5-1
(1)事業実施体制
2017 年 2 月 24 日に、エクイパルコ社、ツインピーク社、長大でタギボ工業団地事業の株主間協定 に著名がなされ、本調査対象であるタギボ工業団地内における水インフラ導入に対する意思決定は上 記 3 社にて行われることとなる。この中で、長大は株主として意思決定に加わると共に、本調査での 調査成果を基本として、タギボ工業団地開発の推進を実施していく予定である。
上記 3 社は別に、タギボ工業団地より上流に位置する地点で、タギボ川から取水し、浄水した上で ブトゥアン市水道公社に水を引き渡す事業(ブトゥアン市上水コンセッション事業)を実施しており、
2016 年 7 月には一部運営を開始している。この事業の中で、岡谷鋼機が窓口になり、栗本鐵工所の鉄 管・FRPM 管、前澤工業のバルブ、コスモ鋼機の継手が採用されて設置済みであり、これらの製品に対 する評価が高いことから、事業拡大の確度は高いため、引き続き、長大が日比をつなぐリエゾンとし て、岡谷鋼機が日系製品を取りまとめる調整役として機能し、日本の優れた製品の受注に向けて活動 を継続する予定である。
また、エクイパルコ社、ツインピーク社及び長大の方針として、タギボ工業団地事業に対する出資 についての受け入れ意向があることから、岡谷鋼機は出資参画も含めて事業への参加を検討している。
この場合、より日本企業との強固な協働関係を構築することが可能であると共に、水インフラの受注 を進める日系企業の発言力も高まり、ひいては受注確度も高まる。
図 5-1-1 事業実施体制
ツインピーク社
工業団地開発 特定目的会社
エクイパルコ社 株式会社長大 出資
融資 管理自治体
(ブトゥアン市)
申請 承認
フィリピン 日本
返済
ANECO ブトゥアン市
水道公社
水、電力
日本政府金融機関
コンサルティング
サービス 参画支援
製品、技術 サービス代 ユーティリティ
入居企業
配当
銀行
融資
返済
入居企業
・・・
施工会社・
維持管理会社 料金
電力・水
料金
施工費・
維持管 理費 施工・
維持管理
製品、技術 サービス 入居企業
基礎地盤コンサルタ ンツ株式会社 長大グループ 許認可権者
(経済特区庁/
貿易産業省等)
許認可
申請
コンサルティング費
機器サプライヤー
株式会社栗本鐵工所 岡谷鋼機株式会社
提案主体 工業団地出資者
コスモ工機株式会社 バルブメーカー 浄水設備メーカー
5-2
(2)事業スケジュール
タギボ工業団地の開発スケジュールは下表の通りである。2019 年 1 月から Phase1 区画の工事に着 手し、2020 年 1 月頃までに Phase1 の造成工事を完了するスケジュールが計画されている。水インフ ラ設備の現地据付け工事に要する日数を想定すると、2019 年中旬頃までに導入設備の詳細設備仕様 の決定、納品業者選定、発注、製造、搬送を完了する必要がある。
一方で、当該製品の製造に要する日数も確保する必要があるため、(1)の体制の通り、長大と岡 谷鋼機を窓口にし、タギボ工業団地事業 SPC に対して水インフラ調達手続きを早めに行うよう、働 きかける必要がある。
図 5-1-2 事業スケジュール
項目 \ 年 2016 2017 2018 2019 2020 2023 事業目的会社(SPC)の設立
工業団地の基本構想策定
FS、基本設計 事業申請許可・取得 市場調査開始
建設業者発注・詳細設計 建設許可申請・取得 外部インフラ整備 Phase1開発工事 Phase2,3開発工事