危機管理の点からは迅速な対応が被害拡散防止に有効であり、各課で定め
ている「危機管理個別対応マニュアル」を配下職員へ共通認識されるよう 周知を図る。⑥ 困ったこと
困っていることや迷っていることの内容は以下に回答を記載する。
≪管理職≫
①
≪係長・主査≫
≪主任・主事≫
通常業務でのミスを防ぐことへの意識が不十分と感じる。‘管理職が責任取ればよ く、そのために管理職が居る’というような無責任さを感じる時がある。
⇒部下に自らの業務に対して「責任感」を持たせることが重要です。そのために管 理職としても部下への指導の充実が求められます。
元職員の自転車が、施設駐輪場に置いたままである。連絡したが、なかなか回収 に応じない。
⇒元職員を特別扱いはせず、放置自転車として適切に処理すべきです。
顔のみ知っている職員が、公共の乗り物や駅、職場内で職員同士が大きな声で話 している人たちが多い。注意したことはない。
⇒公共の場で他人の迷惑になるような行為は厳に慎まなければなりません。また、
遭遇した場合は、なるべく注意を与えるべきです。
昔からのメンバーで飲み会をされていて、そのメンバーに加えていただいた時に、
メンバーが多いと個人の情報がわからず、もしかしたら業者の方がいた!などの 場合、どう対応したらよいのかと感じます。
⇒その会の幹事の方に、利害関係者が含まれていないか確認してください。
園児の家庭で、園にお土産を持ってきてくれることがあるが、担任たちはどのよ うに対応していいか困っている。臨時職員さんからのお土産は受け取っていいの でしょうか。職員間のお土産は受け取っている。
⇒父母からの贈答は、相手の気持ちを損ねないようお断りをお願いします。臨時職 員からのお土産は、採用に直接係わっていない限り特段問題ありません。
≪嘱託≫
ダブルチェックという言葉を最近よく使うようになっていますが、同じ課であっ ても担当ごとに業務内容が異なるような職場においてはダブルチェック自体が困 難だと思います。どのようにしたら効率的なのか、今も考えているところです。
⇒業務が分担されていても、「チェック」を共同で実施することは工夫次第で対応可 能と考えます。
市の有力者に対する微妙な案件について、市議会議員から問い合わせがあり、対 応した職員が困惑したというケースが複数あった。
⇒議員は正当な職務として問い合わせるので、職員は法令にのっとり対応をして下 さい。
コンプライアンスについて「ある程度の妥協が必要」と諭されたことがあり、自 分の正義に反することであるため苦い思いをしています。
⇒コンプライアンスに「妥協」は存在しません。今後も自らを厳しく律する姿勢を 貫いてください。
コンプライアンスについて理解出来てない職員がいます。利用者の個人情報を知 りたがり、それを話しています。きちんと駄目と言えない自分もいやですが。職 員同志のトラブルもいやなので、ソフトな言い方をしています。
⇒意識の低い職員に対しては、基本的に所属長(上司)に相談してください。
業者から文房具の見本展の招待状をもらったことがあり、行くと文房具が入った おみやげをもらえるとのこと。禁止事項にあてはまる可能性を感じ行ったことは ないが該当するのか。又、もらった招待状を知り合いに譲るのはどうなのか。
⇒「広く一般に配布するための宣伝用の物品・記念品を受け取ること」は、禁止行 為の例外とされています。ただし、職務上受領した招待状を部外者に譲ることは 適切ではありません。
(1)前回(平成
21
年度報告)以後の主な取組みの総括前回の実態調査アンケート後に取り組むとした主な事項は次ページのとお
りであるが、今回のアンケート結果を踏まえた施策の評価は以下のとおり。①「公正な職務の遂行を損なう行為」について
「公正な職務の遂行を損なう行為」を受けた場合の所属長への「報告」意 識はこれまでの施策でかなり浸透してきている。ただし、管理職を含め全職 員へ徹底はできていない。
また、「暴力、脅迫等により業務を妨害したり、職員に危害を加えたりす る行為」や「個人情報をはじめとする職務上知りえた情報に関し、法令に違 反してその漏示を求める行為」の件数が大幅に増えている。これはクレーム など執拗行為を含むものと誤って理解している場合もある。
「公正な職務の遂行を損なう行為」があった場合に所属長への「倫理審査案 件報告書」の提出や具体的事例での判断には所属長と配下職員との間で理解 が異なっており、これまでの施策で理解度は十分に進んでいない。
②「利害関係者との禁止行為」
「利害関係者との禁止行為」における「贈与等報告書」への認知度はこれ までの施策でかなり浸透してきている。ただし、管理職を含め全職員へ徹底 はできていない。また、現場に立つことが多い再任用・嘱託で認知度は広ま っていない。
