EHCI+UHCI コントローラは USB 2.0 および USB 1.1 デバイスをサポートします。

コントローラの追加に必要な条件は、デバイスのバージョン、パススルーのタイプ(ホストコンピュータまたはクライ アントコンピュータ)、およびゲスト OS によって異なります。

表 5‑9. USB コントローラのサポート コントローラタイプ

サポート対象の USB デバイ スのバージョン

ESXi ホストから仮想マシンへのパス

スルーのサポート

クライアントコンピュータから仮想マシン へのパススルーのサポート

EHCI+UHCI 2.0 および 1.1

xHCI 3.02.0、および 1.1 USB 2.0 および 1.1 のデバイス

のみ)

可(LinuxWindows 8 以降、Windows Server 2012 以降のゲスト)

Mac OS X システムでは、EHCI+UHCI コントローラはデフォルトで有効で、USB マウスおよびキーボードによるアクセ

スに必要です。

Linux ゲストを搭載した仮想マシンの場合、1 つまたは両方のコントローラを追加できますが、3.0 superspeed デバイ

スは、ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーではサポートされません。同じタイプのコントローラを 2 個追加する

ことはできません。

ESXi ホストから仮想マシンへの USB パススルーでは、USB アービトレータは最大で 15 個の USB コントローラを監視 できます。上限である 15 個を超えるコントローラがシステムに存在し、それに USB デバイスを接続した場合、デバイス は仮想マシンで使用できません。

開始する前に

n ESXi ホストには、USB 2.0 および USB 1.1 デバイスをサポートする USB コントローラのハードウェアおよびモジュー ルが必要です。

n クライアントコンピュータには、USB 3.0USB 2.0、および USB 1.1 デバイスをサポートする USB コントローラ のハードウェアおよびモジュールが必要です。

n Linux ゲストで xHCI コントローラを使用するには、Linux カーネルバージョンが 2.6.35 以降であることを確認し ます。

n 仮想マシンがパワーオン状態であることを確認します。

n 必要な権限(ESXi ホストパススルー)仮想マシン.構成.デバイスの追加または削除 手順

1 インベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。

2 [仮想ハードウェア] タブで、[新規デバイス] ドロップダウンメニューから [USB コントローラ] を選択し、[追加] クリックします。

新しい USB コントローラが、仮想ハードウェアデバイスリストの下部に表示されます。

3 [新規 USB コントローラ] を展開して、USB コントローラタイプを変更します。

互換性のエラーが表示された場合、コントローラを追加する前に修正します。

4 [OK] をクリックします。

次に進む前に

仮想マシンに 1 つ以上の USB デバイスを追加します。

vSphere Web Client での、クライアント コンピュータから仮想マシンへの USB デバイスの 追加

vSphere Web Client の仮想マシンの [サマリ] ページで、1 つ以上の USB パススルーデバイスを、クライアントコン ピュータから仮想マシンに追加できます。デバイスは、仮想マシンが配置された ESXi ホストに接続しているクライアン トコンピュータに接続されている必要があります。

注意 Mac OS X クライアントコンピュータで USB デバイスに接続する場合、仮想マシンに同時に追加できるデバイス

は 1 つのみです。

vSphere Web Client が実行および接続されている場合、デバイスは S1 スタンバイで仮想マシンの接続を維持します。

USB デバイスを仮想マシンに追加すると、デバイスが切断されたことを伝える情報メッセージがクライアントコンピュー タに表示されます。デバイスは仮想マシンから解放されるまで、クライアントコンピュータから切断されたままとなりま す。

FT は、クライアントコンピュータから仮想マシンの USB パススルーでサポートされていません。

開始する前に

n クライアント統合プラグインがインストールされていることを確認します。

n USB コントローラがあることを確認します。

n 仮想マシンが実行されている ESXi ホストに vSphere Web Client がアクセスできることを確認します。

n 必要な権限:仮想マシン.構成.デバイスの追加または削除 手順

1 データセンター、フォルダ、クラスタ、リソースプール、ホスト、または vApp に移動し、[関連するオプション] タブをクリックして、[仮想マシン] をクリックします。

2 仮想マシンを選択し、再度クリックして、[サマリ] タブをクリックします。

3 [仮想マシンのハードウェア] [USB デバイス] の右側にある USB アイコンをクリックして、ドロップダウンメニュー から使用可能なデバイスを選択します。

接続が進行中であることを示す [接続中] ラベルとスピナーが表示されます。デバイスが正常に接続され、サマリタ ブが更新されると、接続されたデバイス名が USB デバイスの横に表示されます。

ドキュメント内 vSphere 仮想マシン管理 - VMware (ページ 129-170)

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