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主節におけるⅠ類動詞の非情物主格・非情行為者ニ標示の受動文の例

第八章 .終章

付録 3. 主節におけるⅠ類動詞の非情物主格・非情行為者ニ標示の受動文の例

(13) かき乱す:

イライジャの心はヴェイアの言葉にかき乱されていた。

(14) かき消す:

ハギスのわめき声が,妖しげな嘆きの声にかき消された。

(15) 管理する:

パフォーマンス・マネジメント・システムを作動させると,オートスロットル・シ ステム(推力自動調節装置)はPMSコンピューターに管理される。

(16) 食う:

多くの人が予想した「ペーパーレス社会」に反して,用紙が驚くほどの速度で消費 され続けている一方で,印刷のかなりの部分は社内のインクジェットとレーザー・

プリンターに食われてきている。

(17) 駆逐する:

食べ物だけでなく,日本は酒の上でも外国の酒に駆逐されている。

(18) 撃墜する:

007便は,スホーイSU十九フェンサーに撃墜されました。

(19) 消す:

家のなかでは石油ランプが燃えていたが,その淡い光は,シュッシュッと音をたて ているガソリン燈のまばゆさに消されてしまっていた。

(20) 殺す:

ここの空気は不純物の入り込むのを許さない。物質やお金や名誉などを求める気持 は,ここの太陽に殺されてしまう。

(21) コントロールする:

人間の感情などは,いとも簡単に脳内物質にコントロールされてしまうのだから。

(22) 裂く:

とにかく,わたしの記憶の中で,これらの夜々は火花につん裂かれている。

(23) 左右する:

快適さは外の状態すなわち温度や風,湿度に左右される。

(24) 征服する:

そこに情熱がなければ,選曲はやがて機械に征服されてしまうことでしょう。

(25) 制約する:

確かに,対面支援型のCSCWは会話の欠陥を除去し協調メディアの補強に役立つ。

しかし,依然として時間と場所に制約されている。

(26) 断つ:

「天草党,鈴と十字架を―」 同時に,一間の向うで,そこまでわめいた声が,お なじく「うっ」という驚愕のうめきに断たれたのである。

(27) 中断する:

かれのことばが長くほそい悲鳴に中断された。

(28) 突き破る:

小屋の屋根に当ってはね返える音がした。激突音とともに小屋の屋根はその異物に 突き破られた。

(29) 摘み取る:

だが,希望の芽はまたも災害に摘み取られた。

(30) 同化する:

したがって,アルカリ長石やNaに富む斜長石などが多量に存在する壁岩(カコウ 岩質岩石)は,優先的にマグマに同化されるであろう。

(31) 流す:

千切った綿のような雲が,一つだけ浮いてゆっくりと風に流されていた。

(32) なぎ払う:

下界からの手紙を見て以来,全身に重くつまっていた濁った瘴気のようなものが,

鐘の音になぎ払われていく。

(33) なぶる:

きれいに梳いて束ねた白い長髪が風になぶられている。

(34) 阻む:

双蛇の一撃は,体の前に構えられた虹色の剣に阻まれる。

(35) 引き裂く:

深海底は,地震に引き裂かれている。

(36) 引きずる:

この世論を作った新聞が,やがて逆に世論に引きづられて行くのである。

(37) 吹きさらす:

図1‐十五は季節による風の傾向を表しているが,冬季(十二月〜2月)のほとん どはシベリア高気圧から吹き出す北西の季節風に支配され,川島町もこの風に吹き さらされる。

(38) 吹き散らす:

戦い終わった海上には平氏の赤旗や赤標が漂い流れ,まるで竜田川の紅葉が嵐に吹 き散らされたようだった。

(39) 吹き飛ばす:

「眠ってやがるな,このバイク」 声は,やはり風に吹き飛ばされている。

(40) 吹き流す:

だが,この雪は風が熄めば絶える。真上の空から降るのではなく,山々に降る雪が 風に吹きながされてくるのである。

(41) 踏み固める:

雪はタイヤに踏み固められている。

(42) ほぐす:

「やっぱりねぇ・・・先生もう生きていないですよね」外に出て連れに云われれば それもそうだと月日の流れを頭で数え,絡み合った糸が,踏切の電車の音にほぐさ れていく。

(43) 保護する:

人間の脳は“頭蓋骨”というかたい骨に保護されています。

(44) 保障する:

アメリカ国民は真実を知る権利があるのでありそれは憲法に保障されているので ある。

(45) 翻弄する:

九十八年以降の日本経済は,戦後初めての全国的な金融危機に翻弄された。

(46) 守る:

ダブルオーの操縦席は,高回転ジャイロとスタビライザーを併用した安定装置に守 られている。

(47) 導く:

世界はこれまでまったく偏見にみちびかれてきた。

(48) 蝕む:

中川が仕事に励む一方で,倫子の体は,病に蝕まれはじめていた。

(49) 焼く:

室町時代中期の応永二十五年(千四百十八),恵日寺は火災に遭って堂塔の多くを 失った。その後復興はなったものの,百七十年後,今度は戦国の兵火(に)焼かれて しまう。

(50) 装う:

京の北山は間もなく雪によそおわれるだろう。