日立のアプローチ
日立は、グループ全体をカバー する環境マネジメントシス テムに即した
PDCA
サイクルを回しながら事業活動による環 境負荷低減に向けた活動を徹底して推進しています。活動の 目標と成果は「環境行動計画」として統合され、重点テーマに 即した継続的な改善を図っています。エコプロダクツの推進や
CO
2排出量の削減、資源の有効活 用など多面的なテーマを設定した「環境行動計画2013-2015
」 は、2015
年度で3
年にわたる改善活動を完了し、数多くの成 果を達成することができました。2016
年度から新たに始まる「
2018
環境行動計画」では、これらの成果を踏まえるとともに、よりグローバルな視点が加えられ、さらなる環境活動を推進し ていきます。
2018環境行動計画
環境行動計画
2013-2015
環境行動計画
2013-2015
の実績「環境行動計画
2013-2015
」の最終年度となる2015
年度 は、すべての項目において、目標を達成しました。ここに取り上げている指標は日立の環境活動における主要 指標です。この主要指標に対応する取り組み内容は、次ページ 以降の項目で紹介しています。
環境管理システムの構築
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
環境活動レベルの
向上 環境活動の評価制 度「GREEN 21」
のグリーンポイント
(GP)
640GP 646GP ◆◆◆
生態系(生物多様
性)の保全 生態系の保全に
関する評価の実施 生態系保全アセス メントの実施を 完了
完了 ◆◆◆
エコプロダクツの推進
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
環境適合製品の
拡大 環境適合製品 売上高比率
90% 95% ◆◆◆
環境適合製品
セレクト機種数 340機種 409機種 ◆◆◆
製品によるCO2 排出量1億トン 抑制への貢献
製品によるCO2
排出抑制貢献量 3,500万t [2025年までに1 億tを抑制]
3,649万t ◆◆◆
Management Approach
Management Approach Activities Performance DataPerformance Data
環境適合設計アセスメントで 基準を満たした製品
以下の条件を1つ以上満たした製品 温暖化防止ファクターまたは資源 ファクターのいずれかが10以上 省エネ基準達成率など環境性能が 業界トップクラス
環境優位性を評価され社外表彰を 受賞、あるいは公的認定を取得 2005年度製品比CO2排出削減率
が50%以上
環境適合製品 環境適合製品 セレクト
製品 環境 事業活動による環境負荷の低減(2015年度実績)
業界最先端のファクトリー&オフィスの構築
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
エコファクトリー&
オフィスセレクト 認定の推進
エコファクトリー&
オフィスセレクト の認定
各カンパニー/
グループ会社で 平均1以上を認定
新規認定:15 継続認定:58 合計:73
◆◆◆
地球温暖化の防止
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
エネルギー使用量
原単位改善 エネルギー使用量 原単位改善率
[グローバル](基 準年度:2005年)
15% 16% ◆◆◆
資源の有効活用
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
廃棄物有価物発生
量原単位改善 廃棄物有価物発生 量原単位改善率
[グローバル](基 準年度:2005年)
23% 28% ◆◆◆
水使用量原単位改
善 水使用量原単位改
善率
[日本以外](基準 年度:2005年)
30% 41% ◆◆◆
化学物質の管理
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
VOC大気排出量
原単位改善 VOC大気排出量 原単位改善率
[グローバル](基 準年度:2006年)
40% 50% ◆◆◆
地球市民活動
項目 指標 2015年度目標 2015年度実績 達成状況
環境社会貢献活動
の推進 社内カンパニー/
グループ会社ごと の、フラグシップ となる環境コミュ ニケーション活動 の推進
社内カンパニー/
