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日から 日にかけて、および 月 日の日中の計 回

7 18 3 1 2

実施した。

3)計量魚探調査

潜水目視調査・漁獲調査に続き、森の魚礁および 並型魚礁に蝟集した魚群量を調査船搭載の計量魚群 探知機(カイジョー社製

KFC-3000

)により調査した。

( )

各魚礁を四方位に航走して魚探記録 エコーグラム および積分データを収集し、蝟集状況を把握した。

4)付着生物調査・プランクトン調査

潜水目視調査の際に、適宜ダイバーによって試料 を採取した。付着生物調査は、間伐材を付加したコ ンクリート製魚礁と付加していない同魚礁の上面部 箇所( × )をコデラートにより坪刈り

1 A=0.2m 0.2m

したものを分析試料とした。また同時に間伐材テス トピースを回収し、表面の付着生物を分析試料とし た。プランクトン調査は、当該魚礁の直上部中央に おいて採集網(口径:

45cm

)をそれぞれ 回、 水

2 3m

平に曳網し(濾推量約

0.954m

3)試料とした。

5)海藻類繁茂状況・葉上動物調査

増殖礁に着生したホンダワラ類、コンブ類につい て任意に 個体程度を採取し藻長、乾重量を測定し

30

た。またホンダワラ類を一定量採取して着生してい た動物を捕獲し試料とした。

6)ベントス・底質調査

増殖場の 箇所および周囲

2 1

箇所の海底から採泥器 平 成

18

年 度

平 成 18 年 度

1

94

大分県水試事業報告

を用いて底質を採取し分析試料とした(採取面積

0.

㎡ 。

3

事業の結果 1.蝟集効果・生物調査

1)潜水目視調査 森の魚礁

調査は、間伐材を付加した魚礁が配置している北 側(間伐材区)と付加していない魚礁が配置してい る南側(魚礁区)それぞれに調査用ルートロープを 敷設し、ライン上の魚礁に蝟集する魚類を目視観察 および写真・ビデオ撮影を行った(図 。目視観察

2

) 等で得られたデータは魚種別、全長別に集計し、体 型別の全長-体重関係式に基づいて蝟集魚群の生物 量を算出した。

図2 森の魚礁における魚礁配置、潜水目視調査ラ インおよび刺網調査箇所

森の魚礁および並型魚礁において確 全体蝟集量

認された魚類の2006年6月から2007年3月までの出現 種類数と蝟集生物量の推移をそれぞれ図3、4に示し た。なお、図4には間伐材区と魚礁区の重量比(対 数値)推移を併せて示した(図中■および□。前者 は間伐材>魚礁、後者は間伐材<魚礁を表す 。)

期間を通じて間伐材区が魚礁 魚類の出現種類数

区を上回って推移した。一方、並型魚礁は2005年6 月、12月は間伐材魚礁と対照区のほぼ中間的な値で あったが、設置後24ヶ月の2007年3月では11種類と 両者に比べて出現魚種数が多かった。

間伐材区では設置後時間の経過とと 蝟集生物量

もに漸増し、2006年2月(設置後11ヶ月)に260.7g/

空㎥で期間中の最大値を、2007年1月(設置後22ヶ 月)に124.5g/空㎥で次に高い値を記録した。優占 種はいずれもマアジであった。魚礁区は同様に設置

後から時間の経過とともに漸増する様相を呈し、20 07年3月はマアジの蝟集により86.1g/空㎥と最大と なった。並型魚礁は2005年12月にマアジの卓越した 蝟集が認められ森の魚礁の両区を大きく上回り104.

1g/空㎥を示した。2007年3月はチダイが卓越し88.6 g/空㎥であった。

間伐材区と魚礁区を比較した場合、2006年6月を 除いていずれも間伐材区が魚礁区を上回り、その比 率は1.2~10.6倍の範囲であった。その値が最も高 かった2006年2月は両区ともにマアジが優占種で、

マアジの蝟集量は魚礁区21.7g/空㎥に対し間伐材区 245.9g/空㎥と11.3倍の差があった。これを魚礁全 体の空㎥に換算した場合、それぞれ18.3kg、558.6k gと算定された。

表1 魚体型別の全長-体重関係式

1987 .

換算式は福田富男 :各種魚類の相対成長式―体長 全長 体重の関係― 岡山水試報 を一部加筆.