「利害関係者との禁止行為」における「飲食許可申請書」については「贈 与等報告書」以上に認知度は広まっていない。特に管理職、係長・主査職が 提出要件を十分に理解していないために「倫理審査案件報告書」や「飲食許 可申請書」の提出において部下に適切な指示が出せていないことがある。
これらの原因としては「周知方法」と「研修方法」の点で課題がある。電 子掲示板等での一律周知の方法や「職員倫理条例及び規則」内容に焦点を当 てた研修の不足といったことにより、十分な理解につながっていないことが 考えられる
③コンプライアンス意識
一方、職員倫理条例に限らないコンプライアンスの重要性についての認識 は浸透しつつある。特にコンプライアンス・業務点検月間における各課の現 状把握を兼ねた取組みや事例研修により、コンプライアンスの重要性は各役
総括
Ⅳ
職に浸透してきている。ただし、事案が発生した場合に報告・相談・連絡を しないとする職員がいることは組織として大きなリスクであり、職場内のコ ミュニケーションを含め報告・相談・連絡の徹底を図る。
(2)今後の方向性
①「公正な職務の遂行を損なう行為」「利害関係者との禁止行為」
これまでの施策は、正規職員を対象にコンプライアンスの中でも特に「職 員倫理条例及び職員倫理規則」に基づく「公正な職務の遂行を損なう行為」、
「利害関係者との禁止行為」について、「認知度」を高め、「理解度」を上げ、
「実効性」に結びつける取組みを中心に行ってきた。
ただし、前述したとおり「公正な職務の遂行を損なう行為」、「利害関係者 との禁止行為」について、「認知」が徹底されていないほか、「倫理審査案件 報告書」、「贈与等報告書」及び「飲食許可申請書」の提出について管理職、
係長・主査で理解が進んでいないことは課題であり、昇任時期を捉えた研修 や定期的な周知により重点的に理解度を高める。
また、嘱託はこれまで施策の対象としての意識が希薄であったが、同じ市 職員としてコンプライアンス施策の対象として実施していく。
【前回時の今後の主な取組み】
[
1]
公正な職務の遂行を損なう行為個人の判断の余地を排し、適切に倫理審査案件報告書が出されるように 1)事例集の一層の充実と定義の統一
2)判断が迷うときに「相談書」の提出
3)対応の流れなどを図式化し、職員に周知徹底
[
2]
利害関係者との禁止行為贈与等報告書及び飲食許可申請書が適切に提出されるように 1)提出要件を図式化し職員に周知徹底
2)判断が迷う場合の「相談書」の提出
[
3]
コンプライアンス意識のさらなる向上1)公開羅針盤によるニュースの配信 2)事例研修の実施
3)行動規範
15
か条の掲示 4)研修や月間の改善[
4]
職員倫理審査会の役割や機能の周知[
5]
内部通報制度の周知②不正入札事件
不正入札事件の概要については、「事件の風化」を防ぐため、入庁時の研 修に実施することが有効な手段であるが、実施内容について見直しを検討し ていく。同時に昇任時の機会を捉え啓発を行う。
③コンプライアンス方針
コンプライアンスに関する意見や平成
24
年のコンプライアンス推進支援 報告書で課題として指摘されたように、「入札事件によって偏重・矮小化さ れたアンバランスなコ ンプライアンス意識が 一部で見受けられ」る 状況が「コンプライアンスが何かについて職員が具体的に理解出来ていない」背景 となっている可能性もある。
コンプライアンスは単に法令遵守のみではなく、広く社会規範、業務手順 の遵守も含まれ、市民の生命・財産を侵害し、行政への信頼を損ねる事案も 広く捉えた取組みが必要となっている。
本市コンプライアンス方針である「コンプライアンス読本」を改定し、体 系的なコンプライアンス施策を再構築していき共通の理解を徹底していく。
④情報の共有化
報告・相談・連絡は危機管理の第一歩であり、職場内コミュニケーション を高めるためにも朝礼は有効な手段である。朝礼が実施されていない、又は 実施できない部署では、情報の共有が徹底されないリスクがあり、それを防 ぐためにも各職場の実態に応じた情報の共有化を促進していく。嘱託の「朝 礼」等への関わり方法を検討し実施していくほか、嘱託が職場研修へ参加で きるよう促す。市民の立場からは市職員の区別はなく、市のコンプライアン ス水準の向上には、再任用と嘱託を含めて市で働く職員の意識を高めていく 必要がある。
以上を踏まえ、今後は以下の施策を重点的に行う。
【今後の重点】
[1]コンプライアンス施策の対象を再任用と嘱託を含む全職員とする [2]職員倫理条例及び職員倫理規則に基づく理解度をさらに上げる
1)「公正な職務の遂行を損なう行為」
〇「倫理審査案件報告書」の提出要件
管理・監督者を中心に昇任時を活用した研修
〇eラーニングを活用した理解度の向上
2)「利害関係者との禁止行為」
〇「飲食許可申請書」「贈与等報告書」の提出要件 管理・監督者を中心に昇任時を活用した研修