第3 章 意 欲
第2 節 人 員管理 システムの改革
L 高 齢 化 し た 職 員 構 成 の 現 状
本 県 知 事 部局 の 職 員の 平均 年齢 は , 昭 和53 年4 月1 日 現 在で37.7 歳 であ る。 ( 県 人 事 委員 会「 人 事 統 計 資料」 に よ る。) こ れは , 他の 都 道府 県 と同 様か な り 高 年 齢 で あ る 。 ち なみに,・全国 都 道府 県 の一 般 行 政 職 職 員の 平均 年 齢 は昭 和52 年4 月1 日 現 在37.8 歳で あ る。 ( 自 治 省『地 方公 務員 給 与 の 実 態』 に よる。 ) また。 本 県 に おけ るIS 員年 齢 別 推 移 を みる と, 第5 図 の とおD , 昭 和45 年の38 〜39歳 の山 が昭 和53 年に は46〜47 歳に そ っ く り 移動 してい る。20 歳 代 の若い 職 員 は 第7 図 を見 て も 分 るとお り, 年 々 減少し てい る。
こ の 様 な職 員の 高齢 化 は, 組 織 内 部に 様 々の問 題 を与 える。一 つは,管 理 職層 の肥 大 化 であ る。 高 度
−67 −
(^̲
t. DnL
り
経 済 成 長 の 時 は , 新し い 行 政 需 要 の た め多 く の 職 員 を 採 用し,組 織の 拡 大に よって ポ ス ト は 増 え , 日 本 独 特 の 年 功 序 列 シ ス テ ム に よ り 。 一 定 の 年 齢 に 蓮 し た 職 員 に ポ ス ト を 与 え る こ とが で き た。 し か し , 低 成 長 期 に 入 っ た 現 在 , そ の よ う な こ と は 事 実 上 不 可 能に な っ て き た 。 組 織 規 模 の 固 定 化 は , 新 採 用 職 員 の 大幅 誠 に 始 ま り , 中 間 管 理 層 を 増 大 さ せ 最 後 に は 昇 格 人 事 の 停 滞 を 招 く こ と に な る 。
も う 一 つ の 問 題 は , 全予 算 に 占 め る 人 件 費 の 増 大 で あ る。 ポ ス ト 不 足 で 地 位 の 上 昇 は 制限 さ れ て く る が, 終 身 履 用 制 , 年 功 序 列 ■:/ ス テ ム を 採 っ て い る 関 係 上 , 職 員 の 年 齢 が 高 く な れa 給 料 も 高 く な り, そ の 結 果 が 人 件 費 の 増 嵩 と な っ て 現 わ れ る 。 ち な み に , 財 政 課 資 料 に よ っ て み て も , 昭 和40 年 代 の 人 件費 の 割 合 は ほ ぼ45* 程 度で あ っ た が , 昭 和50 年 代 に 入 っ て50* を超 え るに 至 っ て い る 。 も っ と も こ れ4こは , 学 校 の 増 設 に 伴 う 教 員 の 増 加 や 警 察 官 の 定 数 増 が 主 な 原 因 で は あ る が, こ れ だ け の 要 因 に よ る も の で は な い 。 そ し てr
こ れ ら の 問 題 は , 近 い 将 来 退 職 金 や 年 金 の 問 題 と し て 宣 く の し か か っ て く る こ と に な ろ う。
第s 図
2,500
2.000
l.SOO
1,000
知 事部 局職 員 年 鵬別 推移
職 数 未満 〜2420 30〜342512920 〜一一y40 50〜5445
〜4435
〜39
資 料: 県人 事委 員 会「 人 事に 関す る 統lt報 告」 によ る
−68 −
うUCTi
CO 55〜59 60〜65 65 歳
以 上
第6 El 一 般 会 計歳 出 ( 性 質別) 予 算 の推移
lUU 90 肪 70
60 50
40 30 20
10
そ り 他
ミ ヮ 事 業 費
ノへ
一一一 一irぺ
―一一 /4● J
べ
べ へ .・ ・
●
鳶剱 人 件 費 串 1
・ ・ 1
− ・
芦ニニ゛ m ‑
一一一‑・*■‑_
・ l
●
●
●
ニ.↓ノ
ノぺ乙゛ ト/  ̄ ̄. I
べ
 ̄ ̄` 〜j 警
‑ ゛゛F ゛` ゛−・ 察
ぷ ニ゛
費
ノ /
によ /
゛ ` 一 一 一 一 i
● ●
●
教 l 買
多
40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 5;41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53
‑一一一‑ma 予算に占める人件費の割合 資 料 : 「 各年 度の 予 算の 概 要」 (神 奈川 県 財 政 課) に よる
53
第7 図 知 事 部局 職 員 年鵬 階層 別 比 鮫
資料: 県人 事委員会「 人事に関する統 計報告」による
昭和0 年度は41 年1 月1 日現 在. 45 年度〜43 年 度は 各年度の4 月1 日現在
−69 −
