当年度の予算の執行状況は、次表のとおりである。
収益的収入
（税込み）（単位 円・％）予 算 額 決 算 額
区分
科目 金 額
構成 比率
金 額
構成 比率
予算額に比べ 決算額の増減
決算額の 予算額に 対する比 下水道事業収益
営 業 収 益 営 業 外 収 益 特 別 利 益
9, 376, 300, 000 5, 909, 503, 000 3, 466, 796, 000 1, 000
100. 0 63. 0 37. 0 0. 0
9, 085, 312, 175 5, 900, 777, 124 3, 184, 535, 051 0
100. 0 64. 9 35. 1 0. 0
△ 290, 987, 825
△ 8, 725, 876
△ 282, 260, 949
△ 1, 000
96. 9 99. 9 91. 9 0. 0
収益的支出
（税込み）（単位 円・％）予 算 額 決 算 額
区分
科目 金 額
構成 比率
金 額
構成 比率
不 用 額
決算額の 予算額に 対する比 下水道事業費用
営 業 費 用 営 業 外 費 用
9, 114, 700, 000 5, 310, 354, 000 3, 804, 346, 000
100. 0 58. 3 41. 7
8, 792, 860, 590 5, 139, 843, 051 3, 653, 017, 539
100. 0 58. 5 41. 5
321, 839, 410 170, 510, 949 151, 328, 461
96. 5 96. 8 96. 0
92. 0 93. 2
93. 5 89. 9
89. 9
有収率
25, 187, 686
22, 647, 145 26, 366, 302
23, 690, 123 26, 838, 559
25, 103, 908 27, 679, 643
25, 797, 428 29, 207, 481
26, 882, 917
0 5, 000, 000 10, 000, 000 15, 000, 000 20, 000, 000 25, 000, 000 30, 000, 000 35, 000, 000
10年度 11年度 12年度 13年度 14年度
年間総処理水量 年間総有収汚水量 処理水量等の推移
単位：ｍ
3
年 間総 有収 汚水 量 年間 総処 理水 量 有収 率＝ ×1 00
単位：％
−37−
下水道事業収益は、予算額に対して 290, 987, 825 円の減少となっているが、これは主に、営業外収益 の減によるものである。
下水道事業費用は、予算額に対して 321, 839, 410 円の不用額を生じているが、これは、営業費用及び 営業外費用の減によるものである。
(2) 資本的収入及び支出
当年度の予算の執行状況は、次表のとおりである。
資本的収入
（税込み）（単位 円・％）予 算 額 決 算 額
区分
科目 金 額
構成 比率
金 額
構成 比率
予算額に比べ 決算額の増減
決算額の 予算額に 対する比 資 本 的 収 入
企 業 債
国 庫 補 助 金 工 事 負 担 金 受 益 者 負 担 金 他 会 計 補 助 金 固定資産売却代金 その他資本的収入
13, 205, 780, 000 8, 790, 600, 000 3, 109, 150, 000 129, 702, 000 308, 703, 000 835, 000, 000 1, 000 32, 624, 000
100. 0 66. 6 23. 5 1. 0 2. 3 6. 3 0. 0 0. 3
11, 183, 702, 532 7, 209, 000, 000 2, 386, 130, 000 99, 400, 502 290, 672, 030 1, 198, 500, 000 0 0
100. 0 64. 5 21. 3 0. 9 2. 6 10. 7 0. 0 0. 0
△ 2, 022, 077, 468
△ 1, 581, 600, 000
△ 723, 020, 000
△ 30, 301, 498
△ 18, 030, 970 363, 500, 000
△ 1, 000
△ 32, 624, 000
84. 7 82. 0 76. 7 76. 6 94. 2 143. 5 0. 0 0. 0
資本的支出
（税込み）（単位 円・％）予 算 額 決 算 額
区分 科目
金 額
構成 比率
金 額
構成 比率
翌年度繰越額 不 用 額 決算額 の予算 額に対 する比 資 本 的 支 出
建 設 改 良 費 企 業 債 償 還 金
17, 260, 375, 755 13, 963, 078, 755 3, 297, 297, 000
100. 0 80. 9 19. 1
14, 529, 526, 914 11, 232, 230, 565 3, 297, 296, 349
100. 0 77. 3 22. 7
2, 541, 237, 988 2, 541, 237, 988 0
189, 610, 853 189, 610, 202 651
84. 2 80. 4 100. 0 資本的収入は、予算額に対して 2, 022, 077, 468 円の減少となっているが、これは主に、企業債及び国 庫補助金の減によるものである。
