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第4節 中国の初等理科学力に影響する潜在要因構造の特徴
前節の中日における初等理科学力に影響する潜在要因の調査の結果から,初等 理科学力に影響する潜在要因の構造においては,中国と日本の共通点としては、
次の3点が挙げられるo
①子どもの学力には,子どもの理科学習の積極性が影響し、学校外の学習時間は 影響していないo
②子どもの理科学習の積極性には、保護者のサポートと友人環境が影響しているD
③子どもの学校外の学習時間には,学級環境がやや影響しているo 差異点としては、次の4点を挙げることができる。
①子どもの学力には、日本では子どもの理科学習の積極性、学級環境が影響して いるo しかし、中国では子どもの理科学習の積極性だけが影響しているo
②子どもの理科学習の積極性には、日本では友人環境と保護者のサポートが影響 する他に、学級環境と保護者の理科授業‑の期待が影響している。これに対し て,中国では保護者のサポートと友人環境が影響している他に,保護者の科学 に対する関心がやや影響している。
③子どもの学校外の学習時間には、日本では学級環境がやや影響する他に、友人 環境がやや影響しているo これに対して、中国では学級環境がやや影響してい
る他に、子どもの理科授業の積極性がやや影響している。
④友人環境には,日本では学級環境が影響しているo しかし、中国では、このよ うな関係は見られない。
学力に影響する潜在要因の総合効果は,以下の2点にまとめられる。
①子どもの学力には,子どもの理科学習の積極性が影響していることは両国にお いて共通である。
②日本では、学力には,学級環境と子どもの理科学習の積極性はほぼ同程度の影 響が見られるのに対して、中国では,学級環境についてはその影響は見られな
い。
以上のことから,中国の初等理科学力に影響する潜在要因構造の特徴は、以下 の2点に整理できるo
i.学力には、子どもの理科学習の積極性が影響し,学校外の学習時間は影響し ていないD
近.学力には,学級環境,保護者の理科授業‑の期待が影響していない。
終章 本研究の総括と今後の課題
本章では、各章の結果を整理し、それに基づいて中国の初 等理科教育の特徴をまとめたとともに、今後の課題を見出し
た。