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人口推移

ドキュメント内 学位授与機関 関西大学 (ページ 64-67)

第 6 章 全国単位の所得代替率

6.2 人口推移

場合,賃金の高低に関わりなく定額の保険料となるため,納付率に基づく納付期間により年 金額が決定される.第2号被保険者に裁定された場合,自身で支払った保険料と納付期間に より年金額が決定される.第3号被保険者に裁定された場合,満期間(40年)の保険料を 支払った第1 号被保険者と同じ年金額が決定される.

6.1.6 結婚行動について

本研究では,世帯ごとの所得代替率を求めるため,エージェントの婚姻関係をシミュレー ションに組み込む.エージェントの結婚行動では,男女別年齢別未婚者に対する結婚率にし たがって,毎年の結婚を行う人口(以下,結婚人口とする)を決定する.決定した結婚人口 の中に,職業別結婚率,夫婦年齢差などを考慮した上で,結婚行動を行う.また,結婚率と 離婚率は,毎年変化するが,本シミュレーションでは,2005 年~2010年の間は実際の毎年 の結婚率を使用し,2011年以降は,2010年の結婚率を用いる.結婚率はNIPSSR(2012)が 発表した年齢別未婚者に対する初婚率に基づいて決定する( 20 歳から 69 歳,および 70 歳以上,5 歳区切り).また,職業別結婚率は,厚生労働省が発表した平成 19 年人口動態 調査(2008)に基づいて,第1 号被保険者の自営業者と第2 号被保険者の会社員との結婚 において使用し,シミュレーション期間内に変化しない.夫婦年齢差関係は厚生労働省が発 表した人口動態調査(2011)に基づき作成し,シミュレーション期間内に変化しない.なお,

各世帯における出産については考慮せず,人口推移予測により得られた新生児を,ランダム に,夫婦の世帯に割り当てている.

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図 6.1 総人口の推移と各種類の保険者推移

年に発表された2005年から総人口が減少する指標を使用しているため,総人口は増加す ることなく減少傾向を示している.

各区分の被保険者人数は,図 6.1 に示すように,人口減少と共に減少することがわかる.

ここで,2005年から2012年の期間に対して,シミュレーションで得た各種類の被保険者推 移データと各種類の被保険者の実統計データの人口の差異率と,シミュレーションで得た 各種類の被保険者人口増加率(減少率)と各種類の被保険者の実統計データの人口増加率

(減少率)の差異を比較する.全体の被保険者人口の差異率は 2% であった.図6.2に保険 種類別ごとの被保険者人口の増加率(減少率)の差異を示す.図6.2に示すように,シミュ レーション結果と実データの被保険者人口増加率(減少率)の差異率について,各年度の各 種類の被保険者人口増加率(減少率)を計算し,2005年から2012年の期間内の各種類の被 保険者の平均人口増加率(減少率)を求めた上で,シミュレーション結果と実データの被保 険者の平均人口増加率(減少率)を引き算することにより,全体の被保険者人口増加率(減 少率)の差異率は 0.478% であることがわかった.なお,実際の統計データの第2号被保険 者人数は2008年頃に急激に減少している.これは,リーマンショックにより,就業率が下 がり,第 2 号被保険者数が一時的に下がったためである.しかし,本シミュレーションで は,リーマンショックのような事態を想定していないため,突発的な減少と回復は再現され ていない.

図6.3に,総受給者に対する各保険別の受給者人口率を示す.図の縦軸は総受給者に対す る受給者人口率を表し,横軸は年の推移を表す.図6.3からわかるように,第2号被保険者 の受給者人口率が高くなっている.2045年頃に人口率はピークとなり,その後,徐々に下

図 6.2 各種類の保険者人口増加率(2005~2012)

図 6.3 受給者人口率の推移

がっていく.第1号被保険者の受給者人口率は2015年頃に一番多く占めたが,年の推移と 共に徐々減少していくことがわかる.これに対して,第3号被保険者の受給者人口率は最初 に下がっていたが,年の推移と共に人口率が段々増えていくことがわかる.

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