資本的支出は、予算額に対して 189, 610, 853 円の不用額を生じているが、これは主に、建設改良費の 減によるものである。なお、翌年度繰越額は 2, 541, 237, 988 円で、これは、競合施工の他事業との調整、
迂回路の調整等により繰り越しとなった篠ノ井北８号汚水幹線工事外 106 件の工事費等である。
資本的収入額が資本的支出額に不足する額3, 345, 824, 382 円は、繰越工事資金85, 001, 000 円、減債 積立金 546, 800 円、過年度分損益勘定留保資金 2, 973, 760, 983 円、過年度分消費税及び地方消費税資本 的収支調整額 137, 345, 272 円並びに当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額 149, 170, 327 円で 補てんされている。
３ 経営成績
当年度における総収益は 8, 718, 853, 917 円で、前年度に比較して 326, 503, 588 円（3. 9％）の増加とな っている。
一方、総費用は 8, 718, 631, 220 円で、前年度に比較して 326, 827, 691 円（3. 9％）の増加となっている。
−38−
この結果、当年度の純利益は 222, 697 円となり、前年度に比較して 324, 103 円（59. 3％）の減少となっ ている。
当年度未処分利益剰余金 222, 697 円は、減債積立金として全額積み立てられるものである。
総収益から他会計補助金を除いた収益及び総費用の推移は、次表のとおりである。 （税抜き）（単位 円・％）
収 益（Ａ） 総 費 用（Ｂ） 損 益（Ａ）−（Ｂ）
区分
年度
金 額
前年度 対 比
金 額
前年度 対 比
金 額
前年度 対 比
収 益 の 総費用に 対する比 10
11 12 13 14
4, 489, 123, 650 4, 639, 103, 157 5, 241, 977, 123 5, 503, 071, 340 5, 693, 586, 637
100. 6 103. 3 113. 0 105. 0 103. 5
7, 975, 230, 454 7, 882, 708, 455 8, 239, 728, 197 8, 391, 803, 529 8, 718, 631, 220
102. 3 98. 8 104. 5 101. 8 103. 9
△ 3, 486, 106, 804
△ 3, 243, 605, 298
△ 2, 997, 751, 074
△ 2, 888, 732, 189
△ 3, 025, 044, 583
104. 6 93. 0 92. 4 96. 4 104. 7
56. 3 58. 9 63. 6 65. 6 65. 3 (1) 収 益
ア 営業収益は 5, 677, 388, 441 円で、主なものは下水道使用料 4, 467, 651, 949 円及び他会計負担金 1, 176, 232, 720 円である。前年度に比較して 186, 055, 125 円（3. 4％）の増加となっている。これは主 に、下水道使用料の増によるものである。
下水道使用料の推移は、次表のとおりである。 （税込み）（単位 円・％）
区分 年度
調 定 額 前年度対比 指 数 収 入 済 額 収納率
10 11 12 13 14
3, 517, 907, 653 3, 692, 000, 455 4, 255, 252, 074 4, 515, 766, 672 4, 691, 034, 704
103. 8 104. 9 115. 3 106. 1 103. 9
100. 0 104. 9 121. 0 128. 4 133. 3
3, 198, 545, 783 3, 356, 515, 123 3, 861, 581, 841 4, 095, 841, 578 4, 255, 221, 924
90. 9 90. 9 90. 7 90. 7 90. 7
（注）指数は平成 10 年度を 100 とした。
なお、平成 15 年５月 31 日における平成 14 年度分の収納率は 98. 7％となっている。
イ 営業外収益は 3, 041, 465, 476 円で、主なものは他会計補助金 3, 025, 267, 280 円である。前年度に比 較して 140, 448, 463 円（4. 8％）の増加となっている。これは主に、他会計補助金の増によるもので ある。
(2) 費 用
ア 営業費用は 5, 052, 809, 204 円で、主なものは減価償却費 2, 906, 710, 586 円、業務費 811, 596, 359 円 及び処理場費760, 675, 208 円である。前年度に比較して318, 119, 449 円（6. 7％）の増加となってい る。これは主に、減価償却費及び業務費の増によるものである。
イ 営業外費用は 3, 665, 822, 016 円で、支払利息及び企業債取扱諸費 3, 632, 868, 494 円及び雑支出 32, 953, 522 円である。前年度に比較して 8, 708, 242 円（0. 2％）の増加となっている。