グループ会社ごと にフラグシップと なる活動を1以上 実施
各社1以上実施 ◆◆◆
◆◆◆:達成
◆◆:一部達成
環境に配慮した製品・サービス
環境適合製品の開発と拡大
日立は 、製品・サ ービスによる環境への負荷を低減する ために、環境に配慮した「環境適合製品」の開発を推進して きました。
「環境適合製品」とは、開発・設計時に環境面への配慮を評 価し、基準を満たした製品のことです。また、特に高いレベル の基準を満たした製品は「環境適合製品セレクト」に認定してい ます。
2015
年度までは、環境適合製品の開発を推進するため に売上高に占める環境適合製品の比率である「環境適合製品 売上高比率」を高めることを目標に掲げてきました。2016
年 度からは、環境価値の高い製品・サービスを開発し普及させる ことで環境課題の解決に貢献することを目的として、新たな 取り組みを開始します。2018環境行動計画プロダクツ&サービス
日立の環境に配慮した製品体系
環境適合製品の認定
環境適合製品セレクトの認定
Hitachi Sustainability Report 2016 86
Management Approach
Management Approach Activities Performance DataPerformance Data
0 25 50 75 100
2013 2014 2015
89 93 95
0 150 300 450
2013 2014 2015
210
343
409
活動と実績
2015
年度の環境適合製品売上高比率は95
%に達し、環境 適合製品セレクト機種数は前年度より66
機種増え累計409
機 種になりました。新たに開発・設計機能を設けた海外事業所では、設計者の 環境配慮設計力の育成に力を入れて環境適合製品の計画的な 拡大を推進しました。
主要指標
環境適合製品売上高比率*1
*1 環境適合製品売上高比率:特許料など、日立が環境配慮をコントロールしたり影 響を及ぼしたりできないものを除いた、全売上高に占める環境適合製品の売上高 の割合
環境適合製品セレクト数
2015年度環境適合製品の事業分野別内訳(売上高比)
情報・通信システム
21% 金融サービス、その他
9%
電力システム
7% 生活・エコシステム
4%
社会・産業システム
16% オートモティブシステム
13%
建設機械
8%
電子装置・システム
7% 高機能材料
15%
(%)
(年度)
(機種数)
(年度)
環境 事業活動による環境負荷の低減(2015年度実績)
製品による
CO
2排出抑制への貢献
2015
年度は、製品による年間CO
2排出抑制貢献量の目標3,500
万トンに対して、3,649
万トンの実績を見込んでいます。主に電力システム社、インフラシステム社、情報・通信システム 社、日立アプライアンス、日立建機の製品やサービスが貢献し ました。日立は、今後も引き続き、
CO
2排出抑制に貢献する製 品の開発と普及に努めていきます。環境負荷データ等の算定方法/製品による CO2排出抑制貢献量の算定方法
カーボンフットプリントの取り組み
カーボンフットプリント(
CFP
:Carbon Footprint of Products
) とは、商品やサービスの原材料の調達から廃棄・リサイクルに至 るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス(GHG
) の排出量をCO
2量に換算したものです。排出量を表示して「見える化」することで、製品のライフサイクルでの
CO
2排出量 削減を促す制度として世界各国で推進されています。日立は、
2009
年からCFP
の評価に取り組み始め、一般社団 法人産業環境管理協会のカーボンフットプリントコミュニ ケーションプログラムに参画し、CFP
宣言認定製品*1の拡大に 取り組んでいます。2015
年度には、ミッドレンジストレージ、電子交換機、光学式文字読取装置について、
CFP
宣言認定を 取得しました。また、CO
2排出量の「見える化」に加え、従来機 種と比較した機能当たり*2のCO
2排出量の削減率を算定し、製 品の省エネルギー化の定量効果として、カタログ、Web
サイト に掲載しているほか、展示会での説明に活用しています。今後 は、CFP
を製品の付加価値として活用する取り組みを進めて いきます。*1 CFP宣言認定製品:カーボンフットプリントコミュニケーションプログラムにおい