しj
65it 以 上
で 1 \ |n w J i t .1
2 。 職 制 の 再 検 討
公 務 員 の 給与 体 系は , 職 務 給 をと ウて■お り等 級 号給に 応 じ て給 与 が上 るよ うに なっ てい る。 し かも , 年功 序 列 制 をと って い る関 係上, と も す れば 経 験年 数 を積 めば , 上 位等 級へ の格 付け と 昇格 が なさ れ る よう 運 用 さ れる お そ れが あ る。 し かし, 前述 のご と く 職 員 の高 齢 化が 進 んでい く中 で 経験 年数 を経 た対 象職 員 を全 員 上 位 の職に 付け る こ と が困 難に な っ てき た。 そ の 解 決策 の一 方 法と し て中 間管 理 職 等の 職 種 を増 や す とい う方 法 が と ら れて き た。 次表 に 示 す ように , 昭 和50年 以後に 職 の 増 加が み られ 特に2 等 級に お い て 著 しい。 更に 上 位等 級 の職 員 を み れa. そ の 増 加ぶ りは一 目瞭然 で あ る。
第i5 表 行 政戦 給 料表a 〉適 用職 員 の推 移
ズ
1 , 2A B 3 4 5 ・6 It職員数 串ma職 員数 増 加串 瞰 員数 増 加串 職 員 数増 加率 職 員斂 増 加寧 収 員 斂増 加串 職 員 数 増 加串 職員 数増 加串
4 0
人52 100.0 人227
J
人275J
人1,431J
人2.323J
人2^10、00,0 人1,587J
人8,206100.04 5 92 176.9 330 145.4 523 189.5 1.787 124.9 2.938 126.5 2.237 96.8 1.602 100.9 9,509 15.9a
5 0 139 267.3 643 283.3 1.009 B65.6 2,732 l'90.92,809 120.9 2,425 105.01,121 70.6 10,878 132.6
5 3 157 301.9 878 386.8 1.347 488.0 2.895 202.3 3.385 145.7 1,736 75.2 417 26.3 10,815 O1.8 資 料 :人事委員会「人事に関するmm 告」による
昭和40 年度は41 年1 月1 日現 在,45 〜53 年は各年度の4 月1 日現在 第8 図 行 政 臓 給 料 表(l) 適 用 職 員 等 級 別 構 成 比 の 推 移4
、i■jk j‑こ ・・ で,;・ j ・
■ ` 部 長,`次 長 , 参 事, 技 監 二 々2A
/ ツ
 ̄//2b/ / 二丿4 /4
//
̲//.
1 ・‑‑‑6
、 印 ≫ , 偽^ , 参 學, 以K
−−−‑−
ゝ −
−‑s.
ゝ ゝゝ
ゝ ゝ.
。 ●ゝ
− 〜
ゝ % ゝ ゝ≒
・ ゝゝ
ゝゝ ゝ
−≒ ゝ4S4
ゝゝ ゝゝ ・
ゝゝ
ゝ ゝ
ゝ ゝ
ゝ
■ ゝ ゝ
・ Q ●●S
ゝ
\ ゝ
ゝ ゝ
ゝ ゝ
\W
− −−W
‑i−−−
−ゝ ゝ ゝ ゝ
−
ゝ へ ゝ喫
ゝWWW
− −
。 課 昆 課 長 代理, 主幹, 技 幹 課長補佐,a主眸, 副技幹
係艮主在,主任主事,主任技g
・I ● 4 − ● d
●ご .
, ノ メ
■ r● I 〃 ― ●■
主 事 . 枝 師
・・ ・■ ¶● 4 1
〜
● 4 ●
φ ・ 1
㎜ ■
〆‑‑' ゛ 主 事, 技師
主*, μ助
万
40 45 50 53主 な 職 名
資料Z 県 人事 委員 会「 人 事に関 す る統it 邨 告」に よる
昭 和40 年度は41 年1 月1 H 現 在. 45年 度 53 年 度は 各年 度の4 月1 日 現在
−70 −
ju
nUドー
こ れらの 職の 多 く は, 参事 ,技 監, 主 幹, 技幹 , 副主 幹 ,主 査 と称 さ れ通 常 スタ クフ職 と呼 ば れ てio り, ライ ン職 と さ れる部 長, 次 畏, 課 長,゛課 長 代理 , 課 長 補佐, 係 長 と区 別 さ れ る。 し か し, 本 県 の場 合 , 本 来 言 われ てい るラ イy と スタ プフ の違 い は 厳密 に は区 別 さ れて い ない の が 現状で あ る。 そ して, 職 員 の間 で も ス タブフ 職の 位 置づ け が 極 め て不 明 確であ る と の意 見が 強 く, 前 述 のア ン ケ ート 調S の 結 果 をみ て も ,全 体 の35 価 の 職 員が 現 在 の ス タ フフ 職 を根 本的 に 検討 す る 必 要 があ る とし てい る。