−39−
費用を性質別に区分すると、次表のとおりである。 （税抜き）（単位 円・％）
14 年度 13 年度
項 目
金 額
構成 比率
金 額
構成 比率
比 較 増 減
前年度 対 比 職 員 給 与 費
燃 料 費
委 託 料
賃 借 料
修 繕 費
工 事 請 負 費
動 力 費
薬 品 費
材 料 費
負 担 金
減 価 償 却 費 固 定 資 産 除 却 費 企 業 債 利 息 そ の 他 物 件 費
353, 004, 545 12, 912, 906 348, 485, 897 17, 187, 616 176, 149, 584 167, 105, 000 153, 166, 957 31, 150, 760 10, 021, 560 801, 702, 698 2, 906, 710, 586 20, 362, 725 3, 632, 846, 138 87, 824, 248
4. 1 0. 1 4. 0 0. 2 2. 0 1. 9 1. 8 0. 4 0. 1 9. 2 33. 3 0. 2 41. 7 1. 0
332, 158, 699 15, 523, 663 351, 804, 630 17, 625, 137 191, 058, 614 116, 748, 000 152, 275, 318 37, 131, 956 12, 976, 310 714, 217, 602 2, 709, 448, 466 26, 980, 696 3, 629, 076, 066 84, 778, 372
4. 0 0. 2 4. 2 0. 2 2. 3 1. 4 1. 8 0. 4 0. 2 8. 5 32. 3 0. 3 43. 2 1. 0
20, 845, 846
△ 2, 610, 757
△ 3, 318, 733
△ 437, 521
△ 14, 909, 030 50, 357, 000 891, 639
△ 5, 981, 196
△ 2, 954, 750 87, 485, 096 197, 262, 120
△ 6, 617, 971 3, 770, 072 3, 045, 876
106. 3 83. 2 99. 1 97. 5 92. 2 143. 1 100. 6 83. 9 77. 2 112. 2 107. 3 75. 5 100. 1 103. 6 合 計 8, 718, 631, 220 100. 0 8, 391, 803, 529 100. 0 326, 827, 691 103. 9 費用の性質別構成比を見ると、企業債利息の 41. 7％が最も高く、次いで減価償却費 33. 3％、負担金 9. 2％、職員給与費 4. 1％、委託料 4. 0％の順となっている。
また、前年度に比較して、減価償却費、負担金等が増加し、修繕費、固定資産除却費、薬品費等が減 少している。
なお、その他物件費の主なものは、その他雑支出及び補助交付金である。
(3) 損益に関する比率
損益に関する比率の推移は、次表のとおりである。 （単位 ％）
区 分 算 式 14 年度 13 年度 12 年度 11 年度 10 年度 全国平均 総 収 益
総 収 支 比 率
総 費 用
× 100 100. 0 100. 0 100. 0 100. 0 100. 0 101. 7 営業収益‐ 受託工事収益
営業収支比率
営業費用‐ 受託工事費用
× 100 101. 4 105. 1 105. 2 97. 4 90. 2 141. 4
ア 総収支比率は 100. 0％で、前年度と同率となっている。
イ 営業収支比率は 101. 4％で、前年度に比較して 3. 7 ポイント低下している。この比率は、企業本来 の営業活動による収益が費用の何％に当たるかを表し、経営活動の良否が判定されるもので、100％
以上であることが理想とされている。
−40−
△ 154. 05
△ 137. 27
△ 121. 04 △ 114. 85 △ 114. 88 147. 94 148. 42 161. 43 166. 71
123. 20 166. 19 145. 53 301. 99
285. 69
282. 47 281. 56 281. 07
△ 22. 33
△ 250. 00
△ 150. 00
△ 50. 00 50. 00 150. 00 250. 00 350. 00 450. 00
10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 全国平均
使用料単価 処理原価 差 額 単位：円
使用料単価と処理原価の推移（１ｍ
3
当たり）
(4) 使用料単価と処理原価 有収汚水量１ｍ
3
当たりの使用料単価と処理原価の推移は、次のとおりである。
下水道使用料 汚水分維持管理費＋汚水分資本費
（注） １ 使用料単価＝
年間有収汚水量
２ 処理原価＝
年間有収汚水量 有収汚水量１ｍ
3
当たりの使用料単価は 166 円 19 銭、これに対する処理原価は 281 円 7 銭で、使用料 単価と処理原価の差額は 114 円 88 銭となり、前年度に比較して 3 銭増加した。