てCFP算定・宣言ルールの認定を受け、CFP算定結果の検証に合格し、登録・公 開申請をした製品
*2 機能当たり:販売単位のライフサイクルGHG排出量を、性能(または性能特性)や 想定使用期間から定まる製品の機能量で除し、単位機能量当たりのライフサイク ルGHG排出量を算出すること
Management Approach
Management Approach Activities Performance DataPerformance Data
2015年度CFP宣言認定取得製品
対象製品 ミッドレンジストレージ 電子交換機 光学式文字読取装置 機種 Hitachi Virtual
Storage
Platform G200 MX-01 CCUB HT-4165-48
製品の外観
[従来機種] Hitachi Unified
Storage 130 MX900IP CCUB HT-4139-48U CO2排出量
削減率
(従来機種比)
–48% –13% –27%
欧州環境フットプリントの取り組み
欧州環境フットプリントは、製品および組織のライフサイク ル全体にわたる環境負荷を最大
15
の環境影響領域で評価する 手法です。2013
年11
月に3
年間のパイロット事業が開始さ れ、複数の製品分野と組織分野ごとに、評価手法の確立に向け て試行検討が行われています。日立は、日本国内のカーボンフットプリントコミュニケーショ ンプログラムで、
IT
機器のライフサイクル全体でのCO
2排出量 の算定や「見える化」に取り組んできた経験と知見を生かし、欧 州環境フットプリントのIT
機器分野のパイロット事業に参画し、技術事務局を務めています。
2015
年度は、IT
機器の環境負荷の評価方法を構築し欧州委 員会に認められたほか、環境負荷の評価結果をステークホル ダーに開示、伝達するコミュニケーション手法の検討を行いま した。また、欧州委員会が2015
年10
月に開催した、業界、政 府、NGO
、および一般市民を対象とする中間会合(Mid-term Conference
)において、パイロット事業の成果や課題を報告 し、欧州の環境政策への活用に向けた討論に参画しました。上:基本筐体 下:ラック姿*
*当該システム構 成を表すもので はありません
環境 事業活動による環境負荷の低減(2015年度実績)
今後の取り組み
売上高比率
95%
に達した環境適合製品開発の次のステップ として、2016
年度以降は環境価値の高い製品を開発・普及さ せるエコデザイン活動に取り組んでいきます。製品・サービス の環境性能の向上を図り、2010
年度製品を基準としてCO
2排 出削減や資源使用削減を推進し、2016
年度に製品・サービス の使用時CO
2排出削減率30
%を達成することを目標にしてい ます。また、設計行為を伴う製品を対象に、IEC62430
に準拠 した環境配慮設計アセスメントを適用し、製品の環境配慮性を 維持していきます。これらの活動を通じて、製品・サービスの 環境価値を付加価値につなげて事業伸長への貢献を図るとと もに、環境負荷の低い製品・サービスの提供による地球環境 への貢献に取り組んでいきます。事業所における環境配慮
エコファクトリー&オフィスセレクトの創出
日立は、事業活動による環境負荷を低減するため、
2011
年 度から高いレベルで環境に配慮した活動を推進して成果を上 げている事業所を「エコファクトリー&オフィスセレクト」と認定 し、従業員の環境意識を向上させるとともに、環境に配慮した事業活動を推進しています。
製造部門(工場)、業務部門(オフィス)それぞれの特性を考 慮して設定した認定基準をもとに、積極的な改善による効率的 なモノづくりが進められている既設工場や、新設時から環境に 配慮したオフィスなどを認定してきました。また、「エコファク トリー&オフィスセレクト」の活動レベルを維持・向上させるた め、前年度の実績が認定基準を満たすことを認定の条件とし て、一度認定した事業所も毎年度再評価しています。
2015
年 度は、各カンパニー、グループ会社で1
カ所以上の認定を行 い、新規15
件、継続58
件を認定しました。Hitachi Sustainability Report 2016 88
Management Approach
Management Approach Activities Performance DataPerformance Data