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新潟県中越企業の ヒヤ リング結果 についてA.
東芝ホームテクノ株式会社 . (ヒヤ リング実施 日 ;2 0 0 6
年1 2
月2 5
日)(1
)会社概要・同社 は、新潟県加茂市 に本社を置 く電器 ・電子 メーカーであ り、東芝家電製造株式会社の子会社 として
1 9 5 0
年 に設立 された。・その後、
1 9 9 0
年 にタイで合弁会社CONTOROLCOMPONENTCO. , LTD
を設立 し、 さらに、2 0 0 3
年 に中国漸江省 に杭州東芝家電技術電子有限公司を設立 している。・代表取締役社長 は、 島津 雅和氏である。
・従業員数 は
4 8 0
名( 2 0 0 6
年1 0
月現在)であ り、資本金 は3 0
億 円である。(2
)業務内容・同社 の製造 ・販売品の うち、国際分業 に係わ っているのは、主 として次 の二つの分野である。一 つは家電製品であ り、 いま一つは機械用部 品である。
(9家電製品
・家電製品は、以下の商品群か らな っている。
(イ)調理製品 (保温釜
、I H
プ レー ト、保温 ポ ッ ト、I H
鍋) (ロ) リビング製品 (アイ ロン、 ドライヤー、ふ とん乾燥機) (ハ)空調製品 (除湿器、加湿器、扇風機)(塾機械用部品
・機械用部 品は、以下 の商品群 か らな っている。 と くに、パ ソコン用
CPU
冷却 モ ジュール に ついては、世界市場の2 0 ‑3 0 %
を占めてお り、同社の機械用部品の中軸 をな している。(イ)パ ソコン用
CPU
冷却モ ジュール(ロ)各種 フ ァンモーター
( DC
角形 ファン、DC
クロス7ロー ファン、DC
シロ ッコフ ァン、AC
隈取 コイルモータ)(ハ)制御機器 (ヒー トマスター、 ガスサーモ、 アイロン用サーモ) (ニ)機構部品 (コー ドリール、 自動製氷器、 リモ コン)
(ホ)光触媒ユニ ッ ト
(へ)複写機用
I H
ヒーターユニ ッ ト(ト) マイナスイオ ン発生ユニ ッ ト
( AC
、DC)
(チ)高揚程長寿命小型エアーポ ンプ (燃料電池空気供給用) (リ)高揚程長寿命小型ギアポ ンプ (燃料電池温水循環用)
(3)国際分業
・上言己の家電製品及 び機械用部品に関 して、以下の通 りの国際分業が行われている。
‑ 7 1‑
・それは、工程間分業 と付加価値 レベル別分業 とか らなる重層的分業である。
①工程間分業
・商品企画 ・設計 ;東芝ホームテクノ本社 (国内)
・開発 ;台湾メーカー (台湾)
・製造 ;
杭州東芝家電技術電子有限公司 (中国)
CONTOROLCOMPONENT CO. , LTD
(タイ)・販売 ;国内、中国等
②付加価値 レベル別分業
・高付加価値部門 ; 企画 ・設計部門 ;国内 キー ・パーツ生産部門 ;国内 開発部門 ;台湾
・中 ・低付加価値部門 ; 生産部門 ;中国、 タイ
(4)
国際物流・上記国際分業のパター ンに沿 って、以下の通 りに国際物流が行われている。
(丑輸入
・主要輸入品目 ;扇風機、調理小物家電製品、 リビング製品等
・主要輸入国 ;タイ、中国等
・主要物流ルー ト;
週4コンテナ (但 し40フィー トコンテナ) タイ‑釜山港‑新潟港 (コンテナ船)
②輸出
・主要輸出品 目 ;機械機器のキー ・パーツ
・主要輸出国 ;中国
・主要物流ルー ト;
週
2‑3
トン関西国際空港‑上海国際空港 (航空機)
(5)新潟港利用の可能性
・上記の国際物流の中で、輸出に関 しては、新潟港が釜山港の トランシップ機能 との連結を強め る場合 には、関西国際空港ルー トを新潟港ルー トに振 り替える可能性がある。
B.