図3 魚類の出現種類数の推移

図4 蝟集生物量の推移

増殖場

調査は、増殖場の中央からみて東側の間伐材を付 加した増殖礁が設置されている方を試験区、西側の 投石だけの方を対照区①、増殖場から沖側に5m以 上離れた場所を対照区②として行った(図 。

5

魚介類の出現種類数は

2007

年 月が多く、最大は

1

大分県水試事業報告

2

9 5

( ) 、 ( )

試験区 ライン④ が21種類 対照区① ライン② が22種類であった。

蝟集生物量は同様に

2007

年 月が多く 試験区 ラ

1

、 ( イン⑥)182.0g/㎡、対照区①(ライン②)81.9g/

㎡が最大であった。魚種はマアジ、メバル、チダイ の順に多かった。また2007年3月の結果において、

試験区や対照区①の各ラインと増殖場沖側に設定し た平坦な海底の対照区②の蝟集量を比較すると、前 者が後者よりも著しく多く、その差は出現種類数が 16~19倍、蝟集生物量が141~238倍高かった。

図5 増殖場の配置図と調査ライン

2)漁獲調査 森の魚礁

刺網は魚礁区域の外側を南北に沿うよう

150

mに 亘って

2

条を設置した(図 。いずれの刺網も地元

2

) の漁業者が通常の磯建網漁に使っている仕様(

3

枚 網)に仕立てたもので、目合いは東西で異なり、西

、 。

4.5

節 東側はやや目の細かい 節の網を使用した

6

2005年度の漁獲重量合計は18.2kgであったが、20 06年度は38.2kgと倍増した。漁獲物組成では魚類の 増加が顕著で、9.7kgから23.4kgとなり増大量は13.

6kgであった。その他の生物もいずれも今年度が前 年度を上回り、頭足類が3.6倍、甲殻類が2.6倍とな った。

魚礁性魚種(表 中網掛けで示した)はカサゴ、

3

カワハギ、クロダイ、ヒラメ、マアジ、マダイ等

9

魚種に加えてマダコが漁獲された。魚類全重量では 区域外が

9,334g

と間伐材区

6,172g

、魚礁区

7,860g

を ともに上回った。魚礁性魚種においても同傾向を示 し、間伐材区

4,351g

、魚礁区

4,627g

に対して区域外 は

7,304g

と多かった。

増殖場

回の調査で漁獲された魚種は 種類、 個体であ

2 9 14

り、そのうち 種類 個体について消化管内容物を

7 10

調べ、増殖礁やその周辺で増殖している小型動物と の関係を検討した。カサゴやウミタナゴは腹部に成 熟した卵や仔魚がみられ、増殖場がこれらの魚類に 産卵場として利用されていることが考えられた。

表3 森の魚礁試験操業(刺網)による漁獲重量

(単位: )g

3)計量魚探調査

森の魚礁では、周囲のコンクリート魚礁に比べ礁 高がある鋼製魚礁を据えた中心部に魚群が蝟集する 傾向がみられた。また、エコーグラムからみた間伐 材区と魚礁区での明瞭な魚群反応の違いは観察され なかった。

今回、魚類の蝟集状況を比べるために補助的に設 けた対照区(並型魚礁)と比較して、森の魚礁への 蝟集量が極端に少ない様子は観察されなかった。魚 礁の規模は、森の魚礁2,996空㎥、並型魚礁5,250空

、 、

㎥と異なるが 蝟集量に差がみられなかったことは この海域において、森の魚礁の沈設位置が魚礁漁場 として適当であることを示唆していると考えられ た。

4)付着生物調査・プランクトン調査 森の魚礁

付着生物調査は、魚礁付着生物については

2006

年 月(魚礁設置後 ヶ月)の試料について、間伐材

9 18

6 15 9 2007

ピースについては 月(同 ヶ月 、 月および) 年 月(同

3 24

ヶ月)の試料について分析した。

間伐材テストピースでは年数が経つに 付着動物

つれ種類数が増加する傾向が伺えた。一方、設置直 後には間伐材テストピースよりも個体数、湿重量と もに多かった魚礁の付着動物は、間伐材を付加した 間伐材区と間伐材を付加しない魚礁区ともに減少す る傾向にあった。餌料動物と考えられる付着動物に 関しては、採集場所や設置後の経過年数との間に関 係を認めることができなかった。

