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耐熱・耐寒性に優れ 長期保存本にもご使用いただけます

●日立化成ポリマー株式会社

本社 〒 101-0047 東京都千代田区内神田 1-13-7 電話 03-3294-4503(接着材料グループ) 

FAX 03‐3294-5365

●販売元 新和電材株式会社

〒 112-0004 東京都文京区後楽1-4-25 日教販ビル 6F TEL 03-5800-3021 (接着剤営業部)

FAX 03-5800-3029

接着剤

機械による PUR の差異

 PUR の特性は耐久性と広開性に大別 できます。

 耐久性については、どの機械でもある 程度の強度を確保することができ、ガ リ(糊吸収を上げるため本文の背部を故 意に傷つける加工 ) の入れ方で大きく異 なってきます。

 広開性は、PUR の塗布量によって決まります。塗布方法にはノズルタイプとロー ラータイプがあります。

 ノズルタイプは、本文の背に PUR を噴射し塗布します。塗布量は噴射量によっ て調整します。このタイプは無線仕様に対してのみ塗布することが可能です。

 ローラータイプは、PUR を塗布した後、逆転ローラーで不要な接着剤を掻き取 ります。そのため、設定した塗布量に調整することができ、コントロールしやす い特徴をもちます。このタイプは糸かがり、アジロ仕様に対しても塗布すること が可能です。

接着剤

接着剤

ノズルタイプ       ローラータイプ

Aタイプ Bタイプ 耐久性 ガリを入れた後に金属ブラシでブラッシ

ングして用紙の繊維をむき出しにし、そ の繊維に PUR を塗布するため接着強度 は飛躍的に向上します。

通常無線機と同じガリの入れ方なので、

ホットメルトと比較した場合、大きな接 着力は期待できません。

広開性 ローラータイプ。PUR の塗布量は 0.2mm から設定可能。0.1mm 単位で調整できる ため製本の強度、広開度を選択・調整で きます。

ノズルタイプ。塗布量設定は噴射口の目 詰まり等が懸念されます。

ファイバー・ラッファによる背加工(50 倍)      通常の背加工(50 倍)

 背加工は PUR 製本の決め手となる工程です。本の背の正確な均一性、繊維

の完全な露出ができていなければ、丈夫で長持ちする本にはなりません。よく

知られているように、PUR 接着剤は紙の繊維で接着力を高めています。

機械メーカー訪問

ミューラー・マルティニ社

 ミューラー・マルティニ社は、無線綴機・

中綴機を中心に、世界各国へ輸出している信 頼と実績のある製本機械メーカーです。

 当社は 1954 年から無線綴じ機の製造を開 始し、PUR 製本の分野でも 20 年近い実績を 誇ります。優れた PUR 製本を実現するには、

接着のり、オペレーター、設備の3つに注意 を向ける必要があり、設備に関しては個々の 装置にいたるまで PUR に適した設計のマシー ンが必要です。

 堅牢で耐久性に優れる当社の設計は、何十

年にもわたり厳しい許容基準を満たします。

クランプ、クランプレール、背加工、背糊装置、

プレスステーションなど、PUR 製本に不可欠 なパーツの設計には特に配慮しています。

完全自動の高さ設定で 素早い切替えが可能

 背加工は、PUR に適したハイエンドモデル の場合、ミリング、レベリング、ファイバー ラファー、ループ式の横走ブラシの順にヘッ ドをセットアップすることを推奨します。下 写真はデュアルバインディングの場合のセッ トアップです。

 また、グルーローラーを装備するだけでア ジロや糸かがりなど幅広いタイプの書籍を生 産する要件が整います。独自開発の「ローラー 方式 PUR グルーポット」により接着剤の塗 布厚を微細に調整できます。

 さらに、グルーポット、背加工ステーション、

プレスステーションなどで完全自動化を実現 し、小ロット化が進む PUR 製本の流れに対応。

競争力を高めるため、ホットメルトと PUR の両方を処理できるデュアルバインディング 搭載のマシーンも開発しています。

無線綴じ機/ボレロ

デュアルバインディング機能を標準装備した全 自動無線綴じ機。PUR 製本はもちろんホットメ ルト、ガーゼ貼り、アジロなど幅広い製本に対 応します。

無線綴じ機/パンテーラ

アムリス自動セット替え機構(オプション)の 装備により、セットアップと仕事セット替え時 間をさらに削減したエントリーマシンです。

●ミューラー・マルティニ ジャパン株式会社 本社 〒 174‐0042 東京都板橋区東坂下 2‐5‐14 電話 03‐3558‐3131(代表) FAX 03‐3558-3130 1 ミリング        2 レベリング、ファイバーラファー

【デュアルバインディングの場合の背加工】

3 ノッチング(ガリ)      4 ブラシ

機械を使いこなす技術力

 高機能の機械設備を使用する際、人と機械の能力の総和が生産される製品の完 成度に対して重要な影響力を及ぼします。ある一定レベルまでの品質は機械の能 力に依存しますが、最終的には機械をオペレートする人の能力・経験に左右され るのです。

 これは一点一点の本は版型・厚み・用紙が異なり、さまざまな仕様に対応して いかなければならないためです。その仕様に応じて、オペレーターは自身の経験 を元に判断と決定をし、機械をオペレートしているのです。クータ・バインディ ングも、上製本で積み重ねた経験と知識がその技術の礎となり、最良の設備によ り実現が可能となりました。

当社柳原事業所

次にクータの技術的な特徴を

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