こ の 様に , 上 位 等 級の 職層 が 増 えた とい う こ と は, それ ら の職 員に対 す る モ ラ ール向 上等 の措 匹 と してそ れ な りの 意味 を持 った こ と は否 め ない 。 し かし ,こ れら 性格 のあ い 走い な スタ フ フ職 を含 む中 間管 理 職 の増 加 は , 徒 らに指 揮 命令経 路 や 情 報 伝 達経 路 を複 雑に し, 部 下に 対 し て は 内 部的 に不 嬰 の 負担 をかけ るこ とに なる。 ま た, 計画 立 案 か ら 意見 決 定 にい た る 責任 権限 が 不 明瞭 に な り,n 任所 在 の不 明 確 からお 互い にも たれ 合 う 結果 を 招く。 管理 階m の中 で 中 間 職層 を多 くす る こ とは, SI織 機 能
を脆 弱に す るこ そ す れ, プラ スの 効果 を期 待 す る こ とは で き ない。
さ ら に. 職 員に 対 する 処遇措 置 と して , 年 功序 列 制に よ るバ ラ ン ス昇進 を進 め てい くとmm の 長た るに ふ さ わ しいfin と 能 力が 不 十 分 な管 理 者を生 むお そ れもあ り. ま た, If 理 者 等 の 選 別 を不 充分 に 行 う と昇 進 等 期待 感に よる あ た り ま え意 識 を 持 た せ, 長 期的 に は組m に と って 大 き なマ イ ナ ス要因 を 与 えるこ と に なる。
従 って , 今 後の 職 のあ り方 に つい て は. 給 与制 厦 と併 せ て 抜 本的 に 見 直 し て 行く 必 要 があ ろ う。 そ の一つ の 方向 と して, 次の 専 門職 制 度に つ い て の 検 討 を提 示 し てお き たい 。
a 専 門 職 制 度 の 導 入
上 記の よう な 職制 上の 問題 点 の 解 決 方 法 と して , 新 しい 知 識 と能 力 を も った 権 威あ る専門 職 制 度の 導入 が必 要で あ る。 こ れは , 住 民 ニー ズの 多 様 化. 複 雑 化に よ る行政 の 科学 化 とも 対 応 す る問 題 であ る。 そ れに は, 従来 のゼ ネ ラ リ スト 尊 重型 のmm 風 土 か ら, 特 定 の 専 門 分野 に 深い 知 識 や 創 造性 を 持 つ スー゛・>‑ャ リ スト を 平等に 処 遇す る風 土 作 りへ 変 革 してい く必 要が あ る。li に は. 管理 者 も 管理 能 力 に す ぐ れた 専門 職 の一 分 野 と 考 え るこ とに よ り,管 理 者 も 専門 職 も 名実 と もに 同 等 の扱 い を受 け るよ うに な る。 そ れに より, 伝 統的 な 管理 者志 向 型 の風 土 が崩 れ, 特定 の 分 野に 自己 の 能 力と 適 性 を見 つ け 仕 事に 生 き がい を 感 じ,真 に 組 織 目 標 を 自 覚 し 信念 を持 って 仕 事に 励 む 職 員 を育 て るこ とに な る。
こ の 様 な 傾向 は , す でに 民 間 企業 にお い ては , 最近 は 顕 著に な って きて おD, 具 体的 実 施に踏 み 切 ってい る事例 も多い 。 こ れら の 背 景に は, 中 高年 齢 層 の 増 大 や 管理 職 層 の肥 大 化 が 大 き な要 因に な っ てい るこ と は 否め ない 。 し か し, こ の二 つ の対 応 策 と して だ け で な く 専門 職 制BE の意 義 を 積極的 に , かつ , 前向き に 認 め て 実 施し てい る企業 も あ る。 一 つ は , 製 造 業に 多い が, レ ベ ルの 高い 多 く の 専門 戦 を育て るこ とに より, 経 済環 境 の 変化 や 企 業 の,二− ズの 多 様化に 対応 しよ う とす る方 向で あ る。 二 つに は, 社 員全 員の 専 門的 知 識 ・技 能 を飛m 的 に 高 め, 経営 体制 や 人 事制 度 の 抜 本的 改 正 ととも に , 組織 の活 力 を高 め よう と す る方 向 であ る。
一 番 目に つい て は, 単に 特 定 の 分 野だけ に 詳 しい だけ で なく , 幅 広い 視 野 を持 った 専 門 職 を 育て る よう方 向づ け られ てい る。 そ のた めに は , 採 用後一 定 期 間は , 多 く の 職場 を経 験 させ, 3)代に 入 る頃 , 自己 の 能力 ・ 適性 にあ った 分 野 を 決め させ てい る。 更に は, ―つり 分 野だ け で な く. 榎数 の 分野に 精
 ̄
` ̄/ ` ̄ `‑" い 〜 \ へ 通 す る専 門 職 が生 まれ るよ う 期 待 さ れてい る。 こ れは, 既 存 の 分野 の 専門 性 だけ を活 用す る ので な く ,
¶J/'■‑ 。
変 化 し 新 しく 作ら れる 分野 に おい て も十 分 な対 応 が で き るよ う な配 慮 で あ る。
二 番 目の方 向に つい ては , あ る百貨 店 で 行 わ れてい るも の で あ るi)'\,‑一定 年 数 を経 た 係 員は 試験 を‑71
−