4.1.1節から4.1.4節における分析によって,基本依存関係の種類ごとに,その両端に対
応するUML記述の型の組を示した.以下に,それらの組をそれぞれターゲット.ソース の順に再掲する.
• 情報共有
– Classifier要素と振舞図の組
– Classifier要素とインスタンス要素の組 – インスタンス要素と振舞図の組
• コピー
– 生成モデル要素と生成モデル要素の組
• 同一概念
– Classifier要素と関係図の組 – Classifier要素と相互作用図の組 – Classifier要素と振舞図の組
– 生成モデル要素と生成モデル要素の組 – Classifier要素とインスタンス要素の組 – インスタンス要素とClassifier要素の組
• 生存従属
– 関係図とClassifier要素の組 – 関係図と関係要素の組 – 振舞図と状態要素の組 – 振舞図と遷移要素の組
– 相互作用図とインスタンス要素の組 – 相互作用図とメッセージ要素の組
– 生成モデル要素と生成モデル要素の組
以上の生成モデル要素の組に基本依存関係を設定した規則を,図4.1に図示する.図4.1 において,長方形は生成モデル要素を示し,4種類の矢印は各種基本依存関係を示す.
これらの基本依存関係が発生するUML記述の組は,図4.2に示すUnified Processを用 いて解析した.そのため,Unified Processが用いられた場合,付加規則に従ってUML図 面間に基本依存関係を付加することができる.
第 5 章 選択規則
付加規則において,いくつかの生成モデル要素の組に数種類の基本依存関係が設定され た.ここで,基本依存関係をUML記述間に付加するとき,設定されたすべての種類を付 加するかどうか検討する.4.1.1節から4.1.4節において示した,基本依存関係が設定され るUML記述の組に成り立つ関係を再掲する.
• 情報共有 同じフェーズにあり,かつ,異なる側面を表現する(すなわち,同じ図 面で型と実体の双方が使われることがない.例えば,クラス図とオブジェクト図は別 の図面として存在する).
• コピー 同じフェーズにあり,かつ,異なる図にあり,かつ,同じUML記述の型 であり,かつ,同じ名前である
• 同一概念 隣接するフェーズにある
• 生存従属 同じ図面にある.図面はいくつかのファイルに分割されていてもよい.
このように,これらの関係にはフェーズ,図面,UML記述の型,名前を用いて排他的な基 準が存在する.そのため,基本依存関係を付加する場合,設定された数種類の中から適切 なものだけ付加することになる.これらの基準を用いて,各UML記述の組み合わせに適 切な種類を選択する規則として選択規則を定義する.