株式会社 山之内製作所(ヒヤ リング実施 日 ;
2 0 0 6
年1 2
月2 5
日)(1
)会社概要・同社は、本社を神奈川県横浜市 に置き、新潟事業部を新潟県田上町に置 く航空 ・宇宙関係の部品 メーカーである。
・1 9 6 5
年に設立 されている。・代表取締役社長は、山之内慶次郎氏である。
・資本金は
3, 2 0 0
万円であ り、従業員数は7 0
名( 2 0 0 7
年3
月現在)である。(2)業務内容 (丑事業内容
・同社の事業内容は、以下の通 りである。
・下記のうち、 ワイセ ック
( Y
sec'spr o d u c t )
の製品部品 (地球セ ンサ、パ ドル駆動機構、NiCdバ ッテ リ、イオ ンエ ンジン、二液式アポジエ ンジン) は、人工衛星の主要部品に使用 されている。
(イ)航空 ・宇宙機器、防衛機器、医療機器、原子力機器等に使用 される部品の加工 (ロ)専用機、冶金工具の設計 ・製造
②主要取引先
・主要取引先 は以下の通 りである。上記の事業内容に別 して、国内の航空 ・宇宙関連 メ ーカ を主要取引相手 としている。
(イ)三菱重工業関係 (三菱重工業 [株]名古屋誘導推進 システム製作所、三菱重工業 [株]
神戸造船所、三菱電機 [株]鎌倉製作所) (ロ)川崎重工業 (秩)航空 ・宇宙カンパニー (ハ)石川島播磨重工業 (秩)相馬工場 (ニ)‑住友重機械工業 (秩)
(ホ)(秩)島津製作所 (へ) 日本飛行機 (秩)
(ト)東芝関係 (NEC東芝スペースシステム [株]、東芝電子管デバイス [株]、 [株]東芝小 向工場、 [株]東芝京浜事業所、東芝ホク ト電子 [株
] )
(チ)多摩川精機 (秩)
(リ)富士通 フロンテ ック (秩) (メ)島田理化工業 (秩) (ル)芝浦メカ トロテ クス (秩) (オ)新明和工業 (秩)
(3)国際分業
・上記の業務内容か ら観て、現在のところ国内取引が中心であるが、今後は海外の航空 ・宇宙関連 メーカーとの取引を具体化 したいという意向を持 っている.それに関連 して、同社は以下の構想
‑ 73‑
を抱いている。
①海外航空 ・宇宙関連 メーカとの直接的な取引
・例えば、ボーイ ング社 (本社 ;シア トル)への航空機部品納入を目指す。
②航空機の修理 ・リサイクル工場の新潟県内建設
・新潟県 における航空機の修理 ・リサイクル工場は二つの役割を担 っている。一つは、国内に おける航空機製造ネ ッ トワークシステム (現在は、機体、エ ンジンは中部 に集中、エ ンジン 日本
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位のプライムメーカーは福島に集中、油圧関係、電気関係 は 東京 ・京都をは じめ関 西地区というように地域ネ ッ トワークシステムによって 日本の航空機は製造 されている)の 一翼を担 うこと、 また、新たに修理 ・リサイクル部門を新潟県、実験 につ いては、埼玉、群馬県が担 うことである。いま一つは、修理 ・リサイクル部門の国際セ ンターとして新潟県 が航空機修理 ・リサイクル産業 における国際分業 ・物流基地の役割を果たす ことが肝要であ ると考える。
③上記構想のうち、新潟県は後者② について、三つの理 由で他地域に対 して競争優位性を持 って いる。
・第一 は物流基盤である。 新潟県が既に物流基盤を持 っていることが重要である。航空機の超 重量性を考慮すれば、新潟港の物流拠点性は、少な くとも日本海 においては大 きな優位性を 発揮 し得 る筈だ。 (檀.し日本海港の中で も、小松製作所の超重量建設機材を北米 に輸出す る ために、既 に金沢港 は日本海唯一 の北米専用RORO船を 日本海直行航路 として就航 させて いる、 ということも見落 としてほな らないが。)
・第二は品質保証である。 この点について も、新潟県の金属加工 ・精密加工技術及び型 ・工作 機などの基盤技術の蓄積は重要な意味を持 っている。 但 し、そうした優位性を
JI SQ ( JI S
の 航空機版)規格 にし、且つそれを如何 にしてグ白‑パルスタンダー ドにするかが問われている。
・第三 はブラン ド化である。上記二つの優位性 は、「新潟 ブラン ド」 として‑しか も国際的に 通用す るブラン ドとして一生かされない限 り、「航空機修理 ・リサイクルセ ンター」を結局 国内の他地域ない しはアジアの他地域 に奪われることにな りかねない。EUが航空機の排気 ガス規制に乗 り出 した中では、航空機産業において もリサイクルや大気汚染問題は経営戦略 上不可欠な課題 となり始めており (因みにホンダは早 くも低燃費小型ジェット機 「ホンダジェッ ト」の開発 に乗 り出 している)、そうした意味で、「航空機修理 ・リサイクルセ ンター」構想 に対 して新潟県が挑戦す るということは最早 ローカルな問題ではないのである。
④上記の① と②は関連 してお り、②の具体化は①の可能性 にも繋が っている、 ということも見逃 してほな らないであろう。
(4