平 成

18

年 度

平 成 18 年 度

3

96

2006年6月(魚礁設 間伐材テストピースの概観

置後15ヶ月)の間伐材テストピースは木口に数十個 の穿孔があり、切断して内部をみたところフナクイ ムシに帰因すると思われる多数の穿孔が観察され た。穿孔は間伐材の繊維方向に沿ったものや横断的 なもの等不規則で、大きさも大小様々であった(図

)。 ( ) 、

6 2007年3月 同24ヶ月 では樹皮は全て剥離し 表面にはフナクイムシ、キクイムシ等の海中類によ る穿孔が多くみられ手で強く触ると若干凹んだり、

崩れたりするほど劣化していた。また、木口は著し く破損していた。切断して内部をみたところフナク イムシ、テッポウエビおよび多毛類等が潜在してい るのが確認された(図7)。

図6 2006年6月(設置後15ヶ月)のテストピース

( ) ( ).

図7 フナクイムシ 左 およびテッポウエビ 右 2007年3月(設置後24ヶ月)のテストピース切断部 より採集.

2006年9月(魚礁設置後18ヶ プランクトン調査

月)および2007年3月(同24ヶ月)の試料について 分析した。高水温期の9月および低水温期の3月とも 出現したプランクトンは、甲殻類カラヌス目および

Paraca

ポエキロストム目で、このうちカラヌス目の

は両期とも最も多く出現した。魚類の

lanus parvus

好選性餌料とされる甲殻類については、間伐材区、

魚礁区における出現傾向に特徴的な差はみられず、

間伐材効果は認められなかった。

増殖場

年 月(増殖礁設置後 ヶ月)および 月(同

2007 1 10 3

ヶ月)の調査において、間伐材テストピースにお

12

ける付着動物の優占種は、調査月や設置場所にかか わらずフナクイムシ科やサンカクフジツボが上位を 占めた。増殖礁の基質部側面の付着動物の出現種類 数は

35

29

種類と推移し、湿重量は 月に

3 201.2kg

最大となった。優占種はサンカクフジツボやコケゴ ロモであった。なお、基質部側面では海中類はみら れなかった。

プランクトンの個体数および湿重量は、 回の調

2

査ともに試験区が対照区②を上回った。2007年3月 には増殖場沖側の間伐材付加礁や間伐材を付加して いないブロック礁の内部、周辺の海底直上において カラヌス目(アカルチア科)、アミ目(アミ科)を 優占種とするプランクトンのスウォ-ムが確認され た。

5)海藻類繁茂状況・葉上動物調査

海藻類は主に多年生ホンダワラ類が着生してお

0.37 2.56g/

り、現存量は調査した全てのラインで ~

㎡と大きな差異はなかった。各増殖基質別に現存量 を比較した場合では、間伐材を付加していないブロ ック礁>自然石>間伐材を付加した増殖礁の順に多 かった。

葉上動物の湿重量は

2007

年 月が多く、ホンダワ

1

1kg 71.1g 23,

ラ類 当たりの餌料動物重量は 、個体数は 個体であった。また葉上動物全体に占める餌料

235

動物の割合は、 回の調査ともに湿重量で

2 85

%以上 であった。

6)ベントス・底質調査

マクロベントスの湿重量は試験区および対照区① がそれぞれ

33.95g/

㎡、

31.95g/

㎡であったが、対照 区②は15.40g/㎡と約1/2であった。

底質は粒度組成から粒径1mm未満の極粗砂~粗砂 が大半を占め、各区における粒径に大きな差はみら れなかった。また底質の強熱減量結果から有機物は 試験区>対照区①>対照区②の順に多かった。

今後の課題

潜水目視調査等の結果、魚類蝟集量は季節的に変 化し、間伐材を付加したタイプの魚礁で冬季に顕著 に増加する傾向にあることがわかった。

付着生物調査では、あらかじめ

10

20cm

の長さ に裁断された間伐材テストピースを定期的に採取し 内部を観察したたところ、フナクイムシ、テッポウ エビおよび多毛類等が潜在しているのが確認され た。

今後、時間の経過とともに間伐材がさらに劣化し ていくことから、間伐材の性状と魚類蝟集量等との 関連性を引き続いて調査する必要がある。

なお、森の魚礁および増殖場については、

2007

年 度まで調査を実施する計画である。

大分県水試事業報告大分県水試事業報告

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