)国際物流・上記の 「国際分業」 における同社の立場が物語 るように、「国際物流」 に対す る同社のスタンス は中長期的な ものである。但 し同社は、新潟県の 「物流拠点性」 については、次のような危機意
識を抱いている。
①一つは、新潟県の 「物流拠点性」 の問題点 は、「拠点性」 その ものにあるのではな く、 その不 /
安定性にある、 としている。云 うまで もな く、物流基盤は、産業基盤及び都市基盤 と三位一体 の関係にあるのだが、新潟県の場合には、産業基盤 とのアンバランスこそが問題だという訳だ。
上記の金沢港 と小松製作所 との関係が示唆 しているように、強力な物流基盤を形成するために は、少な くとも、(イ)一定の重量、 (ロ)一定の付加価値、(ハ)そ して先端性‑という三つの条 件を備えた産業基盤を後背地 に有 していることが不可欠であるが、新潟県の場合には、そうし た後背地を欠いている、 ということこそが基本的な問題である、 というのが同社の問題意識で ある。
②直近の問題である釜山港の トランシップ機能への新潟港のアクセスは、 日本海沿岸港における 主要港に共通 した問題点が伏在 している。一つは、当面の問題 としては、それは、 日本海主要 港にとって共通 した 「利便性」 ‑コンテナ航路の頻度がア ップす ることによってフィーダー機 能が高まること.,輸出入がバランス し "カラ船"問題が解消す るため大幅な物流 コス トダウン が可能になること‑が得 られるということを意味 してお り、新潟港にとって も、そうしたメリッ トがある以上、それ 自体 は大いに歓迎すべきことである。だが他方では、中長期的に観 ると、
それが 日本海 における主要港の再編成の引き金になる可能性を伏在 させている、 ということも 見落 とされてはな らない。その再編成のカギを握 っているのが、上記の物流基盤を支える後背 地の有無である。そうした意味では、上記の金沢港の北米航路開設は、再編成が既に始まって いるということであ り、新潟港の釜山港へのアクセスはそうした再編性を加速 しかねないので ある。
③その意味で、上述 した同社の 「航空機修理 ・リサイクルセ ンター」構想は、 日本海主要港の物 流基盤再編成問題 に対する対応策の一つであるという性格を も併せ持 っている、 ということが 重要である。要す るに、釜山港アクセス問題を機に、新潟県の物流 ・産業基盤政策の確立が急 がれるということだ。
‑ 75‑
C.
遠藤工業株式会社(ヒヤ リング実施 日 ;
2 0 0 7
年1
月1 8
日) (1)会社概要・同社 は、本社を新潟県燕市 に置 くバ ランサー ・エアホイス トなど荷役機器を主 として生産 してい るメーカーである。
・創業 は古 く
、1 9 3 5
年5
月である。・代表取締役社長 は、遠藤光線氏である。
・資本金 は
6 , 0 0 0
万 円であ り、従業員数 は1 8 3
名( 2 0 0 6
年1 1
月現在)である。(2)業務内容 (む主要生産品 目
・主な生産品 目は、各種金切 り丸 ノコ盤、破砕機、粉砕機、スプ リングバ ランサー、エアホイ ス ト、ケーブル リール、 ホース リール、セルフロック、 ス リップ リングな どである。
・これ らの製品は、大 き く区分す ると、 Ⅰ.荷役機器 (バ ランサー ・エアホイス ト)、Ⅱ.産 業機械 (金属用切断機)、Ⅲ.給電機器 (リール ・ス リップ リング)、IV.環境機械 (破砕機 ・ 粉砕機)の4グループか らなる。
②主要納入先
・主な納入先 は以下の通 りである。
・Ⅰ.
荷役機器 ; (イ) 自動車工場、 (ロ)一般組み立て工場・Ⅱ.産業機械 ; (イ) アル ミ :押出工場 ・鋳造工場、 (ロ)鍋 :伸銅品工場、 (ハ)鉄鋼 :鋼管 工場
・Ⅲ.給電機器 ; (イ) クレー ン、 (ロ)建設機械、 (ハ)搬送機械、 (ニ)照明機器
・Ⅳ.環境機械 ; (イ)産業廃棄物処理施設、 (ロ)生産工場、 (ハ)地方 自治体
(3)国際分業
・上記の業務内容の うち、国際分業 は荷役機器を中心 に して活発 に行われている。
・同社の総売上高は現在年間
3 3 ‑3 4
億円に達 しているが、その うち、荷役機器が3 0 ‑4 0%
を占めて お り、 さらに荷役機器の輸 出額は売上高全体の約2 0 %
を占めているとのことである。従 って同社 の業務内容 において、荷役機器が中心をな してお り、 しか も輸出がその半分近 くを占めている、ということになる。要す るに、荷役機器輸 出は同社経営の屋台骨を支えていると云 って も決 して 過言ではないのである。
・荷役機器の中で も、バ ランサーが、 自動車生産の拡大を背景 に して、中国 ・アジア地域を中心 に して輸出されてお り、 同地域向け輸 出だけで、輸 出額全体の
5 0 ‑6 0 %
を占めているとのことであ る。・その結果、同社のバ ランサーが世界市場 に占めるシェアは、世界全体で も
2 0 ‑3 0%
、アジアだけ では、7 0%
にも達 しているとのことである。なお、国内では9 0 %
と同社製バ ランサーが市場をほ ぼ独 占している。・しか も輸出増加率 は、 この